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コーカソイドは白人、白色人種ともいわれるが、肌の色が白いのはヨーロッパの北方に居住するコーカソイド(ケルト系やゲルマン系、等)であり、
スペイン・ポルトガル等のヨーロッパの南方、及び中東・インド亜大陸に住むコーカソイドの肌の色は茶褐色から黒色である。
コーカソイドを白人、白色人種とする定義は、初期の人類学を主導したヨーロッパ人の自己認識に由来する誤りである。
初期の人類学では、自分たちとその他の人種とを区別するため、肌の色に注目し、人類を白色人種と有色人種に、
その後白色人種・黒色人種・黄色人種に分類した。
そして、ヨーロッパ域外のコーカソイドを有色人種、カラードとして定義したため、
コーカソイドの中の地中海人種と呼ばれる集団を、イタリアなど南欧圏に居住するキリスト教徒は白人、
トルコ及びパレスチナ地方など中近東に居住するムスリムは有色人種と規定するなど、
人類学的にも非合理的かつ恣意的な分類概念となった。
また、インド亜大陸の諸民族はそのほとんどがコーカソイドであるが、
中近東のコーカソイドと同様有色人種に分類されたため、
現在でも一般的にはインド人をモンゴロイドと誤解する一因となっている。
このような誤解を避けるため、近年の学会では、ネグロイド・コーカソイド・モンゴロイドという分類に代わり、
アフリカ人(ネグロイド)、西ユーラシア人(コーカソイド)、サフール人(オーストラロイド)、東ユーラシア人(モンゴロイド)、
北アメリカ人、南アメリカ人、という新分類が提唱されている。