09/04/11 21:24:01 0
文学史を辿れば、日本という国は明治で一度断絶してしまったことがよくわかる
もちろん、天保老人という言葉にあるように人は生きているから、
明治に入っていきなりなにもかもが廃れてしまったわけではない
しかし、本物のという意味での、漢詩を書けたのは漱石が最後であり、
文語文で小説を書いたのが樋口一葉が最後であるように、
それまで、平安期以来日本文化の土台をなしていた言語が、
明治以降戦後に至るまで徐々に、確実に崩壊していった
はっきり言って、現代日本語など日本語と呼びたくない
犬が話すような、不合理で野暮ったい、
時間による洗練の全くない三流言語に成り下がってしまった
だからバイリンガルは、必要でなければ日本語を使おうとはしない
話すのにも書くのにも無駄に労力の要る、できそこないの言語だからだ
文化もまた言語と同様、長年の蓄積裏打ちのほとんどを、
日本人は既に、すすんで自ら投げ捨ててしまった
もはや取り戻せない
そうまでして取り入れようと欲した西欧の文明文化も、
己が血肉となるまでには会得できなかった
畢竟中途半端
この100年間で日本人が喪失したものは、あまりに大きい