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★「世界一黒い物質」、英企業が開発
2014.07.18 Fri posted at 18:48 JST
英ロンドン郊外で開催中のファーンボロー国際航空ショーに出展され、話題を呼んでいる黒い物質。
英企業が開発した「世界で最も黒い物質」はまるでブラックホールのように光を吸い込み、
それで覆われた物体の形状を人間の目で見分けることはできない。
「ベンタブラック」と名付けられたこの物質は光の99.96%を吸収する。黒い塗料などの
通常の黒色では吸収率が95~98%。開発元のサリー・ナノシステムズ社によれば、
英国立物理学研究所や米国立標準技術研究所で試験されたなかで最も黒い物質だという。
ベンタブラックはカーボンナノチューブ(筒状炭素分子)からできており、アルミホイル上で
生成される。ホイルだけのときは目に付く表面のしわも、ベンタブラックに覆われるとまるで
消えてしまったかのように識別できなくなる。
「穴のようだと言う人もいる。ホイル上のでこぼこを識別するのに必要なだけの光が出てこないから」と、
同社のスティーブ・ノーザム氏は言う。
ではこれを使えば、究極の着やせするドレスが作れるのではないか―ノーザム氏の答えはノーだ。
「2次元のボール紙の切り抜き」のように見えるだろうとノーザム氏は言う。
ベンタブラックは空撮カメラや望遠鏡、赤外線検知器など、不必要な光を抑制することで性能が
向上する機器への利用が考えられている。また、兵器産業や宇宙産業からも熱い視線を集めている。
ベンタブラックの開発は英政府の技術戦略委員会の助成を受けて行われた。同社のベン・ジェンセン
最高技術責任者は「ナノテクノロジーの光学機器への応用において英産業が成し遂げた大きな技術革新だ」と胸を張る。
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「世界一黒い物質」で覆われたアルミホイル。表面には凹凸があるが見ても分からない
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裏返すとアルミホイルの凹凸がよくわかる
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