08/07/23 17:52:34
「自己責任」か「社会の責任」かの二者択一ではない。
周囲のアドバイスを聞き入れない(昼間のアルバイトをいやがる、家業を継ぐのをいやがるなど)、
社会が提供する機会を十分に活用しない(高校での半不登校、専門学校での資格取得、
身につけたIT関連技術のスキルアップなど)というのは
といったことで生じる結果は、ある個人の「責任」。
選択肢がまったく与えられないというのであればそれは「社会の責任」。
しかし与えられた選択肢を選択することによって発生する責任は
それを選択した個人の「責任」。この「責任」と無関係な個人はいない。
そして赤木に「東京大学に入学して大企業の総合職になる」という
選択肢が与えられなかったのは「社会の責任」ではない。
高校に行く機会が与えられたにもかかわらず、半不登校で授業をまともに受けず、
専門学校に行くという選択をしたのは赤木。
「正社員になりたい」はずで、他に職業の選択肢はあるにもかかわらず、
本人も言うように「スキルアップにつながらないコンビニバイト」を
継続する選択をしつづけたのも赤木。それは「社会の責任」ではない。