07/04/15 23:35:47 0
ヨーロッパで各自にスプーンが出されるのは16世紀から(それまでは自前
を持参)、各自にスープ皿が出されるのは17世紀からですが、それまでは
共用の皿から直接すくって飲んでおり、しばしば「行儀が悪い」とされてい
たにも関わらず、直接スープ鉢に口をつけて飲む人がいました。
匙というものをわざわざ使わなくても飲めるのであれば、そちらの方が楽で
しょうし、我が国でも庶民や武家では匙を知らずに直接飲む方が多く、後世
武家が勃興してそれが「正式な作法」とされ、匙を必要としなくなったので
しょう。
貴族の場合、我が国では欧州とは逆のルートを辿ったようです。
(逆といっても、欧州でも直飲みは標準ではありませんでしたが)