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大粛清の擁護論
一方で、この時期のスターリンの行動を肯定的に捉える論説がある。
この種の論説では、道義的また論理的には完全無欠なまでに悪を極めたこれらの行動が、ロシア・ソ連の近代化を成功させたことが疑いが無いと主張されており、その影響もあって、
現在でもスターリン信奉者がロシアを中心に多くいるのである。その根拠は、スターリンの時代を矛盾の時代だと定義することから出発している。
すなわち、ソビエト成立時の産業構造は農業主体であったが、本来であれば数十年を掛けて工業化を進めるところを、農民の口減らしと強制的な資本集中を強いることで産業構造の近代化を成功させた、というのである。