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1998年は、霊的な事象について考えるための一つの目安と捕らえなくてはなりません。
シュタイナーの黙示録講義全体に目を向けてみると、1998年は21世紀以降、人類が体験す
ることになる恐るべき出来事のほんの始まりに過ぎないことがわかってきます。
すでにわたしたちは、アーリマン的な物質文明の只中を生きていますが、このような傾向は20
世紀になってますます強まっていきます。そしてシュタイナーが「ルシファーとアーリマンの受肉について」
で述べているように、はやければ21世紀のあいだにアーリマンが地上に受肉することになりま
す。このとき受肉するアーリマンとは、太陽悪魔のソラトかもしれないのです。おそらくそのころ、
人間の霊性を破壊し、人間の関心を物質に向けさせようとするアーリマンの作用は最大限に強ま
るうことになるでしょう。すでに20世紀末の現代において、ソラト的な霊性を発達させた
人々が姿を現し始めていますが、恐らくこのような傾向を持つ人々は今後ますます増える
ことになるでしょう。
シュタイナーによれば、これから先、人間は善と悪の二つに分かれていくことになります。あ
くの方向へと進んでいく人々は、ますます動物的な欲望とエゴイズムを発達させ、互いに憎し
みあい、地上に争いを撒き散らしています。一方、正しい霊性を受け入れた人々は、友愛
の精神に基づく新たな社会の建設を目指して活動を続けていきます。そして善なるものを
目指す人々とあくに向かおうとする人々のあいだの乖離が決定的なものとなったころ、最
大の戦争が起こります。これがシュタイナーのいう「万人による万人のための戦い」です。「万人
による万人の戦い」はいつごろ起こるのでしょうか。それは、後アトランティス時代が第六根幹期
へと移行する境目にある西暦7893年ごろだと考えられます。シュタイナーによればそれは「モ
ラルのカタストロフ」であり、あらゆる人間が互いに相争いう、恐るべき戦争となります。
しかもこのとき、何らかの自然災害が生じることも予測されています。