06/11/18 08:20:50 0
1855年冬、イングランドのの南西部でも格別の寒さであった。
2月8日の朝、デヴォンシャー州トップジャムのアルバート小学校校長は表に出て、
前の晩に雪が降ったのと、もうひとつ変なことに気づいた。村の道に一列に足跡、
いやひづめの跡のようにも見える。最初は蹄鉄を打った馬の足跡かと思った。しか
し、よく見るとおかしい。まっすぐに一つの列となって整然と足跡は続いている。
足跡は長さ10cm、間隔は20cm程度。しかし明瞭に雪の上に残っている。
もうひとつおかしなことがある。煉瓦の壁の前で足跡がなくなっている。しかし
その裏から足跡はまたはじまっている。干し草の山も同じ、屋根の上にもどうや
って飛び乗ったのかついている。そしてなんと一晩で60km近くも移動してた
らしい、付近の町でも同じ様な足跡が発見された。
どんな動物かいろいろ憶測が飛び交った...まずはアナグマ説...その夜、
多数のアナグマが食べ物を求めて穴から飛び出した。しかし、すべてのアナグ
マが一列に一本足で歩くことは絶対にない。
既存の動物の跡と言う説はまだまだある...カワウソ説、ノガン説、ねずみ
説(ねずみが歩き回り、体重をかけて雪の上に落下した跡)ウサギ説、イタチ
説....どれも足跡の形は考えている。
ただ60kmも足跡が続いたことはどう説明すればいいのだろうか??これら
の動物が意味もなく、60kmを歩き続けたと言うのは無理な話である。
ほかの説もある....実験気球が事故でワイヤーからはずれ、ロープの端で
2個のシャックル(掛け金)をひきずる...シャックルが足跡の様なあとを
残す。このような気球なら一本の足跡のようなものを残したり、壁を昇ったり
することも可能である。事実、付近で実験気球がひとつ行方不明になり、後日
捕捉されていた。ただし一つだけおかしなことがあった。その夜、風が東から
西へ吹いていた。それなのに足跡は円弧を描くような形で町から町へ移動して
いる。気球が風に向かって流されることはありえない事実である。
この事件から一世紀もたった今ではこの謎はもう解けないとするのが一般的で
あるが・・・