06/08/28 16:34:27 0
>>427
高橋是清は確かにユダヤ金融財閥と太いパイプがあった。
ただ、ユダヤ金融財閥といっても別に一枚岩の団体じゃない。高橋がコネを持ってたのはヤコブ・シフ率いるアメリカのクーン・ローブ商会。
日露戦争で日本を支援してくれたことで知られている。(ちなみにクーンローブ商会はロシア革命も支援している)
一方、井上準之助がコネを持ってたのが当時世界を席巻しつつあったJPモルガン・グループ。
当時、この二つのユダヤ金融グループは中国市場をめぐって激しく対立していた。
日本は、日露戦争の戦勝によって、南満州鉄道を得ていた。そこにクーンローブ商会は取り入ろうと画策していた。
結局、史実では軍部と井上準之助に代表される財界、外務省の一部の反対により、日本はこの提案を蹴ってしまう。
この事件は大陸利権をめぐる日米の対立の発端となり、後世からは「軍国主義にのめり込んだ日本の傲慢さが招いた過ち」とされている。(ハリマン事件)
だが、実際、この事件の裏にあったものは軍国主義どうこうというより、アメリカのユダヤ金融同士の勢力争いであったらしい。
日本も日露戦争を支援してくれた恩義から、クーンローブ商会の提案を当初は受け入れる予定だった。
だがその妨害工作をしたのが上記のようにクーンローブと対立していたJPモルガンだった。
結局この二つの勢力の争いはJPモルガン・グループの勝利に終わる。その後モルガンは金融部門における圧倒的な支配力が確立し、アメリカ国務省に人脈を拡げながら、対外活動における米国の「ドル外交」の主役となった。
そして、宿敵であるクーンローブ・グループを配下に収める一方で、中国市場の再分割運動に乗り出すことになる。
井上ら日本は傲慢だったのではなく、勝ち組に乗るためにクーンローブ商会を切り捨てる決断をせざるを得なかったわけだ。
だが、その井上も高橋もテロやクーデターによって暗殺されてしまい、感情的な対立だけがのこされてしまった。
日本全体がもっと上手くユダヤ金脈と付き合っていたら、日米関係の破綻はなかったかも知れない。