07/09/14 17:29:57
橋本治の「絶滅女類図鑑」という著書の中に『女のオタク』という項目があって、
その中にこんな一節があります。
「女のオタクというのは(中略)『罪のないミーハー→女のオタク』という深化(原文ママ)のしかたをする。どっかできっと傷ついたんだ。
傷ついた自分を忘れるためになにかに深入りになきゃならなくなって、それでその対象にのめり込むために、”自分”という余分を切って捨てた。
だから、その理解されない傷の分だけ攻撃的で、その自分がなくていられる分だけこわい」
これが書かれたのは1990年の事ですが、
現在「腐女子」と呼ばれる者の本質を鋭く突いていると思われます。
こうした「傷つけられた自己」説は801板等にある考察スレで、度々批判されていたりもします。
確かに、当時に比べれば「社会の中での女性性」の扱われ方も変化しているので、
そうした抑圧も少なくなっているでしょうし、ただ単に801を1ジャンルとして
楽しんでいる層も存在すると思われます。
長いので続きます。