14/04/16 14:07:00.05
刺激惹起性研究継続性獲得現象とはiPS細胞への最大の賛辞でもある。
ES細胞の限界。笹井、丹羽の両氏は日々感じていた。
iPS細胞がいよいよ臨床段階にさしかかり
予算や研究の将来性、発展性を考えた時
このままだと早晩、彼らが研究者である段階という時間の中で
ES細胞研究の意義が薄れていくことへの焦りは増すばかりだった。
ES細胞は、結局、倫理という壁で閉ざされた技術であり
直接、それを医療に繋ぐことの許されないもの。
しかし、その壁さえ取り除ければES細胞の研究や実用性の道がひらかれる。
STAP細胞とは、その壁を取り除くための方便である。
この方便は、バカンティ氏のアイデアと同根のものである。
バカンティ氏のアイデア自体は、ES細胞やiPS細胞を凌駕する性能、簡易さを求めたもの
としてあるわけではなかったのだろう。
卵への体細胞由来の遺伝子の挿入、体細胞核内への直接の働きかけによる細胞の初期化。
これらの多能性細胞が樹立される根本的な原理は、いまだ完全には解明されていない。
ならば、刺激によって分化された体細胞が自発的に初期化する可能性もあるのではないか。
例えるならば、壊れたテレビの内部基板を修理するのでなく
上手にコツを使って叩けば修理できるのではないかといったもの。
しかし、理研におけるES細胞研究系の権威達が求めたものとは
体細胞由来で初期化された細胞という出自。
刺激により惹起されうることは、付随でしかない。
そして、ES細胞の出自を偽ることに成功すれば彼らのこれまでの研究をそのまま活かせる。
しかし、STAPと名を変えたとしても実体はES細胞。iPSとは違う。
論文が根底部分から否定された現在、ES細胞のリネームは失敗した。
論文をもっと完璧に小保方が嘘で固めていれたならば
小保方にしか作れないものであったとしてもSTAP細胞は、彼らにとって存在しえた。
光った、という一点をもって、それをSTAP現象と強弁し
理研において現在進行形の不作為、小保方の残したモノの検証
論文を構成する各種実験、検査の詳細な調査、検証、報告はなされない。
1年かけて行われる再現検証実験と呼ばれているものは
丹羽による「新STAP研究」でしかないのである。バカンティ、小保方、に続く3度目の研究でしかない。