異常心理スレat PSYCHO
異常心理スレ - 暇つぶし2ch430:, 危険!#
08/07/27 10:32:32
>>417-427

最終的にヘイウッドの不可知論を陥落させたのは、死者との接触と思われる二つの体験であった。

最初の事件は、1930年代、外交官である夫のフランクの赴任地、ワシントンDCで起こった。

夫婦はパーティなどで、しばしばジュリアという魅力的な女性と顔を合わせた。ある日突然、ジュ
リアがヘイウッドに、手相を見てほしいと頼んできた―ヘイウッドは手相占いに凝っていたのだ。
彼女は気がつくと、ジュリアの手をとっておごそかに告げていた。「あなたは求めるものをこ
の世で見出すことは決してできないでしょう」。ジュリアも同じく厳かな声で答えた。「ええ」。

数週間後、ジュリアはペルー旅行に出発することになり、ヘイウッドに自分の写真を渡した。<命令
存在>がこれは大切なものだと告げたので、ヘイウッドは写真を受け取った。ジュリアの乗ったペ
ルー行きの飛行機はアンデス山脈で墜落し、乗客は全員死亡した。

その後、ヘイウッドの頭の中にジュリアの名前がこびりつき、幾度も幾度も繰り返されるようにな
った。2日後、ジュリアの母親にお悔やみの手紙を書いてから長椅子に横になっていると、壁
に掛けてあったウィーン風板目木版画が不意に床に落ちた。壊れたのではなかった。紐も壁の
釘もちゃんとしていた。


「机の脇に立ったまま、なぜ落ちたのだろうと考えていると、ジュリアの母にあてた手紙が
目にとまった。その瞬間、ジュリアの声が、はっきりと聞こえた。「そんなばかげた手紙を
出したりしないでよ。まっすぐ母のところへ行って、くだらない嘆きかたをするのをい
ますぐやめるように、言ってちょうだい。私はとても幸福なの。そんなこと、我慢できないわ」」。

ヘイウッドは当然ながら躊躇した。イギリス外交官夫人ともあろうものが死者からのメッセージを伝えに行っ
たりしたら、変人と思われるに決まっている。「私がためらっていると、「ジュリア」はさらに執拗に
なっていった、、、、、」。そしてついに、



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