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以下は学研の『教育ジャーナル』2005年3月号に掲載された作品(加筆、変更あり)です。
ポーランド発: 『ドイツ兵よ、ありがとう!』 -ポーランドに残るドイツ系住民-
ポーランド南西部に位置するポピエロフ村は人口2400人。そのうち半分以上が
ドイツ系住民とされている。それもそのはず、今でこそここはポーランドだが、
第二次世界大戦終結まではドイツの一部だったのだ。戦後ポーランドに
組み込まれてしまったポピエロフ村の住民は、ポーランド共産党支配の下、
民族主義的な主張はご法度とされ、ドイツ語教育、ドイツ語会話は厳しく制限された。
「ソ連兵はこの村でも強姦、強奪をしたのよ」。小さな雑貨店の若いドイツ系女性店員が
そう語った。祖母から聞いた話だそうだ。ソ連兵がドイツ人女性に行った蛮行は有名で、
次世代に脈々と語り継がれている。この地のドイツ系住民は大戦中、ドイツ側で戦った
わけだから、ドイツには今でも親近感を抱いている。ポーランド民主化後、ポピエロフ村
のために戦って命を落としたドイツ人のために感謝の記念碑を建てた理由もそんな
ところにあるのだろう。
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