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後にマイヤーが語ったもっとも驚くべき話は、プレアデスの宇宙船の一つに乗せられて時間旅行を
したという主張だ。マイヤーによると、このたびで彼は恐竜の時代へ行き、恐竜の写真を撮っ
たそうだ。マイヤーはイエス・キリストにも会いに行った。キリストは彼をずいぶん気に入り、使徒の一人
に加えてくれた。マイヤーが言うには、十字架に張り付けになりそうだったので現代に戻って
きたそうだ。また、ほかの惑星へも旅したし、アポロとソユーズのドッキングの場面を、すれ違い
ざまに撮影した(おかしなことに、NASAもソ連もプレアデスの宇宙船とすれ違ったことには
気づいていないらしい)。そして、その中でももっとも奇想天外な主張が、紙の片方の目を
写真に取ったという話だ。また、マイヤーはプレアデス星人に連れられて未来へも旅し、サンフランシスコ
の悲惨な最期を目撃した。サンアドレアス断層の活動によって、ついにサンフランシスコは海に沈没して
しまったというのである。
こうした物語は噴飯ものといったところだが、自分に向けられた批判に対するマイヤーの答え
はほとんど釈明になっていない。たとえば、なぜ神の両目を撮影することができなかった
かという質問に対して、彼は、神がもう片方の目をつぶっていたからだ、と答えた。神は、
彼の連れ(例の見目うるわしいプレアデス星人の女性セムジャーゼのこと)にウィンクしたというので
ある。その他の証拠についてはあまりにもとっぴで、もはや論評を加えるまでもない。た
とえば、翼手竜の写真の背景にはピラミッドがうつっているではないか!
マイヤーの擁護者たち(ジェネシスⅢと呼ばれるグループ。マイヤー事件に関するスティーブンズ大佐の著書を
出版したのもこのグループ)が、援護射撃を試みたもの、彼ら自身も混乱と矛盾の泥沼に落
ち込んでしまったのである。マイヤー事件に対する批判の急先鋒にたつのは、カール・コーフという
人物である。この問題に関するコーフの著書タイトル「UFO学史上最も破廉恥なペテン」が、彼の
姿勢を十分すぎるほど物語っている。