07/05/10 21:06:35 0
体が小さい者がいかに大きいものを倒すのを追求したのが武術の技なら、
孫子は大量に徴募した戦意の乏しい大量の農民兵をつかって、いかに戦争を勝ち抜くかという
技を追求したもの。
だからこそその理論に普遍性があるのだと思う。
もしこれが自国に蒙古兵やら日本武士やらの剽悍な兵が蠢いていることを前提にして、
戦争を考えていたら、孫子のような精妙な戦争観は育たなかったはず。
ただ、孫子は弱兵をもって戦争に勝つことを教えてくれるが、弱兵を精兵にすることは
教えてくれない。というか最初から、そのような考えは捨てていると思われる。
それにしても浅野祐一氏の孫子は詳しくて面白い。