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唯一のロシア語専門書店、閉店 革命思想の退潮
日本で唯一、ロシア語の書籍を専門に店頭販売してきた書店「ナウカ」
(東京・神田神保町)が9月末、その75年の歴史に静かに幕を閉じた。
最新書籍の輸入を通じてソ連・ロシア事情を日本に伝え続けてきた
この書店の歩みには、日本人がこの隣国に抱いてきた関心の変遷が刻まれている。
ナウカ(ロシア語で科学の意)は数年前から、深刻な売れ行き不振に陥り、
この7月に約29億円の負債を抱えて破産手続き開始決定を受けた。背景には、
インターネット購入の普及など洋書をめぐる環境変化と、大学での履修者減少と
いった“ロシア語離れ”がある。
多くの日本人が思い入れを持つロシア文学の需要は比較的堅調であり続けた
ものの、社会主義思想やソ連科学技術の退潮によりロシアとロシア語の魅力が
薄れていく流れに抗しきれなかった。
英労働党がロシア革命より10年以上も前に結党され、選挙を通じて議席を増し
議会で戦うという「議会主義」を当初から貫いてきたのをはじめ、左派、中道左派の
政党がおおむね漸進的な改良主義を志向してきた西欧主要国の事情と比べれば、
日本では「1917年」への憧憬(しょうけい)が強かった。
ソ連が世界初の人工衛星「スプートニク」の打ち上げに成功した57年から60年代
にかけ、売り上げは最高潮に達した。 (以上、記事抜粋)
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