09/04/02 20:54:00
学者というのは、自分の学術的正当性だけを守れればいいわけで、
つまり言説の上でだけ責任を果たせばいいんだから、
そうすれば自分の学問的地位は安泰、従って職業的地位も安泰なんであって、
こういうことはあまり大した問題にならないし、痛くも痒くもない。
自分たちは現実面では既成の社会システムにうまく適応しちゃっているんだからね。
貴戸さんたち流の言説から被る不利益というのはほとんどない。
「はい、そうですね、ごもっともな事実の指摘です」で解決できちゃうわけですよ。
学者というのは変わらない現実を事実としてただ羅列するだけの責務しか負っていない。
でもリアルな当事者、システムから弾き出された当事者、
その結果「負け組」などというレッテルを社会的に被っている当事者。
そういう人にとっては、
「はい、そうですね、そうします。それが仕方ない現実ですね。わかりました」
で果たして済むのかどうか。当事者「学」と当事者性との決定的な壁もここにある。