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★松本サリン事件20年 「早く麻原死刑囚に刑執行を」遺族の憎しみ消えず
産経新聞 6月27日(金)18時51分配信
8人が死亡、約600人が重軽症を負った松本サリン事件は27日、発生から20年を迎えた。
1人暮らしの大学生や会社員らが突然、命を奪われた凄惨(せいさん)な事件は、長い時の経過とともに、
人々の記憶の風化が進む。だが遺族にとって今も悲しみは癒えず、凶行に及んだオウム真理教への憎しみも消えない。
信州大2年の阿部裕太さん=当時(19)=を失った父、和義さん(71)=東京都新宿区=は、
27日も仏壇に向かって般若心経を唱えた。「心が落ち着く」と20年間、毎朝、毎晩続けてきた日課だ。
和義さんは連日報道されるサッカーのワールドカップ(W杯)を見ると複雑な思いにかられる。
裕太さんの部屋には当時、米国で開催されていたW杯を伝える新聞の切り抜きが残されていたからだ。
元新聞記者の和義さんは「スポーツマンだった裕太は、生きていたら私と同じ記者になっていたかもしれない」と思う。
裕太さんは姉と妹に挟まれた長男で家族の中心的存在だった。失ったショックは計り知れず、
今も家族で裕太さんの話をすることはほとんどないという。和義さんは「みんなで孫の成長の話をして前を向いている」と話した。
「とにかく、なくなってほしい」。オウム真理教への怒りを口にするのは、会社員だった小林豊さん=当時(23)=を
亡くした母、房枝さん(72)=静岡県掛川市。房枝さんは今も教団後継団体の「アレフ」や「ひかりの輪」が信者を
増やし続けている現状を懸念する。「オウム真理教というのは、恐ろしい事件を起こした教団だということを若い人たちに
伝えていかないといけない」
房枝さんは事件後、絶望し、「どうやって死のうかばかり考えていた」という。だが友人や同じ被害者遺族らとの
交流で立ち直ってからは、犯罪被害者支援の活動を続けてきた。「誰でも犯罪被害者になる可能性があるので、
国や自治体が経済的に救済する制度を作るべきだ」と訴える。
会社員だった伊藤友視(ともみ)さん=当時(26)=を失った母、洋子さん(74)=千葉県南房総市=は
7年前に夫が他界し、昨年、息子の21回忌と夫の7回忌を一緒に行った。元教祖の麻原彰晃死刑囚(59)
=本名・松本智津夫=への憎しみは今も強い。「息子が亡くなって20年たつのに麻原は20年生き延びた。
早く死刑が執行されることを願うだけです」
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