異常心理スレat PSYCHO
異常心理スレ - 暇つぶし2ch433:,
08/07/27 19:28:23
URLリンク(ja.wikipedia.org) 荒俣宏

(この親密な統合状態において「言う」という言葉がどれほど場違いであるかは、ジュリアと
思われる存在との密接な交信を描写したときに理解いただけたものと思う。これはギルバー
ト・マリー〔イギリスの古典学者。古代ギリシア学の翻訳で有名心霊研究の分野では特にテレパシーに
関する実験で知られる〕が自身のテレパシー体験において用いた言葉によると、交感感応のよ
うなものである)。

「ヴィヴィアン」は私の質問に、言葉を飾らずはっきりと答えた。「証拠は提示できない。この
状態を表す概念はない。私的なイメージを伝えられるだけだ」。

それから私の心眼が、はるかな上空ではてしない青空を漂う「一対の巨大な白い翼をとら
えた。いかにもヴィクトリア時代らしいこの素朴なイメージは、はじめ、ばかばかしいものに思
われた。しかし、一瞬とらえた視野と選択肢と自由を表現するのに、これ以上ふさわしい
ものはないだろう。だがそれも一瞬のことだった。私はまもなく「ヴィヴィアン」との接触に
必要な忘我状態を維持できなくなり、気が進まないままに言った。「そようなら、私はもう
落ちていくわ」。

そして、死臭の漂う空っぽの部屋に落下していった。

彼女はまた、自分はほかにも死者との接触体験をいくつか隔てているが、「ジュリア」や「ヴィ
ヴィアン」体験ほど印象的ではないので、詳述しても退屈なだけだろうと語っている。

これらの体験はすべて、死者にさし迫った目的があるか、私のほうが行動に駆り立てられ
ているか、どちらの場合にも生じている。その点において、これらは憑依として知られる
現象と、区別される。理由は何であれ、憑依現象には通常、この切迫感が欠けているから
である。

言い換えると、死んだばかりの人間との接触は、死者のほうが「接触」したいと望むから
起こるのである。ヘイウッドは、たまたま彼らの交信を受信できる「開放」状態にあったに過
ぎないというのだ。



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