10/03/31 13:38:23 0
訓練していない? その形跡も見当たらない?
『信長公記』巻14にこういう記述がある。
信長の天正9年の都での馬揃え
(軍事パレード)のあとの、騎馬用兵を公卿たちに披露したときの記事だ。
(現代語訳は佐々木)
「最初は十五騎ひと組として、ひと組ずつ馬場に入れたけれども、
広い場所なので、次は三組四組づつひとつにして、
入れ違い入れ違いで隙間なく馬を動かして、べつの馬にぶち当たらぬように
馬場の中を縦横無尽に乗り回した…」
これは、騎馬の指揮官クラスだけを集めたという話ではないだろう。
独立した騎馬武者部隊として、信長の指揮のもとに動いている部隊の、
馬術の披露の場面、と読める。
この描写に、わたしはウィーンのスペイン乗馬学校の馬術や
フランス国立乗馬学校の騎兵の演練の様子を連想してしまう。
これほどまでに精緻に馬を動かすことのできた独立騎馬武者部隊(お家選抜かも
しれない)があったのに、でもそれは戦場では使われなかった?
そんなことはあるまい。
天下城ノート