08/06/23 20:36:11
山田の希望格差の話では、現在の格差は能力による格差だから、
能力がある人のやる気を引き出す一方で、
能力がないと自覚する人のやる気を失わせるという二極化が指摘されている。
「10年間親がかり同居就職活動もせず週3夜中コンビニバイトだけ」という
「やる気を失った状態」になったのは、「自分には能力がない」との「自覚」の問題で、
当人に「客観的に能力があるかないか」とは別の問題だったりする。
就職活動をして面接を受けてみれば「能力がある」と評価される可能性もある。
しかし、「何らかの基準で評価され選別されること」それ自体を拒んでいるので
就職活動ができない。
いったい、誰のどんな「能力」と「現在の自分の能力」を比較して
「自分には能力がない」と「自覚」した、「思い込んだ」のか、
それが問題。思うに「有名大卒、一部上場大企業の正社員」と
比較したのではないかと推測するが、だとすれば、
どうして「有名大卒、一部上場大企業の正社員」と比較するのか、
「現在の自分にない能力へのないものねだり」ではなく「現在の自分にある能力」を
どう伸ばし、用いるかという方向で中小企業の正社員としての就職を考えないのはどうしてか、という問題でもある。