14/08/09 22:00:37.46
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が7月の新車販売統計を発表した。
それによると、4月の消費増税以降の販売落ち込みは、おおむね解消に向かっていると思われる。ただし、新車販売の
1-6月累計と7月単月の販売ランキングには微妙な違いが表れている。
登録車ベスト3は、日本を代表するハイブリッド車(HV)が1位から順に「トヨタ・アクア(2万3909台/前年比83.4%)」
「トヨタ・プリウス(1万6865台/同73.1%)」「ホンダ・フィット(1万6636台/同144.0%)で、1-6月累計の傾向と
大きな違いはない。が、本年1年間の累計を予想すると、前年割れを繰り返すトヨタ製HVモデルの古さは否めない。
モデル末期といわれる2009年デビューのプリウス、2011年デビューのアクアに比べて、昨年登場したフィットには、
いまだに新鮮味がある。
ただし、トヨタの強みは、アクアから廉価ミニバン、高級セダン、クラウンやレクサスに至るHVフルラインアップにある。
登録車7月ランキングの4位には、満を持してHV化した5ナンバーのミニバン「ヴォクシー(1万2704台/同292.7%)」が入り、
兄弟車の「ノア(6784台/同201.5%)と合わせると1万9488台に達する。これまで6年間にわたってこのカテゴリーでトップに
立ってきた「日産セレナ(6591台/同73.2%・7月ランキング10位)」を、いとも簡単に抜き去った。
同じようにSUVの分野でも大きな変化が現れている。昨年までクリーンディーゼル搭載で快走していた「マツダCX-5
(2093台/同61.4%)」を昨年末にファンの熱い声に応えて復活した「トヨタ・ハリアー(5205台)」が蹴り落としたと
思った隙に、「ホンダ・ヴェゼル(11567台・7月ランキング6位)」が大躍進を見せている。
これらのランキング変化の要因はすべてのカテゴリーでHVが登場してきたことによる。ミニバンのノア&ヴォクシー、
SUVのハリアーとヴェゼルしかりである。純粋な国産セダンとしてトップの16位となった「トヨタ・クラウン(3543台/同52.7%)
も半数以上がHVだ。ちなみに、登録車ベスト30にランクインする唯一の国産セダンがクラウンである。
軽自動車に目を移すと、ここでも販売傾向に変化の兆しがある。これまで、「ダイハツ・タント(1万7044台/同158.8%・
7月軽自動車ランキング1位)や「日産デイズ(1万4832台/115.0%・7月軽自動車ランキング2位)」、
「ホンダN-BOX(1万4633台/104.2%・7月軽自動車ランキング3位)などの実用的で室内が広いトール系ワゴンが席捲してきた。
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