12/02/28 01:18:51.79
>>357
どのレベルで話せばいいの?
まず地面の下、地殻ってのは均一的な構造をしていない。柔らかいところもあれば固いところもあれば
組成が違うところもあれば含水率も違うところもある。
そういう違いによって地震波の伝わる速度が変わる。これを速度構造と呼ぶ。自然地震の震源決定などには
波がどのくらいの速度で伝わってきたかがわからないとダメなので、綿密な速度構造がわかればわかるほど
震源の決定精度は増すことになる。
で、これを調べるためにあちこちに地震計をばらまいたり(あんまり正しくない言い方だな)、
もしくは等間隔で直線的に並べてみたり(アレイ探査)して、決まった時刻に火薬を使ったりして
人工的に地震動を発生させる。それを各地震計が捉えて波が到着した時刻と位置関係などから
速度構造を調べる。
実際の解析には変換波を使ったりするので単純ではないけど、やり方はそんな感じ。
あとは構造が大きく変化するところでは波が反射したりするのを利用してプレート境界や断層を調べたりする。
これには連続的に地震動を起こせるバイブロサイス車も使われたりする。
ちょっと周波数が違うけど病院で使ってる超音波診断装置(エコー)も原理は同じ。