10/02/14 10:21:33 0
「銃・病原菌・鉄」の地政学的見地で歴史を見るのはおもしろいけど、それでヨーロッパ白人優位の
説明をするにはムリがあるんじゃないのかな?
世界史版の住人なら、ヨーロッパ白人の優位なんて、近代のごく一時期でないことを知っている。
世界史には、中国やインドが世界の中心で文明先進国だった時代もあるし、イスラム圏が世界の
中心で文明先端国だった時代もある。
現代ではヨーロッパ白人優位は崩れて、インドや中国アジアの時代になりつつある。
結局、地域的優位なんて相対的なものに過ぎないんだよ。
なんで17~19世紀にあれだけヨーロッパが世界を席巻したのかは、結局偶然でしかない。
それじゃ、どうして中世は暗黒時代だったの?
モンゴルの侵入に抵抗できなかったの?
地中海をオスマン帝国に牛耳られてたのはなんで?
という問いに答えられない。
一時的な優位なんて、どんな分野でも、柔軟に可変的に起こりうることだ。
野球だって、弱小チームの横浜や楽天が一時的に上位に食い込むことはある。
普通はそれを「春の珍事」とかいって、偶然で片付けるだろう。
一時的な優位を説明するのに、基本的に不変的な地理的環境論を説くのは、ポイントを
外してないかな?