08/12/05 08:37:58 0
俺ね、高校世界史でグラックス兄弟やビスマルクを習って、すごくショックを受けた。
グラックス兄弟は農民の没落を防ごうとしたわけだし、ビスマルクは社会保障制度を整備した。
この人たちは、人道からしたのではなく、貧困者が増えると、いい農民・兵隊・労働者が育たず、
犯罪が増えたり、反体制的思想がはびこったりして、社会が不安定になり、最終的には国力の低下を招く、
という点からやろうとしたということだった。
なのに、なんで、日本の社会福祉や社会保障は、「人道」「善意」レベルで「心の優しい人」のやることなんだ?
ひどいのになると、「甘い人間のやること」扱いだ(まあ、寄付や行政に頼っている福祉団体の運営にも多少問題はあると思うが)。
それを教授に言ったら、「それは日本の社会福祉は歴史が浅いから。ヨーロッパはそういう考えだよ」と言われたがね。
「たらたら食べて飲んで、病気になった人の面倒を何で私が見なければならないんだ?」なんて、
とても為政者のトップに立つ人の言葉と思えない。自業自得で病気や怪我をしたのであっても、
その面倒を社会全体で見ることによって、貧困という事故を防ぐというのが、社会保障制度なのに。
共産党の主張をマスコミがほとんど取り上げない・・・個別の党員たちの草の根的な活動だけで、
共産党への入党者が増えているということの重さを為政者に考えて欲しいものだ。