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田母神氏に著書の記述で謝罪要求…元女性自衛官
元航空幕僚長・田母神俊雄氏の著書で名誉を傷付けられたなどとして、
北海道内の元航空自衛官の女性(24)が、田母神氏に謝罪を求める通告書を送付したことが19日、わかった。
女性の代理人が明らかにした。
道内の航空自衛隊基地に勤務していた元女性自衛官は、
男性自衛官から受けたセクハラ行為を上司に訴えたところ、退職を促されたなどとして国を提訴。
札幌地裁は7月、女性の訴えをほぼ認め、国に580万円の支払いを命じた。国側は控訴せず、判決は確定した。
通告書は17日付で送付。
それによると、田母神氏は昨年5月に出版した著書「自衛隊風雲録」で、
「(女性の訴えが)よくある男女間の“いざこざ”の類い」、
「女性はやや精神的に不安定で、病院に2回ほど入院した」と記述した。
女性側は「記述は事実に反しており、プライバシーを侵害して名誉を著しく傷つけている。
自衛隊法で定めた秘密保持義務にも反する」として謝罪などを要求。
「誠意ある回答がなければ法的手続きも検討する」としている。
一方、田母神氏の事務所は「担当者が不在で、対応できない」としている。
(2010年11月19日11時49分 読売新聞)