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★ロマの少年、集団暴行受け重体＝パリ近郊［社会］
パリ近郊のセーヌサンドニ県でロマの少年（16）が集団暴行を受け、重体に陥っている。
オランド大統領は「フランス共和国建国の原則に対する攻撃」と犯人を批判している。
ＡＦＰ通信などが17日伝えた。
事件が起きたのは13日。少年は意識不明のままショッピング・カートに投げ込まれ、
公営団地の敷地内に放置されているところを発見された。少年はこの数時間前、
空き巣の疑いをかけられていた。その後、覆面をした数人の男がロマのキャンプから
少年を連れ去り、地下室に閉じ込めて暴行したとみられる。
同県のトゥルーセル知事は、「報復を装った凶悪な攻撃」と犯人を糾弾。
「フランス共和国は居住地や出身を問わず全ての人を守る義務がある」と話す。
カズヌーブ内相によると、地元警察は総動員で捜査に当たっている。
このキャンプには数週間前から約200人のロマが移住。付近では最近、強盗が頻発し、
地元住民の反感が高まっていた。少年も強盗の疑いで警察から何度か尋問を受けていた。
ロマの人々は事件後、一斉にこのキャンプを立ち去ったという。
フランスでは2010年、サルコジ前大統領が犯罪の増加を理由にロマのキャンプを強制撤去する
方針を打ち出した。オランド政権はこの政策を強化するとともに、主にルーマニアや
ブルガリアからの移民者の出身国への送還を進めている。
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