14/04/02 00:30:39.44
>>592
原 因
ヨチヨチ歩きの赤ん坊がテーブルに頭をぶつけたとき、いくら泣いてもテーブルはどいてくれません。痛い思いをしたく
なかったら自分の方が相手に合わせなくてはなりません。赤ん坊は最初、自分を中心に世界が回っていると思っていても、
柱にぶつかったりしながら、自分ではどうにもならないテーブルや柱といった物理的な存在を受け入れて、現実に適応していきます。
しかし、境界例の所で説明したような母子関係の場合はどうでしょうか。赤ん坊が母親から精神的に分離する時期に、
母親が無意識的にこれを妨害するよな場合です。物理的な現実の方は、頭をぶっつけたりして否応なく受け入れていきますが、
精神的な現実は、歪んだ母子関係によってあいまいなままにされてしまいます。精神的な分離があいまいなままごまかされて
しまうので、現実の認識も歪んできます。そして、精神的に自立する不安に堪えられず、生まれたばかりのころのような自己中心的な
万能感に浸ることで、この不安を回避しようとします。そして、この万能感は母子関係によってさらに強化されることがあります。
つまり境界例的な親自身が見捨てられる不安から、子どもを甘やかすからです。