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阪大助手自殺:「論文ねつ造された」雑誌掲載取り下げ 解明へ調査 毎日新聞 2006年9月6日
大阪大大学院生命機能研究科(大阪府吹田市)の研究室で自殺したとみられる男性助手(42)
が、自分の研究データを改ざんされたうえ論文を米国の科学雑誌に投稿されたとして取り下げを
訴えていたことが6日、分かった。論文は異例の取り下げとなった。同大学が論文取り下げの経緯
などについて調査を行っている最中に助手は自殺しており、大学は事実解明に乗り出した。
大阪府警吹田署の調べでは、助手は今月1日、同研究科の研究室で死亡しているのが見つかった。
そばに毒物の「アジ化ナトリウム」の空き瓶があり、家族あての遺書も確認されたことから、服毒
自殺を図ったとみられる。
関係者によると、助手は今年7月、自分の研究データが改ざんされた形で論文が米国の生化学の
専門誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版で発表されているのに気付いた。
このため助手は、論文責任者の同研究科教授に取り下げを依頼したという。
助手は周囲に「勝手に研究データを投稿され、ねつ造された」と話していたという。こうした事態
を受け、阪大側は調査を始めたが、その最中に助手が死亡しているのが発見された。
論文は染色体の複製に関するたんぱく質についてのもので、A4判で27ページにも相当する量。
亡くなった助手は著者の2番目に記されていた。
府警は論文を巡るいきさつを把握した上で、アジ化ナトリウムが取り出された状況や遺体の状態、
遺書の内容などから自殺したとみている。
同研究科の岩川和成事務長は「現段階ではコメントできない」としている。
阪大では、05年5月、大学院医学系研究科の2人の教授や医学部生らが米医学誌「ネイチャー・
メディシン」に発表した論文のデータにねつ造があることが発覚。大学は今年2月、両教授を停職
2週間と1カ月の懲戒処分にしたばかりだった。