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★時代の正体 ヘイトスピーチ考(下) 抜けぬ差別
2014.07.27 11:59:00
横浜駅で東横線に乗り、下校途中の車窓からホームの3人組と目が合う。降りるしかない。いや、降りなければならない。
「朝高(朝鮮高級学校)に代々受け継がれた伝統。やむにやまれぬ使命感。ナメられちゃいけない、と」
殴り、殴られ、大抵は殴り返される間もなく殴り倒した。1980年代までの朝鮮学校の男子生徒が背負った、やがて哀(かな)しき武勇伝-。
現在は、母校の神奈川朝鮮中高級学校で教壇に立つ金(キム)燦旭(チャンヌ)(46)は振り返る。
「ケンカだって正直、面倒くさい。でも、そこに自分たちの居場所を求めていた。どれだけサッカーが強くても公式戦に出られない。
勉強ができても大学の受験資格はない。大検(大学入学資格検定)を受けて進学しても就職先はない。やらなきゃ、自尊心が保てなかった」
教室で口を突く、どうせ俺たちなんかさ。
「とんがっていられるのも、この学校にいる間だけだという意識も心をささくれ立たせた。むなしさを感じながら、いつも気持ちをこわばらせていた」
俺たちはここにいる。目をそらすな。存在証明としてのストリートファイト。悲痛な心の叫びはやがて届いたかに思えた。
■記憶
朝鮮大学校を経て金が母校に戻ったのは1990年。そこから甲子園、インターハイ、全国サッカー選手権と門戸が開かれてゆく。大
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