05/03/13 23:10:20 0
・仏教(釈迦の教え)は考え方であって、他に信仰を持っていてもいい。(仏教は宗教と同様の概念ではない。)
・仏教の「悟り」は経典化に際して覚えやすいように詩韻にした。
大乗教ではそれがひどいので初期の大乗経典・法華経では誇大妄想のカルト経典になっている
・そのために「悟り」が難解なモノとされ誇大に喧伝されている。
・「悟り」とは物事に大人な態度で接して、こだわりすぎないこと。
・釈迦は生涯の中で何度も「悟る」って言うよりも、物事に対して気にしすぎないで、改め受け流してきた。
・考え方的には五箇条のご誓文・教育勅語をベースにして「何事も頑張ればに身に付く。あきらめるな。でも、それに捕らわれすぎるな。」みたいなもの。
・上座部教は仏教論、あるいはそれに基づく宗教であって、仏教ではない。
・いわゆる大乗仏教は仏教論(上座部教)を元にした仏教とも上座部教とも別の「宗教」
・密教(ここでは仏教密教)系は大脳生理学を用いたトリップ方法。
・禅は密教を否定する修業方法。
83:世界@名無史さん
05/03/17 23:55:04 0
だれか、仏教以前のインドの宗教について語ってはくれぬかのぅ
84:世界@名無史さん
05/03/18 00:30:31 0
バラモン教の話など本やネットにいくらでもころがってる
85:おぎまる ◆JJi5gOTcvk
05/03/18 20:16:57 0
>82
>大乗教ではそれがひどいので初期の大乗経典・法華経では誇大妄想のカルト経典になっている
法華経の成立年代は複数説がありますが、初期でよかったのかなあ。
誇大妄想と言うのは言いすぎだと思います。
>・「悟り」とは物事に大人な態度で接して、こだわりすぎないこと。
悟りは言葉では言えないものだと言うのが大乗仏教(特に禅家)の
説くところです。大人な態度で接するというのは儒教です。
こだわりすぎないというのは弱い。一切の執着を捨てるといいますから
そんなものでは禅では生悟りといって師家の叱咤を受けること必定。
>物事に対して気にしすぎないで、改め受け流してきた。
この表現もどうかと。
86:おぎまる ◆JJi5gOTcvk
05/03/18 20:26:15 0
>・考え方的には五箇条のご誓文・教育勅語をベースにして「何事も頑張ればに身に付く。あきらめるな。でも、それに捕らわれすぎるな。」みたいなもの。
それは明らかに儒教以外の何者でも無いですね。教育勅語は忠孝を重んじる
ものですが忠は儒者馬融が忠経で説く所、孝は孝経で説くところです。
原始仏教では忠孝ともに否定といっていいのではないでしょうか。
中国仏教で漸く孝行の徳を説くようになりましたが忠義は否定しています。
僧侶は皇帝を礼拝すべきでないという「沙門王者不敬論」という
ものさえありました。五箇条のご誓文・教育勅語と仏教とは相反するとは
いえないまでもかなり相異するものでしょう。
>・上座部教は仏教論、あるいはそれに基づく宗教であって、仏教ではない。
…こりゃ幾らなんでもあんまりだ。原始仏教に詳しい人反論きぼん。
>・密教(ここでは仏教密教)系は大脳生理学を用いたトリップ方法。
これもどうかと。
>・禅は密教を否定する修業方法。
残念ながら、日本臨済宗の開祖栄西は超一流の密教僧侶でした。
中国で法力で雨を降らし宋の皇帝から何かもらっているはずです。
というより密教寺院で禅を修し、禅寺で密教のダラニを唱えることが
当たり前に行われて居ます。
87:世界@名無史さん
05/03/19 00:11:29 0
おぎまるさんレスありがとう。基本的にカルト対策を基本とした初心者向けの羅列でしかないから
あんまつっこまないで下さい。箇条書きにしたので舌っ足らずな所ばかりだけどレス返しで以下補足しました。
>誇大妄想と言うのは言いすぎだと思います。
個人的な感想を言えば、法華経には何も教理や方法が具体的に示されていないから誇大妄想だとおもう。
あるのは詩と繰り返しと煽動する言葉だけ。だからカルト化しやすい。大化城なんてユートピア思想って感じでそれは原始仏教とは反対方向だろうと思う。
>悟りは言葉では言えないものだと言うのが大乗仏教(特に禅家)の
それは中華思惟を受けた禅家の思想で原始仏教とは違うように思える。もちろん私が話しているのも私の思惟をしたものですからずぼらばかり。八正道の一つになんかあったと思うけど、眠いから省略。
>一切の執着を捨てるといいますから
それは「一切の執着を捨てる」という執着があるのじゃないかと思う。
ただ単に私が禅家でないから一気の悟りは肯定できないと言うのもあるんだけどね。
>この表現もどうかと。
己を改めて受け流す事が出来た。大人の態度だと思う。その後ほっとしてまったりする。
・禅は大乗仏教の一つではあるけども禅が仏教ではない。
・大人な態度ってのは、うまく事を受け流すといったようなこと。
儒教ではない。
88:世界@名無史さん
05/03/19 00:54:34 0
最後の三行「・」で箇条書きにしたところ以下書き損じです。すみません、無視してください。
以下続き
>それは明らかに儒教以外の何者でも無いですね。教育勅語は忠孝を重んじる
ものですが忠は儒者馬融が忠経で説く所、孝は孝経で説くところです
ここで言いたかったのは初心者向けの解説なのでわかりやすいのを使ったつもりなんですが、
あくまでベースです。経典宗教のように絶対の戒律があるわけではないという事を言いたかった。
自分ルールである戒を大切にして成長しろ、でも、それに捕らわれすぎたら元も子もないぞということ。
>こりゃ幾らなんでもあんまりだ。原始仏教に詳しい人反論きぼん。
(現代の)小乗教は仏教論(宗派)になってしまっている。そんな感じなするのですよ。
タイなんか仏門に入るのが通過儀礼になってるから。
>これもどうかと。
虚空蔵ぐもんじほう?とか大日経ってトリップ方法以外に浮かばないんだけど。
あと前者は面白いです。密教系の方法は脳を鍛える方法として脳力開発系の本で解説されています。
>残念ながら、日本臨済宗の開祖栄西は超一流の密教僧侶でした。
栄西は天台宗の僧侶じゃなかったっけ?顕密兼業の。後に臨済宗の開祖に据えられたってだけで。
あと、政治的配慮から寺内に真言院もあったように記憶している。お茶伝えたのも栄西だよね。
とべるドラッグ。お茶。あと、ここで言う禅は基本的に曹洞禅の事です。むしろ道元禅。
呪い事やる前にとりあえず出家して座れ、が基本スタンスの道元。
世間一般(密教・浄土教)とは相容れない硬派な僧侶。
自分で言っておきながら舌足らずで下手な文章。目もあたられないや。 orz
舌っ足らずばかりで申し訳ないんですが、素人考えなんで目くじら立てないで下さいまし。
どなたか詳しいか方がいたらご教授を垂れて下さいませ。
89:世界@名無史さん
05/03/30 13:42:26 0
どうして↑のような書き込みは
読む気すら起きないんだろう…?
90:世界@名無史さん
05/04/18 22:48:19 0
age
91:世界@名無史さん
05/04/18 23:54:25 0
きわめて単純な疑問。
スルーしてもらってもええです。
お釈迦様は、
「あ~いままで苦行をしたけど、あれはしなくてもいいことだった」、
と苦行を否定したんですよね。
すくなくとも、苦行に疑問を持ったはず。
なのになぜ、
その後の仏教各宗派は、難行苦行をし続けるのでせうか。
達成感を味わうためなのだろうか。
92:世界@名無史さん
05/04/19 01:44:25 0
>>91
古代インドでは仏教が国教化された後も依然としてバラモン教の勢力が強く、
実質的にはバラモン教というエセ仏教が主流となったため、苦行が行われた。
本場インドで歪められたまま各地へ伝播した仏教は、現在なお間違った教えが主流である。
仏教の創始者シッダールダは偶像崇拝を禁止し、自分の姿を描写することを認めなかった。
しかし、現状を見れば解る通り、この教えも正しく伝わる事は無かった。
93:世界@名無史さん
05/04/19 16:30:15 0
見えるものに畏怖し崇敬するのが人間だもんな。
キリスト教もそうだし、イスラムも口ではそういっているがどうやら?って感じだ。
94:世界@名無史さん
05/04/19 16:55:36 0
DLしたけどこれをどうすればいいのかわからない
95:世界@名無史さん
05/04/19 16:57:35 0
それをまた別のところにうpすればいいよ
96:ヨゼフ・ラッツィンガー
05/04/25 02:54:02 0
もし仏教に魅惑があるなら、
それは仏教が具体的な宗教的義務なしで無限と至福とに到達可能のように見えるからだ。
その意味で仏教はエロチックな霊性である。
現ローマ法王 ベネディクトゥス16世
97:世界@名無史さん
05/04/25 03:33:48 0
>>91
釈尊が言ってるのは「体を傷つけるような苦行は無意味」ということ。
ヒンドゥー教のシャドゥーには、体に針を刺す、片手を一生上げている、
土に埋まる、とかの他人には意味不明な苦行がまだある。
仏教僧がやってる"苦行"は苦行の内にはとても入らないよ。
98:世界@名無史さん
05/05/02 22:49:26 0
苦行が苦行の内に入らないというのもおかしい
99:世界@名無史さん
05/05/07 11:13:08 0
仏教の苦行→自己を見つめる厳しさ。
ヒンドゥーの苦行→主に肉体的な苦行
ということかな。
100:世界@名無史さん
05/05/07 13:54:42 0
100解脱
101:世界@名無史さん
05/05/07 16:04:10 0
>>96
精神とか霊魂とかいうものが具体的なものではないし、目的たる無限やら至福やらも
これまた具体的なものではから、そりゃ、具体的な義務なしに到達するという、
究極の宗教だわな。
耶蘇の言う「具体的な義務を伴う」なんて、アンデスの人身供養やニューギニアの
首狩族の鎮魂と五十歩百歩だわな。免罪符でも売ってろ。
102:世界@名無史さん
05/05/07 23:29:51 0
具体的な義務を伴うというのは「神に対する契約」というものなのかな?
仏教は「戒(自分内ルール)と律(集団内ルール)」があるけど、それをどう訳すかによって
意味が違ってくるから。
103:世界@名無史さん
05/06/09 23:33:39 0
仏教って宗教だったのかなあ?
(キリスト教やイスラム教、ヒンズー教と同じような意味で)
信仰の部分はむしろ土着の宗教から来てる部分も大きいし
104:世界@名無史さん
05/06/18 17:55:41 0
核心部分は哲学に近いかもな。
105:世界@名無史さん
05/06/18 18:17:53 0
釈尊への個人崇拝に始まり、様々な儀式を加えていくことで宗教になった
如来や菩薩の思想、仏像、それへの崇拝、が生まれた大乗仏教と
なると完全に宗教の形になる。
106:世界@名無史さん
05/07/05 06:04:27 0
廃仏毀釈以前と以後で仏教のイメージってどう変わったの?
107:世界@名無史さん
05/07/06 16:40:09 0
別に変わってないと思います。
僧の堕落は公然の事実でしたから。
108:世界@名無史さん
05/07/30 21:46:36 0
仏教の開祖はナーガールジュナ
109:世界@名無史さん
05/08/22 22:21:34 0
age
110:世界@名無史さん
05/09/09 01:13:01 0
沖縄・奄美には仏教はどの程度根付いたの?
ついうより影響残ったんだろうか。
111:世界@名無史さん
05/09/23 12:45:54 0
日本の禅宗が最初だっけか。
112:世界@名無史さん
05/10/12 17:27:08 0
「1265年、禅鑑が英祖の招きで沖縄本島に上陸、仏教のほか仮名を伝えた」
とあるね。
113:世界@名無史さん
05/10/29 17:43:23 0
日本側にこの僧の記録ってあるの?
宗派や出身などは分からず、ただヤマトゥから来た坊さんということだけ分かっているんだよな。
114:世界@名無史さん
05/10/31 19:42:45 0
解脱哲学・実践倫理の大成者がシッダールタで、仏教の開祖が龍樹というのには賛成してもいいな。
115:世界@名無史さん
05/11/27 02:19:05 0
>>113
ヤマト側の記録は聞いたことないなあ。
琉球に招かれて来琉したのではなく、南宋へ修行にいく途中で遭難し、沖縄本島へ漂着したものだそうな。
学僧ならば、どこか有名な寺の出じゃないか、と思うが。
116:世界@名無史さん
05/12/18 00:12:39 0
明治初めまでは日本が仏教圏の最東端だったんだな。
117:世界@名無史さん
05/12/22 10:47:47 0
age
118:妙な方 ◆J7M7PQyXkE
05/12/22 11:34:06 0
最大にして最高にして最強の仏教国、それが日本。
称えよ、神国!称えよクールジャパニ!
119:妙な方 ◆J7M7PQyXkE
05/12/22 11:52:07 0
> ・禅は密教を否定する修業方法。
嘘つくな!
禅寺にもマントラ書いてあるぞ!
昔話にも禅僧が法力使う話が沢山あるぞ!
空海は今でも座禅してるぞ!
120:世界@名無史さん
05/12/22 12:00:31 0
リトル・ブッダという映画に出てくる少年はゴータマの生まれ変わりだそうですが、
何故ゴータマが生まれ変わっているんですか?
映画で合理的な説明がされてるんでしょうか。
田舎に住んでいるものでなかなか観賞する機会がありません。どなたか教えてください。
121:世界@名無史さん
05/12/22 12:25:30 0
映画は見ておらんが、仏教で考えずヒンズー教で考えれば?ヒンズー教的に考えれば
仏陀は「解脱」したのではなく(ヒンズー教に解脱はない)次の転生まで待っているだけなんだから。
仏陀(ゴータマ)はヴィシュヌの9回目の転生(7回目がラーマ、8回目がクリシュヌ)で、
10回目の転生はカリキと呼ばれまだ現れていないとされる。
リトル・ブッダ=カリキ=ブッダの転生=ヴィシュヌの転生 とすれば、ほら、矛盾はない。
122:山口先生 ◆XOVjfpWd/c
05/12/22 12:50:59 0
かいとうありがとうございました。
納得できました。
ヒンズー教の映画だったんですね。
123:世界@名無史さん
05/12/23 15:55:54 0
age
124:世界@名無史さん
06/01/03 02:02:12 0
山口はっけーん。
125:世界@名無史さん
06/01/22 18:07:06 0
釈迦ことゴータマ・シッタルダ以外の仏教話しはこちらのスレがあります
126:世界@名無史さん
06/02/11 20:45:22 0
どちらのスレですか?
127:世界@名無史さん
06/02/11 21:39:40 0
仏教なんて、オウムや創価学会を産んだ邪教だよ。
128:世界@名無史さん
06/02/11 22:18:46 0
>>120
映画「リトルブッダ」は、チベット人高僧の生まれ変わりの話で
「ブッダの生まれ変わり」の話なんかじゃないよ。
キアヌのブッダの下りは「ブッダとはこういう人だった」
というお話を聞かせてるだけだよ。
129:世界@名無史さん
06/02/12 15:20:05 0
宗教板に行けばいくらでも濃い話が。梵語の解釈を巡って
素人が学者相手に噛みついてるようなスレだらけだが。
130:世界@名無史さん
06/02/19 20:24:38 0
129 は素人? 学者?
131:世界@名無史さん
06/02/20 22:44:57 0
age
132:蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE
06/03/02 19:25:51 0
ちょっとスレ違いなんだけど、鹿苑禅寺はなんで禅寺なのに舎利殿が金ぴかなの?
どういう理屈で金ぴか?教えて!
133:世界@名無史さん
06/03/21 13:34:10 0
義満の趣味だろう
134:世界@名無史さん
06/03/21 18:02:05 0
飛び入り参加ですノシ
義満は派手好きだったんだろう。
出ないと、あんな金ぴかにはせん。
漏れのかんだがな…OTZ
135:蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE
06/03/23 14:34:35 0
昔のアニメだけど一休さんをモデルにしたアニメもあったらしいね。
仏教アニメだったらしくて修行する場面もあるそうだ。
金閣寺と義満も出てくるみたいでかなり見てみたい。
136:よろずこ
06/03/26 09:02:19 0
スレリンク(korea板)l50
137:世界@名無史さん
06/03/26 09:27:52 0
義満は天皇になりたかったから、威勢を示す必要があったんだろ。
猿の大将がボスになる前に大振りの木の枝で山を駆け回るように、
「でかくて」「光って」「たかい」という建物を作りたかった。
で、天辺には皇帝が現れる前に顕現するという鳳凰なんかを飾ったりして。
138:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/03/26 09:35:59 0
>義満は天皇になりたかったから
・今谷明
・井沢元彦
・世界ふしぎ発見、その時歴史が動いた
・・・ソースはどれです。
139:世界@名無史さん
06/03/26 11:25:44 0
井沢元彦です。山野氏は井沢は嫌いですか?
140:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/03/26 23:07:47 0
メジャーどころの学者(それも信頼性に問題があるのと大家を玉石混交)の
説と在野の説を適当に借用しているとよく言われている人です。
日本史板の井沢スレ参照。読めば読むほど日本史の知識が怪しくなること
請け合いです。正史を批判するのに一次史料を読んでいるか怪しい。
141:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/03/26 23:47:01 0
要するに、余裕を持った上で読むべきもので、参考にすべきものではありま
せん。これは>138で挙げたテレビ番組も同様。
今谷先生も、何かと批判を受けることの多い方です。
142:世界@名無史さん
06/03/27 00:23:10 0
丁寧なレスありがとうございます。では足利義満はその歴史記述にある素行からして
天皇になりたがっていた、というのは妄想の類になりますか?しかし私はこの作家の
「日本史に大きな影響を与えているのは怨霊信仰」という説は妥当性があると思うのですが。
まあそれを言い出したのは井沢が最初ではないですが。
143:世界@名無史さん
06/03/27 12:15:31 0
山野は井沢が嫌い。なぜなら売れているから
144:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/03/27 23:46:58 0
「怨霊信仰」関係のネタも、古代史は20年ほど前に坂本太郎先生に批判さ
れた梅原猛先生のネタの借用というか焼きなおしですしね。
後もおおよそ二次史料や種本の力を借りている。
話自体の問題点ですが、過去の信仰を知るのに過去の価値観に立って考察
するというのは、確かに必要な事です。
しかし、井沢氏の批判にある様に学会にそれが無いという事は無い。
確かに、一時期は宗教面の思想を論じる事自体をタブー視する風潮もあり
ましたが、今は私の恩師も含めてかなり行われています。
(その癖、井沢氏の発言内容と手法はまるで進歩していないらしい)
それと、これが肝心な事なのですが、過去といっても時代や地域ごとに信
仰の形態は異なったものですから、各史料ごとに見えてくる信仰の姿が辿
られるべきなのに、井沢氏の論では怨霊が実在するとこそ言わないものの、
「怨霊信仰」が日本史の中における前提として論じられている。
同じくお得意のケガレ論もそうですが、超時代的です。
直接史料にあたっておられないせい&借用の限界でしょう。
同じ死者の霊を祀るにしても、菅家と家康では背景が異なる。
その辺りを考えずに「怨霊信仰」で一絡げにしていれば、アラも出ます。
中には、井沢説を鵜呑みにしたサイトもありますが、見ていられません。
(某宗教史コンテンツとか)
義満関係については、何かと今谷説を批判している(批判に終始して対論を
出さない事があるという批判もある)堀新先生の著書に出て来る筈。
論文や研究ノートで何度か見ましたが、書籍化はまだだったかもしれません。
145:139
06/03/28 11:36:20 0
これまた丁寧なレスをありがとうございます。
山野のぶすまと読むのですね。今ヤフーで調べて初めて分かりましたw
貴方によりますと井沢とは「歴史家が一生懸命研究して醸成した論を井沢が
自著を売るために利用している」という風に映っているのですね。
私は井沢の細かい所の正誤はともかく、「歴史は結局は推理」という見方を
支持しているタイプなので、面白く読んでいるのですが。
146:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/03/28 17:35:51 0
作家として成功された方ですし、今更商業や売名でも無いでしょうが。
素でやっておいでなのでしょう。
>歴史は推理
その証拠集めや組み立てがおかしければ、意味はありません。
ハンコックもそうですが、トンデモ本というか歴史逆説本としても別に面白
くはないのですよ。どこかで聞いた様な話が多くて。
147:世界@名無史さん
06/03/28 19:00:25 0
>>145
売国固定、山野野衾 ◆CXSSL1llHI の発言
「産経は右よりの電波が入っている」
148:世界@名無史さん
06/03/29 10:05:39 0
>>144
坂本論の所在を教えてください。
> それと、これが肝心な事なのですが、過去といっても時代や地域ごとに信
> 仰の形態は異なったものですから、各史料ごとに見えてくる信仰の姿が辿
> られるべきなのに、井沢氏の論では怨霊が実在するとこそ言わないものの、
> 「怨霊信仰」が日本史の中における前提として論じられている。
上の意味が分からないので、少し説明していただけますか?
149:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/03/29 11:50:13 0
>>148
>坂本論
『日本歴史』の300号あたりであったかと思いますが、hを抜いた先でも
いくらか触れられた話が出ています。
>上の意味が分からない。
皆「怨霊信仰」と呼んで一つのパターンに嵌めて考えているでしょう。
井沢氏の論で、怨霊に対処した当時の人間の思想や祭祀の方法について記さ
れた史料の内容が引用・検討された事がありましたか。
同じ様に人を祀るにしても、例えば真言宗と天台宗、吉田神道と山王一実神
道といった各宗派ごとに祀り方も異なれば神観念も異なります。
井沢論の場合、「怨霊は祀られた」というばかりで、それがどういう思想的背
景のもとに行われたのかについては、完全に無頓着です。
まず「怨霊信仰」という言葉で日本史を通観しようとしたのが無理でした。
怨霊という概念自体もたまに批判される様に梅原説やそれを借用した井沢説
では有史以前からあったかの様に言われていますが、史料上からはせいぜい
平安初期からしか見えて来ません。
「怨霊」というもの自体の概念・対処が人により異なったのです。
それをただ「怨霊信仰」と括っては分かった事にはなりません。
それと、六歌仙などよく分からない人物をなんでも怨霊にしたがるのも悪癖
と言うべきでしょう。
以下疑問がおありであれば下のスレで。
URLリンク(www.cam.hi-ho.ne.jp)
スレリンク(history板)l50
150:世界@名無史さん
06/03/29 22:18:58 0
山野さん、レスありがとうございます。
私は井沢さんには全く興味ないので、ご紹介していただいたスレはスレ違いのようなので、遠慮させてください。
私は「怨霊」と呼ばれる対象一般について関心があるのですが、
その対象一般に対する信仰が平安以前にはなかったのでしょうか?
単にその対象一般に対する記号として「怨霊」という言葉が、
平安以前にはなかったのでしょうか?
言葉という記号に対する概念が異なるのは当然のことです。
脳天気にその記号を定義して使っても、当然読む人によってずれますから。
> 同じ様に人を祀るにしても、例えば真言宗と天台宗、吉田神道と山王一実神
> 道といった各宗派ごとに祀り方も異なれば神観念も異なります。
これは当然の手順でしょう。ただしそういった個別的な分析から、
一般的な統合を行わないと全く説得力を持たないと思いませんか?
例えば、樹と呼ばれるものも、一つ一つ別個のものですが、
それを一般的に指示する時、「樹」というう記号によって示される
なんとなく共通に了解された意味内容・概念が思い浮かぶように。
いやなんか巧く言えなくて失礼しました
151:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/03/31 17:02:21 0
>一般的な統合
確かに、個別の事例を知った上でそれをやるのが正しいやり方です。
しかし、やる前に「怨霊信仰」を定義して事例を当て嵌めているのは問題。
152:世界@名無史さん
06/04/08 12:52:28 0
7歩進んで、唯我独尊
153:世界@名無史さん
06/04/08 14:21:30 0
丸谷才一みたいに御霊信仰を振り回す香具師もいる。
彼は新しい学問分野をペダンティックに小説に持ち込む男で、
贈与論だとか文化人類学のタームで気取って自己陶酔してる。
154:世界@名無史さん
06/04/12 00:38:25 0
インド後期密教とやらに興味があります。
秘密集会タントラ、とかカーラチャクラタントラとか、経典名だけでおどろおどろしい
のですが、実体はどうだったのでしょうか?
孔雀王のような世界なのかな、と妄想してます。
ゲスな興味で済みませんが、詳しい人いますか?
155:世界@名無史さん
06/04/12 03:56:14 0
インド後期密教
これは今のチベット密教の母体ではなかろうか。
156:世界@名無史さん
06/04/12 20:37:03 0
偶像崇拝が禁止されていた仏教で、最初に仏像を彫ったのはアレキサンダー
に率いられたギリシア人。
157:世界@名無史さん
06/04/14 19:31:43 0
仏教はセクスしないから消滅
158:よろずこ
06/04/15 00:37:20 0
秘密集会
秘密は密教らしくていいのだが、
集会ってもっといい訳なかったのかな?
159:よろずこ
06/04/16 23:48:41 0
釈迦滅多
サファリの英雄、日産のアフリカでの希望。
ご冥福を祈ります。
すれ違いだけど。
160:世界@名無史さん
06/04/18 00:11:18 0
何か又読みの又読みでいい加減なのは自覚してるけど、
後期密教って経典で異教徒を殺せ!とか、人の財物を奪え、欺け!とか
書いてあったり(秘密集会)、死人を墓場に並べて屍林と称し、そこで
セクースして肉体でマンダラを形作り、解脱を目指す、とかいう話を読んだことが
ある。もちろん断片的な情報だし、真偽のほどは知らないけど。
孔雀王の世界なんてまだまだ牧歌的だよ。
しかし、マジで仏教がそんなことになるかねぇ。
161:世界@名無史さん
06/04/18 00:51:22 0
>>160
何ですかそのオウム真理教。
162:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/04/19 00:31:22 0
又聞きで史料を、それも宗教関係を論じられる事は問題が多いですよ。
密教の場合、『理趣経』に代表される様にそのまま読むと問題となる様な箇
所が多く、不空三蔵や弘法大師ですら注釈に悩んでいます。
真言宗でも素人や半可通には読ませません。
『大品般若経』もそうですが、空を安易に解釈すると道徳否定になる。
そもそも、「異教徒を殺せ」以下が実在するのかが分かりませんが。
東アジアでよく知られた経典では、『涅槃経』に似た話があります。
その1.
末法の世において、正法を守る為に刀杖をとれ、而して殺すべからずといっ
た主旨の発言が見られる。
その2.
釈迦が弟子から人を殺した前生譚について問われ、あれは「一闡提」であっ
て、人を食らう羅刹や田畑を荒す蝗など同様殺しても罪報を蒙らない存在で
あったのだと説明する。
一闡提とは、改心させようにも法を聞こうとしない連中の事。
同経では、四重禁・五逆罪を犯した者よりも罪深いとされる。
しかし、これはあくまでも仏の前生譚の合理的な説明をなす為のものであっ
て、何を一闡提とするかは凡夫に判断出来るところではありません。
『涅槃経』や『法華経』では久遠仏といい、釈迦は三十五歳の時に突如とし
て悟られたのではなく、遥か昔の生に於いて悟られた事になっているので。
当然、通力によって相手がどんな存在でどうすれば良いのかを判断された上
で行動された訳です(教義の理屈から言えばそうなります)。
勝手にその辺の人が「一闡提だから殺した」と言っても通らない訳ですし、
釈迦の前生譚も少なくとも「法の上での殺人」でした。
また、四重禁・五逆罪を犯した者、一闡提をも救済の対象としている事を繰
り返し述べているのが『涅槃経』の特徴でもあります。
この他、生身の人間に行動する様促したものではありませんが、『法華経』
が誹謗者が癩になる、不具に生まれ変わると書いてある事は有名です。
それでも他の二大宗教よりは大人しいというのは、身贔屓でしょうか。
とりあえず、天台宗の五時教判で最も重視された二つの経典ではこんな所。
163:世界@名無史さん
06/04/20 00:53:16 0
妙適清浄句是菩薩位。欲箭清浄句是菩薩位。
触清浄句是菩薩位。愛縛清浄句是菩薩位。
一切自在主清浄句是菩薩位。見清浄句是菩薩位。
適悦清浄句是菩薩位。愛清浄句是菩薩位。
ここでの妙適とはサンスクリットSURATAの訳で、交合を意味するらしい。
訳すると、
男女交合の恍惚は、清浄なる菩薩の境地である。欲望の矢も、清浄なる菩薩の境地である。
男女の触れ合いも、清浄なる菩薩の境地である。異性を愛し、かたく抱き合うのも、清浄なる菩薩の境地である。
男女が抱き合って満足し、すべてに自由、すべての主のような心持ちになるのも、清浄なる菩薩の境地である。
異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地である。男女交合し、悦なる快感も、清浄なる菩薩の境地である。
男女の愛も、清浄なる菩薩の境地である。・・・
ということになるらしい。
ほかにこんな文句もあるらしい。
金剛手若有聞此理趣受持読誦設害三界一切有情不堕悪趣為調伏故疾証無上正等菩提
(金剛手よ、この理趣を聞いて、受持して読誦すれば、三界の一切有情を害すとも悪趣に堕せず、
調伏をもっての故に疾く無上正等菩提を証す)
三界の一切有情を害すとは、素直に読めば、この世の全ての生きとし生けるものを害する(殺す)
ということだと思う。
以上、中期密教の経典、「理趣経」より。
いってみれば従来仏教への過激なアンチテーゼかな。
経典の主旨は、この世の一切のものは本来良いもの。快楽は避けるべきものではない
ということ。
164:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/04/20 01:12:43 0
>三界の一切有情を害すとも悪趣に堕せず
これが、不空や空海がそのまま受け取るなと注を加えた箇所です。
悪心を殺せという意味であると云々。私は、悟った存在ならそもそも殺す動
機すら存在しなくなると考えていますが。
手前味噌で解釈した人の犯罪にでも結びついてはと、出しませんでした。
>この世の一切のものは本来良いもの
大乗仏教では、釈迦が涅槃に入らずに霊鷲山に常住する存在となったとされ
ています。すると、この娑婆世界自体が凡夫の目にはそれと見えないだけで
実は浄土という事になる。娑婆即浄土。煩悩即菩提。現世肯定の始まり。
「空」というのは、本来は「我」に対してあてられたもの(我空)。
それが大乗仏教の般若経典になると法も空とする様になります(法空)。
そうなると、一切が空であり、一切が色となる。世界は不垢不浄。
つまり、特定のものを持ち上げる必要がなくなり、現世も含めて真理の世界
とされる様になるので、娑婆とそこに居住する人々が広く救済される。
戒律を守らない「名僧」が許容・歓迎されるのも、そうした精神風土あればこそ。
東南アジアなどには、一休宗純の様な「名僧」の話は無いでしょうね。
我が国では、生臭坊主だの何だのと言いながら、逆に戒律に拘り過ぎること
を排除して仏教が発展して来た。いい加減なくらいが理想です。
五時教判で最後に来る『涅槃経』などではまた仏のみは空でないとされるので
ややこしいですが、色即是空、空即是色が分からないで引用すると危険なも
のですから、『理趣経』というのはなかなか出されません。
165:蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE
06/04/20 01:53:55 0
163は読まなかったことにしよう…。
166:世界@名無史さん
06/05/03 18:53:56 0
インドが菜食主義になったのは人口が増え開拓しつくされ、肉食する生贄祭儀ができなくなったからでしょう。
167:世界@名無史さん
06/05/03 21:15:36 0
中国の小説なんかだと、あらゆる欲望を捨て去ったが「殺劫」だけが残ったので
人を殺しまくる仙人とか出てくるよな。
168:世界@名無史さん
06/05/03 21:35:48 0
>死人を墓場に並べて屍林と称し、
屍林を日本人的感覚でとらえるのはNG
インドの場合、金持ちは火葬、そうじゃない家は川に流すか死体置き場に捨てていた。
ちなみに、僧侶の袈裟は本来、死体を包んでいた布を用いた。寝泊りも屍林を選ぶのが普通だった。
169:蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE
06/05/04 05:34:41 0
山口の瑠璃光寺に行ってきた。
曹洞宗の禅寺で雲水の人もいた。
禅寺って意外と密教っぽい所もあるね、真言を唱えてくださいって看板も沢山立ってたし。
一般には禅宗って神秘主義とは無縁っぽくてあくまで自力なストイック宗派なイメージだけど
瑠璃光寺はいい意味で俗っぽくてとても身近な感じだった。
浄財箱が沢山あったのでついつい入れて合計したら500円くらい入れてしまった。
でも参拝料も駐車場代も無料ですごい良心的。最高の寺です。
本堂も自由にお上がり下さいってあって、上がってお参りした。
山口-萩間のマラソン大会みたいなのも開催してました。
ここのお寺の五重塔は日本で一番美しいと思います。
なんか中国人が多くて、美人の人もいたので話しかけて一緒にまわりました。
カタコトの日本語で聞いた話だけど、中国では基本的に仏教って廃れてんだね。
近所に寺は無いし、死んでもお坊さんは来ないそうです。
文化財の釣鐘も見てきた。釣鐘には文字が彫ってあって、山田村がどうのこうのと書いてあった。
微妙に神仏習合してるっぽい雰囲気もあって、良い寺です。すごいおすすめ。
170:世界@名無史さん
06/05/04 06:16:41 O
私の弟はいま高校生なのですが、サッカーの部活を毎日おそくまで頑張っています。
でも昨日なんとなく学校で使っている政経のノートを見てみたんです、そこには浄土真宗とばっかり書いていて少し心配になりました。
171:世界@名無史さん
06/05/04 06:33:24 0
南無妙法蓮華経と10回唱えるといいよ、と教えてやれ
172:世界@名無史さん
06/05/04 15:58:48 0
また半可通が何か言ってるようだね
弘法大師が学んだのは唐に伝わった7世紀段階の密教でしょ
後期密教ってのはその後
ヒンドゥーに圧倒されイスラムに蹂躙された断末魔のインド仏教が
辿り着いた仏教の衣をかぶったヒンドゥー教みたいなものだよ
173:世界@名無史さん
06/05/21 21:00:23 0
174:世界@名無史さん
06/05/22 00:15:57 0
密教っちゅうのは仏教が呪術を取り込んだものと考えているがオーケーか?
初期密教がバラモン等の宗教儀礼やまじない、呪術をとにかくどんどこ取り込んでいった段階。
中期密教がそれらの取り込んだ呪術やインド古来の神々を仏教理論から理論づけた段階。
日本密教ではこの中期密教が密教の最良の部分(真密)とされてるんだっけ?それ以前の初期密教
は雑密と日本密教では呼んでいたはず。
思想的には密教は大楽思想が特徴。現世を肯定し、現世の利益を神仏に願うのも良しとする。
で、後期密教は日本には伝わっていないから詳細は知られてないが、日本密教では左道と見られて
いて、聞いた話では性的な要素も敢えて修行に加えるという段階まで進んできたものらしい。
インドでは古来から性器崇拝など性的な要素が宗教の中に堂々と取り入れられてるけど、それが仏教
の中にまで入ってきたものでしょう?
チベット密教などでは、密教の修行には厳しい規律が加えられていて、顕教を充分マスターした
ものしか密教の修行を行えないそうだけど、それはスレの前の方にも出てきたとおり、密教の修行・教えには
実はかなりスレスレの部分を含んでいるからなんでしょうね。
うーん、所詮又聞きの集積だなぁ。みなさん真に受けないで下さい
175:世界@名無史さん
06/05/22 00:25:28 0
>>172
野襖名無しで乙!
176:世界@名無史さん
06/05/25 13:43:34 0
本物は読点省いたりしないよ。
177:世界@名無史さん
06/05/25 23:42:10 0
ウーン、オームのルーツはどうやら密教にありそうだな。
中途半端にヨガや密教をやると危険なんだろ
178:世界@名無史さん
06/06/15 22:03:50 0
ブッダは北インドの王侯の出。ようするにインド・ヨーロッパ系。
当時はまだ浅黒いドラヴィダ土人との混血もまだなかっただろうから、
おそらくブッダの肌は白く、ヨーロッパ人と同様な顔立ちだったであろう。
つまりキリストやマホメットのような濃く暑苦しいセム系とは違って
ヨーロッパ風の美丈夫というわけだ。
それでしかも、ブッダは王族、私生児や商売人の子とは御里が違う。
よって
仏教>>>>>>│肌の色の壁│>>>>>>キリスト教≧イスラム
179:がんばれニッポン
06/06/16 14:56:44 0
日本には、二千年に近い仏教の歴史があるけど
仏教の原理は結局日本には根ずかなかった。
その最大の証拠は明治維新の時『僧侶も妻帯してもよい』
という『政令』が出たら、ほとんどの僧侶が妻帯してしまったからだ
仏教においては僧侶は妻帯禁止であり、教義として妻帯が許されるのは
浄土真宗のみ、しかしそのことは、ほとんど話題にもならず
今でも問題にされていない。結局日本においては『仏教の教え』より
『みんなの納得』のほうが重いのである。
180:世界@名無史さん
06/06/16 15:58:31 0
日本の坊主は仏僧というより、神主が頭を丸めてるだけだと思ったほうが確かだよ。
181:世界@名無史さん
06/06/16 17:49:08 O
口伝で偶像無しの仏教が仏像寺院を持ち勢力を拡大したきっかけはクシャン帝国カニシカ王に取り入ったから
現在のウズベキスタンにあったクシャン帝国はギリシャと中国の中間に位置したシルクロードの支配者
ガンダーラではアレクサンドロス王が釈迦に並ぶ像がある
182:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/06/16 23:12:35 0
>>179
落語その他で、梵妻・大黒というのをお聞きになられませんでしたか。
史書や説話集から、平安中期には僧侶の妻帯が容認されていたのが分かります。
(古くは『日本霊異記』などにも登場するが、定着はやや遅れるらしい)
ただ、そうした慣習が「日本的」なものかについては考える必要があります。
容認の思想的・社会的背景も、一様に言い切る事は簡単ではない。
煩悩即菩提や一乗成仏の思想が影響しているとは言えると思いますが。
>180
前近代の民衆が宗教者に求めているのは災害の除去であったという点では、
両者に違いは無かったと言えるでしょうが、神仏分離令以前、就中17世
紀中葉以前においては、神主といえど行っていた祈祷は仏教や陰陽道のそ
れが主体でしょう。そもそも、17世紀中葉以降地域によっては暫時増加
傾向にあったとはいえ、基本的に村の社は山伏・社僧や年交代で世話をし
ていた村人が管理していた(祭祀では後者が前者の補佐)。
歴史的に言うなら、明治以降の神主が山伏・社僧が変じたものという方が
妥当な表現でしょう。
183:180
06/06/17 20:48:02 0
歴史的な分析をすれば山野さんが正しい。
184:世界@名無史さん
06/06/21 00:13:05 0
密教がヒンズー教の影響を受けているように阿弥陀如来や弥勒菩薩は
西方のゾロアスター教やミトラ教の影響を受けているって本当ですか?
185:世界@名無史さん
06/06/21 04:58:22 0
>>184
ヒンズー教こそ密教に影響を受けたもの、ゾロアスター教やミトラ教も仏教から影響を受けた。
と、あえて言ってみる。
186:世界@名無史さん
06/06/21 14:30:15 0
>>184
そうらしい。
187:世界@名無史さん
06/06/24 19:53:28 0
6月18日深夜(19日)のNHK・Weekend Japanologyは
前半は仏像入門だったな。
その説明に登場した坊さんはコリン・パウエル元国務長官そっくり。
188:世界@名無史さん
06/06/24 21:57:53 0
>>179
別のスレに
ネパールには妻帯する仏教僧のカーストがあるというレスがあったな。
確かヴァジラチャリヤとかいったような。
「家がお寺」という人は、ネパールでは「おれはヴァジラチャリヤ」と言ったら理解してもらえるとか。
189:世界@名無史さん
06/07/16 03:00:25 0
月例供養に上がりました。
190:世界@名無史さん
06/07/23 16:47:06 0
宗門大学一覧
浄土宗・浄土真宗の浄土系大学
埼玉工業大・大正大・淑徳大・東海学園大・☆佛教大・京都文教大
武蔵野大・同朋大・龍谷大・京都女子大・大谷大・大阪大谷大・兵庫大
以前の宗門では東洋大も含んでいたが、今は手を切っている。
曹洞宗
東北福祉大・駒澤大・駒澤女子大・愛知学院大
真言宗
大正大・高野山大・種智院大
天台宗
大正大・京都精華大
宗門大学 僧侶養成校「同宗派に複数ある場合ランク順」
浄土真宗本願寺派・・龍谷・同朋・九州龍谷短大
浄土真宗大谷派・・大谷・大谷短大
浄土宗・・佛教・大正・西山短大
曹洞宗・・駒澤・東北福祉・愛知学院・鶴見
臨済宗・・花園
日蓮宗・・立正・身延山
真言宗・・大正・種智院・高野山
天台宗・・大正
宗門大学 非僧侶養成大学
浄土真宗本願寺派・・京都女子・京都女子短大・武蔵野・兵庫
浄土真宗大谷派・・京都光華女子・大阪大谷・各地の大谷短大
浄土宗・・京都文教・淑徳・東海学園・埼玉工業・華頂女子短大・淑徳短大
曹洞宗・・駒澤女子
日蓮宗・・文教
和宗・・四天王寺国際仏教
191:世界@名無史さん
06/07/23 20:53:24 0
マウリヤ朝
スレリンク(whis板)
192:世界@名無史さん
06/07/23 20:58:18 0
>山野さん
大黒天と大国主命が混同したのはいつころからですか?
193:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/24 00:29:44 0
17世紀に西川如見が神祇寄りの立場から「実は大黒は大黒天ではなく大国
主命」説を唱えていますから、その頃からでしょう。
夷三郎が独立した神格ないしは蛭子から事代主命扱いされるのもそれより後
の事であろうと思われます。
近世に入ると、庶民はともかく思想家の間では本地垂迹説に対抗意識を持っ
た神祇寄りの説が出て来ますから。
194:世界@名無史さん
06/07/24 00:58:48 0
イタリアにも仏教があるそうですが、そちらの開祖は誰ですか?
195:世界@名無史さん
06/07/24 19:43:21 0
セリエAにステファン達磨という選手がいたからきっと子孫だろう>イタリア仏教の開祖
196:世界@名無史さん
06/07/24 20:44:40 0
Dalmatか…
197:世界@名無史さん
06/08/01 10:10:51 0
ドラクエ3のダーマってやっぱダルマから来てたんだ。
198:世界@名無史さん
06/08/07 22:28:15 0
>>177
あれはデタラメの一言につきる。
密教であろうが顕教であろうが仏教にはキリスト教的終末論なんてないからね。
199:世界@名無史さん
06/08/10 00:03:45 0
でも日蓮にはあるんじゃなかったっか
200:世界@名無史さん
06/08/10 00:17:11 0
>>198
カリ・ユガやカルキはどうなる?
密教は無関係とも言えないんじゃないか。
201:世界@名無史さん
06/08/10 03:02:20 0
日本仏教には多く見られると思うが。
とりあえず上座部とは分けて考える方がいいな。随分と違いがある。
202:世界@名無史さん
06/08/10 04:32:23 0
>>199
そりゃ、国難じゃ国難じゃ叫ぶカルトだもん。
203:世界@名無史さん
06/08/11 18:24:23 0
一言で仏教といってもたくさん流派があるけど
他の宗教と絶対に違う点は何なの?
204:世界@名無史さん
06/08/12 01:05:53 0
ツッコミ覚悟で言うと独特のニヒリズムじゃないですかね。
色即是空空即是色
前だけ見れば完全にニヒリズムですが
後ろも入れて考えるとそうでもなかったりするという。
205:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/08/12 12:13:22 0
佛教は虚無主義ではないという事は、佛陀から後代の大乗佛教徒に至るまで
主張されてきた事ですが、逆に言えば2400年に渉る誤解の歴史がある。
空思想というものは、独立した存在を認めないというもので、裏を返せばこ
れほど現世のあり方を肯定した思想もないと思うのですが。
そもそも、一切空であると観ずることによって、涅槃と娑婆の区別をなくし
娑婆をも肯定するが故に、大乗佛教徒の間で空思想が発展を見た訳で。
佛教の「終末論」についてですが、弥勒の後にも世界や佛は存在する訳であ
って、限定的な「終末」でしかなく、キリスト教ほかに見える終末とはスケ
ールの異なったものであろうと思われます。
206:世界@名無史さん
06/08/12 12:26:50 0
苦行や秘教批判、節制を嚆矢に産まれたのに、密教の様な派が出来てしまったのは皮肉な事だね。
207:世界@名無史さん
06/08/12 15:45:00 0
密教はインド仏教が自己崩壊してヒンドゥー教に取り込まれていった最終過程だろ。
208:世界@名無史さん
06/08/19 23:24:06 O
>>199
日蓮は終末論じゃないよ
あれは過剰に反応した末法思想
209:世界@名無史さん
06/08/27 08:56:30 0
末法思想って、もしかして
過去のどこかで一神教と接触して影響されたとか?
210:世界@名無史さん
06/08/27 09:42:49 0
仏教の「諸行無常」の論理を仏法自体にも適用した結果生まれた思想だと思うが、
もしかしたら中央アジア~アフガニスタンあたりで
ゾロアスター教の終末思想と接触して生まれたものかも知れない。>末法思想
211:世界@名無史さん
06/08/27 10:10:18 0
>>210
“地獄”という概念もゾロアスター教起源?
212:カスコテ ◆J7M7PQyXkE
06/08/27 20:39:43 0
盆、久々に寺に行った。
お釈迦様の像を見せられた。文化庁からおすみつきを貰った千年物の像らしい。
そんなに大きくなくて五十センチくらいの小さな像だった。
でも真言宗っておしゃか様とは基本的にあんまり関係ないって聞いてたのに、本堂の菊の御紋の
となりのいい所にお釈迦様を置いてた。やっぱり釈尊もありがたいものとして昔から崇拝してたの?
俺の考え
近年まで宗派なんてユルユルだったから真言宗ってはっきり言い出す前のなごり
真言宗だってお釈迦様を本堂に飾る
誰か教えてください。
213:世界@名無史さん
06/08/30 11:30:41 0
仏教は、個人の経験を重視するもので、
他者と相互に関わり、助け合うものではないと考えたのですが、
この考えはおかしいですか?
214:世界@名無史さん
06/08/30 11:46:47 O
>>213
そういった考えを否定しようとしたのが大乗仏教なんじゃない?
215:世界@名無史さん
06/08/31 00:04:53 0
密教と聞いたら「公害企業主呪殺祈祷僧団」を思い出す。
本当にそういった系の技術も伝承されてるのね?裏高野だなっ、てマンガの読み過ぎか
216:世界@名無史さん
06/08/31 14:30:22 0
>>214
それでも仏教は基本的に個人主義だと思うんですが・・
思いこみでしょうか
217:世界@名無史さん
06/08/31 15:12:00 O
>>216
業についての思想をみると自業自得が基本ですから、親の因果が子に報いるとは考えませんね
これは、大乗でも同じです
これをもって個人主義と解釈することも可能かもしれませんね
218:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/08/31 21:45:55 0
「諸法無我」を独立して存在し得ないと解釈すれば、「個」で完結しないのでは。
大乗佛教徒が宣説していた「無」や「空」はそうした意味があった訳で。
(上座部では無や空を単なる否定の意味に用いて虚無主義に落込んでいた)
サーリプッタが懐疑主義者時代の同法に「佛教」を説明したがなかなか理解して
もらえず、最後に説いたのが、「葦を一本抜いたら隣の葦も倒れてしまう」とい
う、相互依存の関係(葦の譬え)だった事も考えてみたい。
219:世界@名無史さん
06/08/31 23:41:59 0
>>210-211
そもそも阿弥陀如来のアミターユス(無量寿如来)は無限時間の神ズルワーンに
そしてアミターバ(無量光如来)は光明の最高神アフラ・マズダというゾロアスター教
の神に由来するといわれているし、また弥勒菩薩は同じく古代ペルシアで起こった
ミトラ教のミトラ神に由来するといわれている。
220:216
06/09/01 11:55:42 0
>>217
難しいことは解らないのですが、
世間とか現実の世界を見てると、
仏教圏の人々って拡散してるっていうかまとまりがないと思うのですが。
ヘンに周りに影響されず一人で生きてるって人が多い気がします。
仏教は仏になることであって神様を拝むことではない。
それは、結局信じるものは自分で探せということでしょうか。
ワケのわからない質問ですいません。
221:世界@名無史さん
06/09/01 17:58:43 0
唯一絶対神がないから まとまらないのは当然と思います。
絶対なるものが無いのだから個々の状況に応じて良いと思うことを
怠けず貪らず行いなさいというのがお釈迦様の教え:と私は思います。
222:世界@名無史さん
06/09/02 11:29:28 0
愚痴ってた時、ともだちから「期待しなきゃいいんじゃない?」といわれます。
でもどうして欲を持って生きてはいけないのか解りません。
223:世界@名無史さん
06/09/04 10:05:53 0
>>221
とてもわかりやすい説明ですね。この様な解釈は山野さん的に不満が有るのでしょうけど。
224:世界@名無史さん
06/09/04 14:02:07 0
山野が宗教語っているときは絶対にスルーすべき存在だから、どうでもいいでしょ。
225:世界@名無史さん
06/09/22 11:08:06 0
人間が奉仕することは悪いことなのでしょうか。
226:世界@名無史さん
06/09/22 13:10:28 O
板違いな気がするが、仏教には慈悲や布施という考え方があるし、菩薩の自利利他(自分が修行で得た功徳を他者=世の人々=にも及ぼす)という考え方もあります。
ただ、決して無原則な奉仕ではありませんので、興味があるならば仏教の入門書から読まれることをお勧めします。
227:世界@名無史さん
06/09/22 13:47:32 0
幽霊っているの?
228:世界@名無史さん
06/09/22 17:16:06 O
これまた板違いな気がするが、仏教では霊魂のようなものの存在を認めていません。
日本の霊の概念は時代とともに個性や人格が強くなってきました。
個人的には幽霊は文化的概念だと思っていますから、物理学的アプローチは無意味と思います。
まぁ、科学的に証明したいという人を否定する気はありませんけどね。
229:227
06/09/22 19:45:01 0
>>228
かつてブッダに弟子が同じような質問をしたことが
あるらしいので板違いではないと思います。
ブッダは何も答えなかったようですが・・・。
230:世界@名無史さん
06/09/22 21:11:04 0
>>226
どちらかと言えば大乗佛教で強調された説ですが、原始佛典にも他者の重要
性は説かれていますね。
>228
>日本の霊の概念は時代とともに個性や人格が強くなってきました。
仰る通りで、時代が変われば幽霊の概念も変わりますね。
古代から同じ「幽霊像」が続いてきた訳ではない。
>229
簡単に言うと、来世があると説くのが常見、ないと説くのが断見です。
中道を歩む以上、それらのいずれかに偏ることは出来ない。
原始佛典にも善行の結果としての生天が登場しますが、方便説もある。
原始佛教で輪廻が認められていたかについては諸説ある様です。
「幽霊」の質問ではありませんね。あの世の質問です。
231:世界@名無史さん
06/09/23 08:07:00 0
>>230 「来世があると説くのが常見」これは近代文献学者の諸説の一つに他ならない。
ウパニシャッドから大乗末期まで来世を前提にしない見解はない。
来世へ輪廻する主体になんらかの実体・本質を認めるのが常見、
無常・無我・空で輪廻するとするのが仏教、
特に無常・無我・空だから輪廻できるとしたのが中観。
輪廻するなら実体がなければならないという見解は、無常・無我・空が分かってないことを
自ら告白しているに過ぎない。
ちなみに仏教では無常な霊魂を認めている。原始仏典ではゴーティカ、ヴァッカリの話が正にそれである。
ゴーティカ:中村元『悪魔との対話』52「ゴーティカの識別力」
ヴァッカリ:『世界の名著1』456「ヴァッカリの魂」
共に vin~n~a^na 普通「識」と訳される。つまり解脱していない人の意識を意味していると思われる。
後代、「識」だと実体視され易いからだろうか、「自相続」「心相続」などと呼ばれるものを同じである。
また、原始仏典を読めば様々なところに神霊が出てくるのは明らか。
後代、餓鬼、プレータと呼ばれるものが、現代で「幽霊」と呼ばれるものに入るだろうか?
近代文献学者の似非科学に擦り寄った諸説には注意を要する。
232:世界@名無史さん
06/09/23 09:01:14 0
>>231
ずいぶん偉そうな人ですが、ソースは?
233:世界@名無史さん
06/09/23 14:45:08 0
>>232 ソースは出したけど? 訳じゃだめってこと?
それとも他の部分ということか?
234:世界@名無史さん
06/09/23 17:00:14 O
228
霊魂は無いと言うのはあるお経の一部で、それしか知らない日本の仏教では通説となっていますが。違うお経では霊魂について説明しているお経もあります。
そもそも霊魂は存在しないとは言っておらず。答えなかった。三度聞かれ、そんなこと気にしてたら修行のさまたげになるから知る必要もないし教える必要もない。とその聞いた人に対して説法した話です。
235:世界@名無史さん
06/09/23 17:22:40 O
40
仏と成ったら浄土に止まり生まれ変わり、即ち輪廻出来なくなるから菩薩として止まったほうが幅広く救済できるからでしょ。
236:世界@名無史さん
06/09/23 19:44:25 0
お盆に帰ってくる主体は何ですか?
仏教は霊魂の存在を否定していたと思うのですが。
237:世界@名無史さん
06/09/23 19:46:30 0
すいません、上で似たような議論がありましたね。
日本の仏教でお盆をどう解釈しているか教えてください。
238:世界@名無史さん
06/09/23 20:05:27 0
仏教で否定してるのは不変常恒の主体であり、我々が普段生活している主体、
つまり「私」とかは仮設、世俗の習慣として認めています。
「お盆に帰ってくる主体は何ですか?」と問われるなら、霊魂と答えるでしょう。
ただ「お盆」は祖霊信仰に基づく東アジア的習慣、習俗であって仏教本来のものではありません。
そして仏教は世俗の習慣を尊重するのです。
「仏教は霊魂の存在を否定していた」というのは似非科学に阿った近代仏教学の説です。
ちなみに最も権威有る堅実な仏教学者である水野弘元先生も同意見です。
『仏教要語の基礎知識』旧版149
239:世界@名無史さん
06/09/23 20:29:23 0
輪廻して別の人間に生まれ変わった祖先もお盆には戻ってくるの?
変じゃねえか。
240:世界@名無史さん
06/09/23 20:33:05 0
仏教国のタイもあの有様だ。
世界に成功している仏教国なんて存在しない。
日本最大の仏教団体である創価学会も日本の癌細胞だ。
241:世界@名無史さん
06/09/23 21:00:41 0
>>239
輪廻して人間に生まれるとは限らない。別の生物の方が可能性が高いと言われます。
そしてお盆は、だから習俗であって、仏教として捉えないでもらいたいです。
日本でそのような習俗があるから否定してないだけのこと。
>>240 世俗的な成功が仏教的な成功にはならないのです。
242:世界@名無史さん
06/09/23 21:05:01 O
どんな宗教にも正道と邪道が混同しています。仏教正道者から見て創価は紛れもない邪道。
243:世界@名無史さん
06/09/23 21:17:23 0
別に信者じゃないけど、池田先生は仏教史に残る思想家だと思う。
244:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/09/23 21:27:18 0
>238
>祖霊信仰に基づく東アジア的習慣、習俗
「祖霊信仰」とか「東アジア的習慣」というのも便利な言葉で、じゃあ具体
的にどんなものでどう証明出来るのかというと不透明な場合が多い。
私は、>>228氏が言われた通り時代と共に日本の「霊」が個性的になってきた
と考えている者で、死者を向かえる儀礼というものも舶来の文化ではないか
という疑念を抱いています。
東アジアという範囲内に共通した文化土壌があるのか、日本にも古代から祖
霊信仰なるものがあったのかという点にも疑問が浮かびますね。
そもそも、「祖霊信仰」とはいかなる様式を指すのか。
元々は死者がとりつくというのがせいぜいだった様に思います。>日本
幽霊とか口寄せとかいうのは、ある程度文化が発展した状態の産物でしょう。
>239
それはよく言われます。事実、死者の霊が帰ると言われ始めた平安後期には
佛僧によって俗説として退けられている。
しかし、人の救済というものは、必ずしも原典通りに行っていれば手に入る
ものではなく、それでもいいのではないかという気もしますね。
佛教ではないというより、これもまた佛教という大樹の果実の一つかと。
どうも中村元先生はこうした俗化がお嫌いだった様で、専ら否定的な評価を
述べておいでだった様ですが。
>最も権威有る堅実な仏教学者である水野弘元先生も同意見です。
権威あるとか、○○先生が言っているからというのはどうかと。
勿論、こうした場で深いところまで突っ込める筈も無いのですが、とりあえ
ずこうした意見がここにあると言われるにとどめておかれた方が。
245:世界@名無史さん
06/09/23 22:33:12 0
>>243
「ガンジー、キング、イケダ」と言われるほどの世界の聖人です。
246:世界@名無史さん
06/09/23 23:02:50 0
>>244 マテリアルな典拠も既に示した。ロジックも示した。
水野先生を出したのは、傍証ですよ。
その中村元さんが『悪魔との対話』52「ゴーティカの識別力」と訳し、
324頁の註19で識別力と訳したvin~n~a^na について「一種の魂、霊魂のようなものを考えていたのであろう」
と述べている。
そして貴方には分からないだろうが、中村元さんより遙かに水野先生の方が仏教には造詣深く、正確であることは
インド学をやったものは誰でも認めることなのである。
そしてインド仏教、ビルマ・タイ仏教、チベット・モンゴルには「お盆」は確認できない、
だから東アジア的習慣である可能性が非常に高い。
私は基準を仏教に置いています。貴方のように歴史に置いていません。
これは何度か、言ってきました。歴史の立場で語るなら、思想や教義には口をださないことです。
247:世界@名無史さん
06/09/23 23:37:26 0
盂蘭盆経は中国産の偽経であるとされる
でも、日本のお盆は盂蘭盆経以外の思想が混じっているらしい
しかし、その思想も日本古来というわけでもない、と
>>246
>これは何度か、言ってきました。歴史の立場で語るなら、思想や教義には口をださないことです。
ここ世界史板
個人の信仰については口出ししても仕方がないだろうけど、
思想や教義の成立と発展や、教理史とかは歴史そのものでは?
248:世界@名無史さん
06/09/24 00:07:57 0
歴史的な相対主義では、二千数百年の歴史と全世界的広がりを持つ仏教という意味射程の中で
現代日本の特殊な近代日本文献学仏教の見解を持って、語ることも可能になってしまいます。
二千数百年の歴史と全世界的広がりを持つ仏教に本質的な共通性が見いだされるのに、ですよ。
以前、以下のように述べたし、>>150 とも述べました。歴史的な相対主義では、なんでもありになるだけ。
574 名前:山野野衾 ◆UJr4Al4ZYM メール:sage 投稿日:04/05/16 19:11
私は当時に限らず、歴史上の思想を「異端」と称すること自体に反対で、つ
けるとしてもせいぜい「 」付きで使用することにしています。
結局その時代に必要であったからこそ法然の教えも日蓮の教えも派生・発展
した訳で、それを「異常なケース」などの言葉に閉じ込めてしまっては、理
解も判断も出来ません。
(以下略)
575 名前:世界@名無史さん メール:sage 投稿日:04/05/16 23:28
>>573-574 だから>>559で言ったように歴史的な相対主義じゃないんですけど。
最初にこの問題を巻き起こしたのはあなたですよ。>>543で日蓮を「真っ当なものと言ってよいかと」
なんていうからじゃないですか。それは「中世的価値観からいえば」という限定がついていても、
ある価値観(大いに擁護的)を含む時点ですでに「思想を取捨選択した上で批判」してますよね。
それに対してインド、シナ、チベット、日本等の一般仏教的視点から異常であると言っているわけです。
江戸時代に禅僧によって書かれた『本朝高僧伝』に書かれていないように、
日本史的にも長い間一般的に異端であると認識されていたのではないかと。
顕密というメルクマールは日本の歴史家の視点でしょ。
一般仏教的視点(私の場合は特に大乗仏教ですが)からみれば顕密に分類される方が正統なのは自明です。
そんな自明のことを知らないで、あるいは知っていても隠しているか、
日本史の相対主義の中で述べられても困っちゃうんですけど。
249:世界@名無史さん
06/09/24 00:12:12 0
仏教の天敵はイスラム。
イスラムに圧倒されっぱなしの仏教。
250:世界@名無史さん
06/09/24 00:48:20 0
>>242
>どんな宗教にも正道と邪道が混同しています。仏教正道者から見て創価は紛れもない邪道。
具体的な活動を行っているのは創価学会だけだ。それ以外は存在意義がない。
日本の仏教は俗に『葬式仏教』と呼ばれ、葬式産業の圧倒的シェアを握っている。
また旅行案内に名前の出てくる有名寺院は多くの観光客を集めている。
今日の仏教の存在感といえば、せいぜいそんなものである。
251:世界@名無史さん
06/09/24 00:57:50 0
どうでもいいけどおまいらテンプレ嫁。
>宗教的な主張がある方は宗教板にドウゾ。
252:世界@名無史さん
06/09/24 01:36:30 0
悪の枢軸(日本の癌)
=統一、草加(池田ことソンテチャク)まる暴が潜り込んでる
オーム、総連、民潭、北朝鮮 闇の軍団-------気をつけろよ!!
253:蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE
06/09/24 06:13:30 0
葬式仏教なんて日本人自身が望んだことじゃん。
法事でもないのにお寺さんが家に来たり寺に来いとか言われるのいやじゃん。
254:世界@名無史さん
06/09/24 07:30:37 O
寺院には本来なら己から望んでイケや。
255:世界@名無史さん
06/09/24 07:40:38 O
蟻太郎さんが堕落してるだけ、あなたのお爺ちゃんやお婆ちゃんを否定してるのと一緒だよ。
自分で探求しなければ、人生の散り際に振り返った時に、自分はなんだったのだろうとおもうはず。あと250!
おまえら草加のやり方はイキスギてるんだよ!日連の流れを組む暴徒の集団、邪道にほかならない。
256:世界@名無史さん
06/09/26 10:41:27 0
仏教てどこか胡散くさい・・
キリストも信じられない
257:世界@名無史さん
06/09/27 23:24:53 0
>>250
本尊から絶縁されているような集団は正統とか異端とかいう次元じゃないと思うぜ。
258:世界@名無史さん
06/09/28 11:02:19 0
政権に口出ししてる時点で邪教だろ>層化
259:世界@名無史さん
06/10/01 23:25:43 0
中央ヨーロッパやアフガンあたりの仏教ってどうだったんだろうね。
260:世界@名無史さん
06/10/02 01:14:21 0
>中央ヨーロッパやアフガンあたりの仏教
アフガンの仏教は先ほどタリバン政権によって破壊されたバーミヤンの仏教遺跡
があるのでよく知られておりますが、中央ヨーロッパの仏教って一体何ですか?
民族大移動のきっかけとなったフン族(=北匈奴)がヨーロッパに仏教を持ち込んだ
ということでしょうか?
中央ヨーロッパの仏教については大変興味があります。
261:世界@名無史さん
06/10/15 14:11:50 0
中央アジアの打ち間違いかな?
262:世界@名無史さん
06/11/01 23:16:56 O
対仏十字軍とかw
キリスト教会の年代記とかで記録が発見されたら面白いね。
キリスト教はイスラムより徹底的に根絶してそうだ。
263:世界@名無史さん
06/11/01 23:19:37 0
>王子シッダールタはなんでまた世をはかなんだんでしょうか?
>普通王子様なんて老、病、死なんて気にせんでしょうに。
はかなむって、あなたにとって自分自身の憂いしか対象にならないのね
264:世界@名無史さん
06/11/01 23:27:27 0
佛教って旧約聖書のパクリみたいな気がするな。
265:世界@名無史さん
06/11/01 23:43:28 0
新約聖書が仏典のパクリという説は聞いたことがある。
古代ローマ時代にはインドから仏教僧が布教にきてたというし、
マニ教は実際仏教からも影響受けてるし。
266:世界@名無史さん
06/11/02 00:23:37 O
>>263御見逸れ入りました。 修行が足りない所ではなかった様です。
わざわざ御丁寧に、有り難うございました。
267:世界@名無史さん
06/11/02 09:11:22 0
>>265
その説はもうほぼ否定されてる。
268:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/11/03 22:28:40 0
>普通王子様なんて老、病、死なんて気にせんでしょうに。
四門出遊の下りで述べられているのでは。定型化は時代が下る様ですが。
269:世界@名無史さん
06/11/14 17:17:08 0
阿含経の遊行経の国防に関する所の内容が知りたいです。
横浜のホテルに泊まったら、聖書じゃなくて仏教の本があってそれに載っていた
記憶が…。
270:世界@名無史さん
06/11/25 23:16:29 0
旧約の外典にお釈迦様の物語がでてくるというのは聞いたことがあるけどな。
271:世界@名無史さん
06/11/26 19:06:55 0
キルギスがイスラム化したのは17~18C辺りで
それまではシャーマニズムであったらしいのですが
仏教を信じていたりはしなかったのでしょうか?
隣のオイラートが仏教徒であった訳ですし
272:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/11/27 00:23:58 0
>>269
コーサラ王がヴァッジ族を攻めようとした際に出てきていますね。
増支部などに、いくつか似たものが出ています。
おおむね同じ内容で、
1、民がしばしば会合して政治に関心を持ち、国防をおこたることなく、
2、上下の心を一つにして共に国事に携わり、
3、国風を尊んで妄りに改めず、よく義や礼を守り、
4、男女や長幼の序を重んじ、社会や家庭に平安を保たしめ、
5、父母に孝し、師長に仕え、
6、祖先の祭壇をよく祀り、
7、道を尊び、師を選んで仕え、これを供養している国は脅かされない、
というもの。
現代にありがちな、抽象的な平和論ではないのがよいところです。
内憂が無いからこそ、たとえ責められても滅ぼされることはないのだと
言われて、コーサラ国王が帰国するように仕向けられました。
その時は五箇条だったと思いますが、より詳しい増支部を挙げました。
ホテルに置かれているのは、仏教聖典協会から刊行されているもの。
>270
外典ではなかったと思いますが、例のヨサパトの話ですか。
273:世界@名無史さん
06/12/03 22:06:14 0
>>261
中央ヨーロッパは旧ユーゴスラビアあたり
274:世界@名無史さん
06/12/15 09:08:57 0
浄土宗のお寺が経営する幼稚園・保育所、
クリスマスツリーが立てられている前を通って出勤するんだけど、
これいいのかねぇ・・・
275:世界@名無史さん
06/12/15 09:59:27 0
日本人のクリスマスなんてただの行事だし
276:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/12/15 21:07:33 0
大正時代には、仏教寺院主催の子ども会が教会のクリスマス会を訪問していますよ。
元々「執着するな」とか、「一切皆空」と説いている教えで、布教すら目立たない。
自己主張という点で目立っているのは『法華経』信者ですが、これは常・楽・我・浄と
いう、本来であれば四顛倒として否定される四点を、如来に限っては実在するもの
として認めたもので、『涅槃経』と並んで五時教判の最後に置かれているものです
からね。執筆者自身が弾圧されていたともいう説もあり、頑固な点が目立つ。
277:世界@名無史さん
06/12/27 01:14:15 0
日本人にとってのクリスマスは
かがいの夜の延長線程度のものに過ぎないだろー
278:世界@名無史さん
07/01/10 00:39:30 0
>>272
教育勅語そっくりの内容なんですね。驚き。
279:世界@名無史さん
07/01/10 04:43:58 0
むしろ教育勅語がそっくりと言うべきか
280:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/01/10 19:24:46 0
言われてみれば、似たところもありますね。
研究していた筈の『孫子』といい、本当にその通りに行動していれば、あの
負けっぷりは無かったと思いますが。
特に>>272の1と2は重要。教育勅語には該当箇所が無いように思いますが、
当時も十七条憲法はよく知られていた筈(仏教系は軽んぜられたか?)。
なお、十七条憲法の内容は儒教と仏教から借用して租借した結果の様です。
281:世界@名無史さん
07/02/18 22:57:27 0
孫子にハウツーは書いてないからな
282:世界@名無史さん
07/03/11 21:37:47 0
>>271
イスラムの前にマニ教の時代があったかも知れん。
283:世界@名無史さん
07/03/17 00:30:54 0
仏教的願望も
なにかであること
には大きな快感があるcってことでしょ。
だって、すでに傲慢プライドや達成感じみた暴力のはじまりがあるよ。
英雄のようになりたい
ブッタのようになりたい
悟りに至ってる、っていうとき ナニかであろうと願望がいうとき。
284:世界@名無史さん
07/03/17 07:25:46 0
世界でもっとも有名な仏教家はだれ?
池田大作?
285:世界@名無史さん
07/03/17 07:38:42 0
>>284
国際的にニュースになっているから、ダライ・ラマ。
信徒数自身はそう多くは無いのだけどね
286:世界@名無史さん
07/03/18 23:52:16 0
イマイチ仏教わからん方へ。
まあオレもわかってないこと多すぎで大変恐縮だが2chだし言わせて貰う。
シッダールタが菩提樹で座禅組んでたとき、魔が放った矢が花に変わったそうだ。
矢は煩悩だと思う。つまりな、煩悩いうもんなければ悟りひらけねーって訳だ。
しかし仏教つうのは妙な宗教戦争は殆ど無い。
それどころかあのモンゴルまで教化しちまった。異常に「暴力」にツエエ。
だが、金にキタネーつうかな。
パトロンの保護がねーとスグダメになっちまう。で、保護あったとしても
象牙の塔にこもって世間とは乖離しちまう。それに慌てて、
世間にアプローチしようとセックス教団に陥った時代もあったよな。
まあその名残が密教だとおもうけどね。
287:世界@名無史さん
07/03/18 23:57:14 0
しかしシッダールタってのは
まったく世間の慣習とか文化とかどーでもイイ人だったんだなと思う。
当時苦行失敗しちゃうなんて、異常な恥行為でさ。素っ裸で外歩く以上の恥行為。
でもフツーに考えて、あんな苦行やっちまったら死んじまうよなあ。
したら元もこもない。それに気が付いただけでもエライもんだとは思う。
今だっておかしな慣習だと思っても誰も口出せないようなことって沢山あるしな。
288:世界@名無史さん
07/03/18 23:59:56 0
>>30
もしかしたら金髪だったかもな。外見はアーリア系だと思う。
289:世界@名無史さん
07/03/20 12:44:48 0
金髪に描かれるイエスは黒髪のヘブライ人で
黒髪に描かれる釈迦は金髪のアーリア人か
290:世界@名無史さん
07/03/24 21:46:26 0
悟りを開く=幻覚状態での前世体験
291:世界@名無史さん
07/03/25 04:04:21 0
>>30
「リトル・ブッダ」でキアヌ・リーブズが黒髪のゴータマ王子を
演じているわけだが。
監督は「ラスト・エンペラー」をも撮ったベルトルッチ。
292:世界@名無史さん
07/03/26 18:57:09 0
二年も前の書き込みに亀レスして何がしたいんだ
293:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/03/28 01:15:45 0
>>286
>矢は煩悩だと思う。つまりな、煩悩いうもんなければ悟りひらけねーって訳だ。
天台本覚論なら正解でしょうが、原始仏典の注釈でそこまで解釈したものが
あったかというと、記憶にありませんね。
天台では煩悩は氷、菩提心は水のような関係にあり、煩悩という氷を溶かし
て菩提心を生み出すのだとしていますが。
本覚は本来持っている悟りの性質のこと(⇔始覚)。
この手の「すでに救われているのだ」という発想は、つきつめると贖罪を意
識する教えとは対極のひたすら楽天的な思想を定着させます。
中世が顕密の時代と言われて久しいですが、所謂鎌倉新仏教の内、時宗以外
は祖師が比叡山と関係していますし、一遍の思想も無関係ではありません。
中世後期以降に広まった吉田神道もこうした「本来救われている」式の思想
を採用しており、近世以降の思想もこの範囲から逸脱していない。
無思想と言われる日本人ですが、基本的な発想は遡れば性善説に傾きがちな
性向も含めて天台本覚思想に行き着くだろうと思います。
「分かっていない」という>286氏が自然と発言された内容が、煩悩を肯
定していること自体、影響を受けているのではないかと。
なお、本覚や如来蔵の説には非仏説という批判もあります。
294:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/03/28 01:26:22 0
>天台では煩悩は氷、菩提心は水のような関係にあり
こちらは源信の『往生要集』の一節ですが、我が国で本覚論が隆盛するのは
院政期以降(関連書は源信に仮託されたものが多い)ですから、並列するの
は不適当でした。本覚思想では現状がそのまま肯定されている。
寝ぼけた頭で書き込んでしまい、申し訳ありません。
ただ、煩悩を単に否定しないという点は共通しています。
295:世界@名無史さん
07/04/02 08:40:29 0
必ず返してくるとおもったよ。てか肯定というよりは「縁起」だ。
逆にいおうか?
「悟っとる人は煩悩もよく理解しとる。」
たしかに鎌倉んころ法然とかガンガンやっとったが、「縁起」無視しとるとはおもえんけど。またひたすら楽天的にいきついたか?といったら、結果どうなんだべ?
っとまあオレので垣間見た「日本」を「縁起」込みでも一度よろしく。
「縁起」だけでなく「四諦」「八正道」はヤッパはずせんよ。
296:世界@名無史さん
07/04/02 08:42:25 0
そういや釈迦は人みて指示だしとったらしいな。
ある人には掃除ばかりさせとったな。
297:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/02 21:26:33 0
>>295
>縁起
相関しあっているから、絶対的に否定されるべきものは存在しないという意
味でしょうか。それも成り立つでしょうが、天台本覚論では、単に菩提心と
煩悩を不二の関係に捉えたものが多く、縁起の論理を持ち出しての説明は印
象に残る範囲内ではありませんでした。
法然の救済説にも天台本覚論は影響を与えています(省略しますが)。
勿論、四諦や八正道は知られていましたし、中道も知られていましたが、大
乗仏教では六波羅蜜の方が重視される傾向にあり、四諦以下を詳説した原始
仏典(阿含経)も、我が国では天台宗の五時教判の立場から軽視されました。
五時教判というのは、釈迦が初めに深遠なる教えを『華厳経』という形で説
いたが、理解できるものが少なかったので阿含経を説き、更に勝鬘経、般若
経と進んで、最後に『法華経』が説かれたとする説。
要するに、各経典の中では低く見られていたということです。
『法苑珠林』に引用されていたのを引用して解説した例もありますが、それ
らは論理よりも僧侶を供養して功徳を得るといった箇所でした。
『法句経』は何度か引用例を見ましたが、大乗仏典に遠く及びません。
江戸時代の大坂に、富永仲基という元僧侶のどえらい学者が出て、釈迦の直
説は阿含経のみ、その中でも韻文に限られるという説を発表しました。
この説は現代の説とほぼ重なるものです。
>「縁起」だけでなく「四諦」「八正道」はヤッパはずせんよ。
仏教に対するこうした認識は、やはり近代以降の産物かと。
298:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/02 21:30:44 0
>296
対機説法というもので、後世矛盾も含めた数多くの経典が存在する理由を皆
同じ教えから発しているが、人ごとの資質に合わせて説かれたせいだという
説明が行われるようになりました。
事実、釈迦が存生時にそれぞれに相応しい教えを説き、硬直化した論理に陥
らなかったことが、聖典とは異なる経典の大量発生を生んでいます。
その結果、日本仏教で盛んになった本覚論や如来蔵の思想は仏教ではないと
いう(真面目くさった)批判も出されるようになりました。
>ある人には掃除ばかりさせとったな。
周利般特の話ですね。後世の大乗仏典で数万人の菩薩が教育係になって偈を
一つしか憶えられなかったと説かれた人物ですが、実際物覚えが悪く、飲み
込みの悪さに愛想をつかした兄の僧から教団を出て行くように言われた。
そこで還俗して家に帰ろうとしたところ、釈迦から布を渡されて「塵を払え
、垢をとれ」と言い続けながら人々の衣や履物をぬぐうように言われた。
そこで、一生懸命その仕事に従事していたところ、塵(煩悩)をぬぐうこと
を理解して、悟りに至ったという話です。
299:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/02 21:56:40 0
付け加えておくと、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六波羅蜜が大乗
の修行法とされたのに対して、四諦や八正道は小乗の修行法だとして軽く見
られていました。
智慧は「空」の智慧のこと。大乗仏教を語る上では欠かせません。
京都の地名の六波羅は『平家物語』や後に六波羅探題が置かれたことで有名
ですが、これは六波羅蜜寺に由来したもの(髑髏原説もある)。
空也が西光寺を開いた後、貞元2年(977)に中信が入って天台別院とし
名称も六波羅蜜寺と改称した訳ですが、同寺は改称前も改称後も貴賤の信仰
を集めた寺で、俗人が救済を求めて法会に参加していました。
迷える衆生を救済する大乗仏教の理念が六波羅蜜に表されたということです。
300:世界@名無史さん
07/04/03 15:05:18 0
アンタの頭のよさっつーか、知識の深さにゃかなわんな。
よー勉強しとるな。
まあ、ボチボチ返事書くわ。
301:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/04 21:55:58 0
四諦と中道については、鎌倉時代に成立した天台本覚論の書に、小乗や大乗
の余宗の解釈を挙げた上で(小乗の説が原始仏教のそれ)、天台宗独自の解
釈を挙げています。やはり、現代の仏教解説書のものとは異なる。
縁については、小乗・阿含経などは空とは無であると考えているが、天台・
法華経では空とは無主であり、縁に従って生ずるが故にそう言えるとしてい
ます。ただ、苦について考えるための縁起説とは異なりますね。
本覚論非仏説が説かれるのもむべなるかな。
なお、草木国土悉皆成仏という説を掲げ、自然信仰の肯定を理論づけたのも
この思想です。中国起源で、最初は植物に心がないとしていたものが、日本
では植物にも心があるという解釈にまで発展している。
この点は、現代のスリランカやチベットの仏家から批判されるところです。
彼らは犬や植物に心があると見做しておりませんので。
302:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/05 23:38:06 0
更に付け加えておくと、上記のような無差別の肯定である天台本覚思想に対
しては、17世紀末から18世紀初めにかけて霊空らによって批判が行われ
ており、今日までそのまま伝わってはおりません。
ただ、倉田百三の『出家とその弟子』に見られるような娑婆の人間の生活を
そのまま救われた状態とする見方は今も続いていると思われます。
303:世界@名無史さん
07/04/07 04:41:21 0
さて返事を書こうか。まず>>286の趣旨は簡単に説明しようとの話でな。
なのに返しがそんなにややこしい話になてることが解せん。
ざっくりとおおまかに伝えるってのは無価値ではないとおもうが。
>対極のひたすら楽天的な思想を定着
たしか法然のころ、
大悪党が「オレは念仏を唱えたからもう救われる」と言ったかなんだかで問題となったよな。この「問題」となったのが気がかりでな。
304:世界@名無史さん
07/04/07 04:56:21 0
仏教ってのはいくつか革命の時期があったよな
2世紀ごろの大乗もそうだし9世紀~11世紀ころの中国や鎌倉時代の日本も
それに該当するのではなかろうか。まあ無数の無名の釈迦がいたんだろう。
>草木国土悉皆成仏
たとえば差別については、「獣たちは姿の別があるから差別がある、同じ姿人同士が差別があるのはおかしい」みたいなこというとったな。
同じ姿だからが理由だからねえ。魂が宿るみたいな考えとはチト違う罠。
ただ、なるべく命を殺さない思想はインドには確かにある。
305:世界@名無史さん
07/04/07 05:02:10 0
原始仏教はつまりはバラモン教に対する革命みたいなもんで
あんま六師外道とかわらん気もする。
>阿含経のみ
>天台本覚論
まあそうだろがそうゆうのは学者さんがやりゃいい。
306:世界@名無史さん
07/04/07 05:06:55 0
>四諦や八正道は小乗の修行法だとして軽く見られていました。
だろな。よくねーよ。
307:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/09 23:34:50 0
六波羅蜜も悪くはありませんが、論理的に苦を考察し、説明する所からは遠
ざかっていきましたね。
ただ、現在スリランカやビルマの僧侶が理知的な説明をしているのを聞くと
「理屈っぽい(日本では褒め言葉ではありません)」のでいささかうんざりす
ることがあり、原始仏教がそのまま我が国に受容されるのかという気もします。
「死んだら仏」とは言わず、「生前の行為を問わずに皆救われているのはおかし
い」とか、「日本人は動物や植物を人間扱いしているが、それなら彼らにも意志
があることを証明してみせろ。日本人が石や木を拝んでいるようなアニミズムは
間違いとは断言できないが、間違いの可能性が高い」とか言われますからね。
野暮(非論理的表現)の変痴気論とも言いたくなります。
元々、インドには山川草木悉皆成仏という説はなく(上座部と西蔵にもない)、
中国でも植物には意志を認めず、単に真理の性質があると言っていたのが、中
世日本ではそのまま植物それ自体の成仏を認めて、現在に至っている。
これが仏教かと言われるのはこちらの方でしょうが、ああした理屈中心の説で
は救われない人も出て来るでしょう。現に原始仏典では在家である限りは完全
な救済は得られないとされており、そうした流れを否定した大乗の流れの中に
生きているので・・・やはり違和感が。
>あんま六師外道とかわらん気もする。
違いがあるのは、ジャイナ教以外の外道の思想と違ってニヒリズムや実証不可
能な内容に陥らなかった点、ジャイナ教が主観を認めて、何かを言う場合には
「この立場からは」こう言い得ると言うのに対して、中道を説いた点でしょうか。
>大悪党が「オレは念仏を唱えたからもう救われる」
明恵以下、複数人から批判が加えられています。
法然自身は持戒して怠ることがなく、道徳否定も否定していましたが。
308:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/09 23:44:09 0
なお、上座部と大乗の違いとして他に挙げられるのが、肉食の有無です。
全ての衆生を救済することを目的とした大乗では、鈴木大拙が「大乗仏教を
知りたければ『大乗起信論』を読み、禅を知りたければ『楞伽経』を読め」と
いった『楞伽経』以降、大乗仏典では肉食が忌避されています。
『涅槃経』などにもこれは受け継がれました。
ただ、『弥勒菩薩所問本願経』などでは病人に肉を与えることは許されており、
これは僧尼令にも反映されています(五辛は駄目)。
もっとも、我が国では肉食というか魚食・飲酒ともにだらしがありませんでし
たが。真面目な僧侶もいましたが、多くの僧侶は酒を飲んでおり、俗人の側も
生真面目過ぎる僧侶よりはだらしない僧侶を歓迎した節がある。
一休のような僧侶が名僧扱いされるのは、東南アジアではありえない筈。
破戒僧の姿が、殺生などの罪を重ねて生きていかざるを得ない人間の行為に救
済を示すことが多かったこともその理由でしょう。持戒するような僧侶の大半
は、漁師に罪深いから生業を止めろと言うような手合いです。
まあ、それはそれで救済手段を生んでいましたが(省略)。
309:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/10 00:03:50 0
追記。『楞伽経』は諸説を統合したものですが、その後成立した『大乗起信論』
は、『不増不減経』以下の経典に説かれ、我が国の仏教に大きな影響を与えた
如来蔵思想を中心に書かれたものです。
今更ですが、出典が違えば思想も微妙に異なります。しかし、そうした諸々の
経・律・論の上に今の仏教が成立しています。
310:世界@名無史さん
07/04/19 05:02:59 0
>現在スリランカやビルマの僧侶が理知的な説明をしているのを聞くと
こちとら他国の坊主の話をあまり聞く機会が無いので新鮮ですね。
やっぱりそんな感じになってましたか。きっちりやりゃーそら当然ですな。
でも、きっちりやるとややこしいことになって頭良いやつしか話についてこれん。
ということで山川草木悉皆成仏はある種「方便」としてやっとんのかなあ?
とも思ってた時期もありましたがねえ。
ところで「方便」として捉えてる坊主とか日本におったんかいな?。
山川草木悉皆成仏は日本独自のもんでしょうね。
つか、植物どころか針供養とか人形供養もあるからねえw
まあ、どの国も独特の文化があって、それに入れ込みたがる。
仏教はそいゆー土着信仰と結合しやすい面がある罠。
キリスト教あたりだと徹底的に殺しちゃうけど。
なんかで読んだが、どっかのヨーロッパ人の庭師が
「自然」とは闘争するもんと思ってたが
日本はどうも真逆のようだとかなんとか言うとった。
311:世界@名無史さん
07/04/19 05:25:05 0
とまあ、こうやって比較すると日本独特の考えが出てきて面白い罠。
日本のアニミズムはえれー強固で、現代にも生き残ってる。
あと、定期的にいけにえが必要な文化とか空気嫁の文化とかかねえ。
なお、「空気嫁」は江戸時代あたりはまだ反対する意見があったらしい。
「理屈っぽい(日本では褒め言葉ではありません)」←これにうんざりするようになったんはいつからかねえ?
オレは子供のときからだがw
>もっとも、我が国では肉食というか
>魚食・飲酒ともにだらしがありませんでし
いあ、どの国だってそりゃあるべさ。洞窟壁画にはエロ画ばっかかいとるしw
ただまー破戒僧の存在がそれなりに認められるのは独特だよな。
オレは人間は動物質たんぱく質もとらんとあかんと思ってるのでOKだけど。
肉食うなって無茶言うなよってなとこだな。
そこで山くじらとか兎を一羽二羽とかつー逃げにもってったとこはのはオモロイよな。
>明恵以下、複数人から批判が加えられています。
だよな。根が楽天的だったらそうならんと思うんだがどうだろうか?
いくとこまでいっちゃう恐れがある時、日本はこうゆう静止力が働くよな。
他国ではいくとこまでいっちゃった一団体が大きな勢力を持ったりもするが、
日本はそこまでいかんねえ。
ある意味「中道」なのか?wwww
312:世界@名無史さん
07/04/19 05:32:52 0
キリスト教でも昔はかなり土着の習俗を受け入れていたぞ。
マリア信仰だの冬至のときに聖誕祭をもってきたことだの。
313:世界@名無史さん
07/04/19 05:34:26 0
>俗人の側も生真面目過ぎる僧侶よりはだらしない僧侶を歓迎した節がある。
日本の場合坊主への反感を和らげるためのものと理解してるがの。他国はフツーに否定かあ。
まあ、当然だな。
そいやー落語であったが、
「人間しんじまったらおしめーよ」っていった坊主が良い坊主だそうだ。
314:世界@名無史さん
07/04/19 05:38:11 0
>>312
あーやっとったね。でも結局殺されたじゃん。
315:世界@名無史さん
07/04/19 05:40:30 0
てか人いたんかこのスレ。おはようございます。
土着の文化と新参者の宗教が結合するのはどこにもあるよねえ。
316:世界@名無史さん
07/04/19 12:09:15 0
>>314
へ? なに血迷った事いっているの? マリア信仰もクリスマスも立派に
根付いちゃっているし、十字架、イコン、聖遺物信仰などへの偶像崇拝
なんていうのもあるし。
317:世界@名無史さん
07/04/20 03:25:40 0
>>316
話ずれちゃうじゃん。めんどくさいなあ。
318:世界@名無史さん
07/04/20 08:18:58 0
314=317=日本語が理解できないヤシ
放置推奨
319:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/20 19:15:17 0
>>310
>ということで山川草木悉皆成仏はある種「方便」としてやっとんのかなあ?
元々、草木に関しては仏法にかなっている(ありのままの姿で完成されてい
る)という解釈であったのを、日本では字義通りに受け止めていますね。
スリランカから来られたような方々は「比喩でないと理屈に合わない。事実
だというなら、論理的に反論してみろ」といった反応を示されますが。
日本では「在来の自然信仰」からこうした思想が生まれたというよりは、こ
うした思想があって自然信仰が肯定されたのでしょう。
『大集経』や中国で成立した『悲華経』も自然信仰には肯定的。
↑は、呼ばれなくても文句を言い出す真宗坊主には批判されていますが。
(どこにでも神=仏が宿っているとされると、ひたすら阿弥陀仏の方向を向
いて救われようという彼らの立場がゆらぎますからね)
民間にも自然信仰はありましたが、記録に残すのは教養がある僧侶。
神職側では、所属する神社に関するものはさておき、神祇信仰全体に対する
世界観の展開というものはあまり見られない(吉田云々はさておき)。
>生贄
平安中期の仏家は、「神は仏の垂迹であるから、生贄を止めよ」と主張して
いましたが、後期以降は「仏は神として生贄を受け取り、殺生を生業とする
人々を救済してくださる方便」と転換し、生贄は認められましたね。
諏訪や宇都宮における生贄は、近代まで続いています。
方便とか融通とかいった言葉は便利なもので、大抵の行動は容認される。
空とか執着しないといったことも主張されますが、様式を変えることに無頓
着な教えで、インドから消えたのも分かるような気が。
ぶつかれば、意固地で融通性に欠ける教えの方がよく残るでしょう。
禅僧に多いですが、キリスト教圏でイエス像を燃やして暖をとったり、イス
ラーム圏で「クルアーンの教えは全て悪魔の説」と言った例はないはず。
仏教圏ではそれが行われ、やった者が殺されることもない。
320:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/04/20 19:18:37 0
結局は、山ほどあって適当に選べる経とクルアーンや聖書の違いですね。
>日本はこうゆう静止力が働くよな。
日本に限った話かどうかは私の知識では判断出来ませんが、密教における性
愛を肯定した立川流にしても、肯定・否定が入り混じっていますね。
一部強行手段もとられたとはいえ、異端撲滅とならないのが欧州と異なる。
日蓮の法難なども伝えられていますが、火あぶりにされた訳ではない。
100人いれば100の解釈を立てられますから。
なお、本覚論に基づく破戒行為に対する反発も定期的に行われています。
江戸時代の仏教といえば、幕府の下で御用向きを承るものというイメージが
強いですが、改革者も学識のある僧侶も出ていますよ。
出版関係を見ても、注釈書などはかなり見えている。
中世と比べて、宗教の力自体は低下していますが、御用化したとかいって批
判的な人は、中世の在り方にも文句を言いますからね。どうしろと。
>>313
>坊主への反感を和らげるためのもの
昔はアカの人がそうした「宗教家が作り出した宗教」という歴史観を好んで
いましたが、一般人が受け入れようとしなければ、そうした説明は定着しな
いでしょう。やはり、相互に求めるところがあったのだと思いますよ。
321:出しゃばりの真宗より
07/04/28 19:59:31 0
大涅槃と申すにその名無量なり、くはしく申すにあたはず、おろおろその名をあらはすべし。
「涅槃」をば滅度といふ、無為といふ、安楽といふ、常楽といふ、実相といふ、法身といふ、
法性といふ、真如といふ、一如といふ、仏性といふ。仏性すなはち如来なり。
この如来、微塵世界にみちみちたまへり、すなはち一切群生海の心なり。
この心に誓願を信楽するがゆゑに、この信心すなはち仏性なり、仏性すなはち法性なり、
法性すなはち法身なり。法身はいろもなし、かたちもましまさず。
しかれば、こころもおよばれず、ことばもたえたり。
この一如よりかたちをあらはして、方便法身と申す御すがたをしめして、
法蔵比丘となのりたまひて、不可思議の大誓願をおこしてあらはれたまふ御かたちをば、
世親菩薩(天親)は「尽十方無碍光如来」となづけたてまつりたまへり。
この如来を報身と申す、誓願の業因に報ひたまへるゆゑに報身如来と申すなり。
報と申すはたねにむくひたるなり。
親鸞著「唯信鈔文意」
322:世界@名無史さん
07/05/02 12:23:21 0
カルト仏教団の支持政党が政権に参画してるのに「日本は無宗教国家だ」とか
能天気なことほざいてるバカどもはどうにかなりませんか。
323:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/05/02 12:34:37 0
>>321
親鸞に限らず、「鎌倉仏教の祖師」たちには、自分が新宗派の祖師であると
いう自覚はなく、後年一部の弟子たちが祖師を崇敬する教団を形成してい
きましたからね。大きな声では言えませんが、宗祖の著作が現在の、とい
うか各時代の宗派の動向と一致するとは限りません。
かく言う私も、特定の宗派の思想を中心に学んだものの、それと見解や知
識が一致しているかすら、怪しいところです。
某小説で批判されていた某教団などは、言うまでもありませんが。
324:世界@名無史さん
07/05/02 14:12:14 0
>>322
あんなものは宗教じゃない、という趣旨かと。伝統的に宗教団体は
保守政党の有力な支持組織
325:世界@名無史さん
07/05/12 22:16:18 0
鎌倉新仏教の始祖たちは飽くまでも天台宗の枠内で活躍していたんだよな。
例えば親鸞の浄土真宗は青蓮院とは密接な関係があったし、栄西が開いた
建仁寺も禅道場という性格はあったものの当初は天台宗の寺であったし、
日蓮に至っては天台法華宗を継承するという性格をもっていた。
326:世界@名無史さん
07/05/20 13:30:29 0
先日、取引先の調度品問屋に行ったら、木彫の小さな吉祥天女像があった。
全裸の椅子掛けで、こんな姿は珍しいね、と言うとそこの社員はにやにやしている。
よく見ると陰毛がちゃんとある。
もしやと思い、持ち上げて秘所をみると・・・お見込みの通り丁寧に・・・
327:世界@名無史さん
07/06/09 16:05:23 0
仏教国がみんな共産国家になるのはなぜですか?
328:世界@名無史さん
07/06/09 16:09:03 0
>>327
それは仏教が多神教なのでポル・ポト、金日成、池田大作のような
独裁者が生まれやすいのだろう。
329:世界@名無史さん
07/06/09 19:50:05 O
>>327
仏教がどうこうと考える前に、アジアにおける歴史的な政治思想や政治体制から考えるべきじゃない?
一言で仏教といっても多種多様かつ、国や地域によって影響力の質や度合いも異なる。
仏教が論ずるに足るだけの影響力があったのか?
何故?と問う前に、そもそも、そこから疑問に思うよ。
330:世界@名無史さん
07/06/10 00:36:22 0
仏教は個人と死をテーマにしている
それだけに人間をばらばらにする
ゆえに君主からすれば大衆を抑える道具として有益だった
権力者からすればおとなしいアジア人を押さえ込むのに
好都合だっただろう
近代においてそれは多様な意見を聞く地盤を損ない
アジアにおいて安易に独裁を生んでしまうことになってしまった
331:世界@名無史さん
07/06/10 10:29:22 O
>>330
なんかすごく大雑把な主張だね。
そんなんで、共産化や専制と仏教との因果関係なんて特定出来るの?
東南アジアは上座部の仏教だし、東アジアは大乗仏教だ。
両者は教義も違えば社会的な位置付けも違う。
東南アジアの仏教は、宗教としての社会に対する影響力が強いが、東アジアの中国・朝鮮などは儒教の影響力が仏教より強いし、こと政治面に対しては儒教の影響力の方が格段に強い。
モンゴル(チベット仏教)のようにソ連から軍事介入され共産化した例もあれば、タイのように植民地化される事なく共産化もしていない上座仏教の国もある。
もう少し、丁寧に論じないと説得力に欠けると思うよ。
332:世界@名無史さん
07/06/10 18:25:07 0
話を複雑にするのが
仏教の特徴です
すなわち民衆のカク乱です
333:世界@名無史さん
07/06/10 18:29:01 0
キリスト教は個人と復活をテーマにしている
それだけに人間をばらばらにする
ゆえに君主からすれば大衆を抑える道具として有益だった
以下略
334:世界@名無史さん
07/06/10 19:25:48 0
スリランカやミャンマーも仏教国だが、共産化しなかったな。
335:よろずこ
07/06/10 23:15:59 0
悉有仏性
がんばろみゃ
336:世界@名無史さん
07/06/11 00:33:12 0
>>334
>スリランカやミャンマーも仏教国だが、共産化しなかったな。
スリランカは仏教とは70%ぐらいでヒンデュー教、キリスト教、イスラム教が同居している。
仏教徒とヒンドゥー教徒が血みどろの争いを展開しているので共産化どころじゃなかった。
ミャンマーは軍事独裁政権が誕生して愚民化政策で国民は白痴状態だ。
スーチーさんも解放されてない。
337:世界@名無史さん
07/06/11 01:12:30 0
タイも仏教国だが共産化しなかったなw
338:世界@名無史さん
07/06/11 01:25:15 0
今ミャンマーで、仏教優遇政策、キリスト教弾圧政策が行われています。
339:世界@名無史さん
07/06/13 03:05:26 0
ミャンマーって、国内にロシアかどっかの核設備つくったんでしょ?
340:世界@名無史さん
07/06/14 01:18:34 0
仏教→大衆の愚民化
結果
坊主以外は不幸
341:世界@名無史さん
07/06/14 01:37:55 0
釈迦の死は金持ちのボンボンが放蕩の末反省し問題意識を持ち精神を鍛えた
という美談である
キリストは自らの死で社会の人間の無住を告発した美談である
どちらもすばらしいが
金持ちのボンボンというところが説得力がない
342:世界@名無史さん
07/06/14 01:54:36 0
一国の王子だったんだから金と権力の両方捨てたんだが。
そこまで捨てた動機には説得力があるが。
バカは何聞いても理解できないという証明。やっぱりバカじゃ悟れない。
343:世界@名無史さん
07/06/14 06:35:53 O
釈迦が快楽主義と苦行主義の両極端から、中道主義に至った要因として、王子時代の生活経験も重要な要因となってる。
快楽も苦行も両方知ってるからこそ、釈迦の唱える中道に説得力が生まれてくる。
344:世界@名無史さん
07/06/14 16:24:32 0
仏教には魅力がない。日本など葬式のために存在するようなもんだ。
だから権力者の庇護がないと他の宗教に信者を取られる。
それは歴史が証明している。
345:世界@名無史さん
07/06/14 16:32:25 0
>>344
ニッポンの新興宗教の多くは、仏教系ですが何か?
今日の朝日の夕刊にも米国にも仏教徒が350万人だかいるそうだね
346:世界@名無史さん
07/06/14 17:24:17 0
仏教を貶す奴は、実は層化であることが多い。
ウチだけは違う、犬作センセーは釈迦を超えた、と本気で思っている。
347:世界@名無史さん
07/06/14 18:57:25 0
僧は出家して托鉢して暮らす本来の仏教のあり方を貫くなら、
権力者の庇護がないと成立しない。
348:世界@名無史さん
07/06/14 20:18:41 0
釈迦が快楽主義と苦行主義の両極端から・・・・
人の快楽話ほど説得力がないものはない
快楽や苦労は人によって違う
仏教は独りよがりな自己満足な退廃文化である
349:世界@名無史さん
07/06/14 20:30:10 0
>>344
ウイグルなんかはマニ教やネストリウス派が入ってきてたけど
モンゴル帝国時代は仏教徒の代名詞になってたよね
350:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/06/14 20:46:35 0
>>344の釣りにマジレスもなんですが。
>歴史が証明している。
戦国期のキリスト教と、明治以降の歴史ぐらいしかサンプルがない気が。
キリスト教も権力者の庇護は受けていましたし、そもそも前近代に宗教が庇
護なしで成立するということが考えにくい。
江戸期の儒教や「神道」派も、前者は権力者の嗜好に沿った場合が多く、後
者も国粋主義のための異国文化排除の結果であって、選択の結果というのと
は違うような。
そもそも、中国ならともかく、我が国で自由な宗教の選択なんて近代以降で
ないと無理な話ではありませんでしたか。
「神道」は仏教の一分野扱いで、儒教は例外的、キリスト教は一時的。
351:世界@名無史さん
07/06/15 01:34:43 0
>>345
>今日の朝日の夕刊にも米国にも仏教徒が350万人だかいるそうだね
アメリカって寛容な社会だね。多くの宗教が共存している。
それに比べて。
352:世界@名無史さん
07/06/15 21:18:36 0
日本は世間知らずなお嬢さんを神とあがめる
一宗教に支配されていて
それを批判すると殺される危険がある
そしてそれの犬として仏教界があり
民衆に無常を押し付けている
353:世界@名無史さん
07/06/15 21:25:28 0
それなんて冥土喫茶
354:世界@名無史さん
07/06/16 18:26:21 0
アメリカの仏教徒はほとんどが創価学会だと聞いたことがある。
355:世界@名無史さん
07/06/16 19:20:30 0
>>354
チベット仏教徒もけっこういる。リチャードギアだけじゃない。
356:世界@名無史さん
07/06/16 19:57:17 0
>>336
何が言いたいのか分らん。
共産化しなかった仏教国がある、という事実に屈して、
仏教国の国民はすべて愚民化する、と主張を横滑りさせたというところか。
現在韓国は共産化が進んでいるが、これは国民の仏教離れとキリスト教徒増大に呼応しているように見えて面白い。
357:世界@名無史さん
07/06/16 23:19:02 0
要するに仏教で愚民化された国は
あわてて先進国に追いつこうと現在不安定を強いられているということだろう
長いこと目隠しされて痛んだから国民はかわいそうだな
358:世界@名無史さん
07/06/16 23:28:52 0
>>357
悔しそうだなw
359:世界@名無史さん
07/06/16 23:32:54 0
要するに仏教は退廃文化ということだろ
360:世界@名無史さん
07/06/17 12:18:56 0
アメリカは寛容な社会だからあらゆる宗教が同居する。
日本は不寛容な社会だから舶来の宗教は嫌がらせして根絶する。
361:土人さんへ
07/06/18 01:12:16 0
>>360
は?
そうか、仏教は日本起源だったのかw
362:世界@名無史さん
07/06/18 01:13:44 0
360は統一教会信者のチ○ンでしょう
363:世界@名無史さん
07/06/18 05:59:52 0
>>361
>そうか、仏教は日本起源だったのかw
仏教が日本に渡来したときは、仏教推進派(曽我氏)と神道推進派(物部氏)との間で血みどろの
争いがあった。日本人が最初から寛容に仏教を受け入れたわけではない。
抗争の結果、曽我氏を中心とする仏教推進派が勝利し仏教は国教となった。
要するに仏教が根ざしたのは時の支配者の武力による結果で、民衆が寛容に受け入れたわけではない。
なぜ渡来の仏教が勝てたのかというと、当時は遣隋使・遣唐使の時代だから中国崇拝者が多かったのだ。
古代日本における仏教は支配の道具であった。
縄文人の末裔たる東北の先住民文化を根絶やしにするために大和朝廷が使った残酷な常套手段は、
王民であるか仏教徒になるかしなければ清らかな人間にはなれないと説くことである。
そして蝦夷やアイヌとその文化を駆逐していったのだ。
364:世界@名無史さん
07/06/18 07:52:17 0
>民衆が寛容に受け入れたわけではない。
何せ、檀家制度により総てに渡って個々人の世帯単位まで
仏教寺院が把握するに到るのが江戸期。冠婚葬祭は多くは
寺院はでなく地域共同体の仕事だった
>なぜ渡来の仏教が勝てたのかというと、当時は遣隋使・
>遣唐使の時代だから中国崇拝者が多かったのだ。
物部氏の滅亡は587年、第一回遣隋使は600年。蘇我氏勝利の
理由は、渡来人が当時としても経済力や文化面でも優位を得て、
勢力を有していたという方が正確かと
>古代日本における仏教は支配の道具であった。
そしてそんな歴史はこの後の日本史でもずっと続く
365:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/06/18 20:29:17 0
>仏教が日本に渡来したときは、仏教推進派(曽我氏)と神道推進派(物部氏)との間で血みどろの
>争いがあった。日本人が最初から寛容に仏教を受け入れたわけではない。
近年では、中国の廃仏記事に基づいて道慈が創作した話と言われています。
実は物部氏も仏教を信仰しており、氏寺も建立していたらしい。
蘇我氏が物部氏と戦って敗れた後、敗れた原因を仏教弾圧とすることで、仏
教を信仰すべきだと主張するために、記事を制作したらしい。
欽明朝の仏教公伝の記事も、おそらく書紀編纂時点の創作です。
まあ、『日本書紀』の文章は、遡るほど中国側の史書や高僧伝の改変が目立
ち、ほとんどガイドライン板のようになっていますが。
後半はもう相手にする気も起きませんが・・・釣りだと仰って下さいな。
それと、364氏にも誤解があるようですが、古代における民衆と仏教信仰
なんて、ここ十年か二十年の間に急速に進んでいる分野ですよ。
古代の仏教=貴族の仏教なんて、今時言う研究者はいません。
そもそも、宗教の名の下に正当性を宣言することは中世以前なら避けがたい
と言うよりは必須のことで、その恩恵を蒙っていたのは中央の支配者ばかり
ではなく、地方の有力者や僧侶、時には庶民にまで及んでいます。
366:世界@名無史さん
07/06/18 20:32:31 0
佛教は気持悪い
もう陰気くさい文化は終わりにしよう
367:世界@名無史さん
07/06/18 20:50:41 0
>>365
怪しいもんだね。日本は平和的に融合したの歴史修正論がブームだもんね。
368:世界@名無史さん
07/06/18 20:52:56 0
まあ、聖徳太子が架空の人物だったなんて説がある時代だから
歴史修正なんて恣意的なもんだ。
負の歴史は日本に残したくないもんね。
369:世界@名無史さん
07/06/18 21:00:15 0
昔は進歩主義がブームだったけど、
今はもうブームは終わって修正主義がブーム。
江戸時代は明るかった! 戦前は素晴らしかった!
海外なら、暗黒の中世はなかった! 植民政策は―
ただ、それだけの話だよね。
370:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
07/06/18 21:01:34 0
都合の悪い学説を主観で「怪しい」呼ばわりされていては、学問板が成り立ちませんね。
どちらが恣意的なのやら。
371:世界@名無史さん
07/06/18 22:13:51 0
統一教会相手に人生の大切な時間を浪費しないように。
372:世界@名無史さん
07/06/18 23:12:06 0
だから日本は世間知らずなお嬢さんを神とあがめる
一宗教に支配されて
それを批判すると殺される危険があり
そしてそれの犬として仏教界があり
民衆に無常を押し付ける
修正主義に戻ればいいんだね
373:世界@名無史さん
07/06/19 00:01:23 0
宗教ってのは「歴史」になって
初めて宗教として成立するんですかねぇ?
374:世界@名無史さん
07/06/19 00:07:31 0
宗教とは
人間は究極的に自分に嘘は付けないことが基本にある
人々をくっつけるとき
恐怖 業 嫉妬 愛 などの激情によってひとつにする
その時嫉妬などの特に強い激情は安易に用いられる
佛教が煩悩として掲げてる民衆に対するある種の誘いは
宗教としては強いが レベルは高いとはいえない
375:世界@名無史さん
07/06/19 00:11:04 0
X学問板
○山野板