07/12/18 21:32:56.01 BPfNpa/t0
高校における昼休み、早めに昼食を食い終えた俺は机の上に画用紙を広げ、アンニュイにこっくりさんなどに興じていた。
しばらくそれで遊んでいると、
先程から忙しそうに動いていた(委員長なので、実際忙しいのだろう)幼馴染みのかなみがつかつか俺の元に駆け寄ってきた。
「こっくりさん、こっくりさん、このバカをなんとかして下さい」
そういうと、力ずくで十円玉を「い」「や」と動かした
「…無理だってさ。良かったわね、アンタのバカがこっくりさんにまで認められたわよ」
そう言うと「してやったり」の表情で、来たとき同様つかつかと去っていこうとした。
その背中に、独り言のように俺は呟いた。
「コイン越しとは言え…俺なんかと指くっつけたらバカが移るぜ?」
幼馴染みが盛大にズッコケ、赤面しながら怒鳴る一秒前。
俺はしてやったりの表情で、その様を眺めていた。