06/03/26 21:07:37 O
>>161
崇拝は少し言い過ぎ。アメリカはヒトラーの周辺国に対する軍事的進駐を支持したけど、それと反ユダヤやナチズム云々は別。
この頃アメリカは大恐慌からくる世界不況を克服するために、自国の経済を保護する一方で、欧州の保護主義を打破する必要があると考えていた。
欧州列強は不況克服のために自国経済に対して保護主義をとって植民地との貿易を優先させる政策をとっていたから
そうした経済のブロック化は欧州に対する輸出が経済の主力であるアメリカには非常に邪魔だった。
一次大戦の敗北で植民地を全て取り上げられていたドイツ=ヒトラーは、資源の獲得機会の平等、いわゆる「生存圏」の獲得を主張して各国に侵攻したけど
そうしたいわば英仏の既得権益を突き崩す動きは、植民地獲得競争に遅れて参加したアメリカとも利害が一致していた。
だからアメリカはドイツの武力侵攻に中立の立場をとる一方で、イギリスの対独宥和政策を強く支持していたし
それどころか「ドイツに対してそれを止めろというなら英仏も保護主義を止めなければならない」と主張して、イギリスの農業市場を一部開放させたりしている。
この段階に置けるドイツの膨張主義はアメリカにも都合が良かった訳だ。
まあアメリカの優性学者にナチス信者が、財界に反ユダヤのナチス心酔者が多かったのは事実だけどね。