01/07/27 19:31
>>10
これを「管理社会」とか「管理教育」と、私は思っておりません。
視力Cランク(0.6以下)になっても視力矯正しない場合、子供の心理的な苦痛、
勉強面への影響には計り知れないものがあります。
いくつか列挙してみますと、
・黒板が見にくいので、ノートがとりにくかったり、黒板に書いた練習問題
が解けなかったりします。
・体育の敏捷性が要求される球技などで、対応が遅れ、うまいプレーがで
きなくなります。
・通学途上、交通事故にあう危険が高まります。
・このまま視力矯正しないで、自分の目は将来どうなるのかと、いいようの
ない不安にさいなまれ続けます。
・教師や友達に欠礼しがちとなるので、人間関係が悪化します。
・近視が親や周りに知れていない場合、ばれたら困ると思って、無理やり
正視のふりをし、遠くを見なければならないときにはその場を立ち去る
などの行動をとらざるを得ないので、次第に孤立し暗い性格になっていきます。
・旅行や林間学校で、十分周囲の雄大な景色に感動できません。
……等、その損害は計り知れないのです。眼鏡1個あればこれがすべて
解消できるわけですから、こんな文明の利器を利用しない手はないのです。
事実、はじめかなり激しく眼鏡に抵抗していた子も、眼鏡常時装着開始1ヶ月くら
いで、すっかり明るく性格が変わってゆくことが多いのです。
ことが、人間の意思では変えられない身体機能の変容にかかわるものである以上、
それなりのきちんとしたルールで対応し、視力矯正を義務付けることこそ、真の
子供たちへの幸福を考えた責任ある教育です。
なお、同じことは、すでに眼鏡装着による視力矯正を始めた生徒の場合にも該当
します。この場合も、定期的な視力検診により、矯正視力が1.0を切った場合は、
眼科医の診察を受けた上で、少なくとも矯正視力1.2までレンズの度数を上げる
よう児童に指示しています。児童にもよりますが、おしなべて、1年に1回はレン
ズの度数を上げる例が多いようです。
新しい眼鏡が出来上がったときは、それをもっぱら常時装着させるため、暫く、古
くて度が弱く、使えなくなった眼鏡は原則として預かることにしています。
これも、視力のハンディなく、どの児童もみな明るい学校生活を送るために必要
なやり方です。