10/01/20 17:14:21
生姜とあって人生変わったらしい。
みやぎ・この人に聞きたい:阿部恭子さん(32) /宮城
--なぜ人権問題に関心を持つようになったのですか。
◆中学生のころ、さまざまな理由で親のいない子供たちの家庭教師をしていた在日朝鮮人の大学院生と知りあいました。その手伝いで勉強を教えたり話し相手になったのがきっかけです。
詳しいことは覚えていませんが、その時中学生の男子生徒が別の男子生徒を指差して言った「この子のお父さん、人を殺したんだよ」との言葉が忘れられません。動転し「怖い」と思いました。
でも、大学院生に「君は大人になって、両親と同じようになるの?」と問われ「そうならないかもしれない」と答えた時、怖さは消えました。「血は関係ない」と思ったからです。
以来、差別問題のボランティアなどにかかわるようになりました。
--ワールドオープンハート設立の経緯は?
◆東北大大学院法学研究科在学中の08年、マイノリティー(社会的少数者)について研究をしていました。性的少数者や在日朝鮮人、海外の先住民などのマイノリティーは自殺率が高いことが報告されています。
そこで、研究会やゼミで出会った人たちに呼び掛け、マイノリティーの自殺防止対策に取り組むために団体を設立しました。メンバーで研究や調査結果を持ち寄ったところ、
犯罪加害者の家族が自殺をしたり結婚や就職で差別を受けている例があること、支援態勢がほとんど整っていないないことが浮かび上がり、本格的に取り組むことになりました。
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■人物略歴
◇あべ・きょうこ
仙台市出身。東北大大学院法学研究科修士課程修了、09年度から同大学院教育学研究科在籍。筑波大在学中に出会った政治学者・姜尚中氏に触発され「世の中の不条理」を自ら発信する道を志した。
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