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★【衝撃事件の核心】まるで軍政国家の選挙…「白票」３００票を水増し、選管幹部が逮捕された高松・公選法違反事件の“深い闇”
2014.7.14 07:00
昨年７月の参院選比例代表の開票作業で白票を二重に集計し約３００票を水増ししたとして、公選法違反（投票増減）
容疑で当時の高松市選管事務局長ら３人が今年６月、高松地検に逮捕された。同市の開票作業をめぐっては比例代表で
当選した自民党候補の得票が「０票」とされ、同候補に投票したとする支援者らが選挙直後に市選管に再点検を要請。
さらに二重集計を告発する内部通報もあり、市も調査を行ったが、不正を見抜けなかった。市民からは「消えた“ゼロ票分”
を“白票３００票”で穴埋めしつじつまを合わせたのでは」との見方も出ているが、選挙への信頼を根本から揺るがした
前代未聞の事件だけに一刻も早い全容解明が待たれる。
◆開票でバーコードを操作？
逮捕されたのは、元市選管事務局長で市農業委員会事務局長、山地利文（５９）▽元市財務局税務部長で団体職員、
大嶋康民（６０）▽市消防局次長、山下光（５６）－の３容疑者。
逮捕容疑は昨年７月２１日に行われた参院選比例代表で、共謀のうえ、２２日未明まで続いた開票作業のなかで、
事情を知らない担当者に集計済みの白票を再度集計させ、約３００票水増ししたとしている。逮捕を受け、
綾野和男選管委員長は「選挙への信用を大きく失墜するもの。市民、関係者のみなさんに深くおわび申し上げます」と頭を下げた。
市選管によると、当日、山地容疑者は開票管理者の職務代行者として、立会人とともに開票作業を見守る立場。
ほかの２人は投票数を確定させる得票計算係で、大嶋容疑者は係全体の責任者となる総務、山下容疑者は比例代表の
集計責任者の主任を務めたという。
同市の開票作業では有効票は１千票、無効票は２００票ごとに束にしてバーコードを記した紙を添付し、バーコードを
機械で読み込み票数を計算する。票数の二重集計にはバーコードを付け替える手口が考えられるが、大嶋、
山下両容疑者はこの紙を扱える立場にあったという。
ただその具体的な手口はよく分かっていない。開票所ではバーコードを読み取る集計端末を２台用意し、１台で計算して
票束を立会人が確認。確認後の束をもう１台で計算し、票束の混在を防ぐ手立てを取っている。このため市選管は
「どこからバーコードを付け替える白票の束が出てきたのか分からない」という。
◆発端の「０票」問題
司直の手が入るきっかけとなったのは、高松市選管の集計で、参院選比例代表で当選した衛藤晟一（せいいち）氏の
得票が０票とされたことだ。この問題で衛藤氏に投票したとする有権者らは昨年８月３０日、市選管に調査を求める
抗議文を提出。「自分たちの投票はどこにいったのか」と訴えた。 >>2へ続く
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