異常心理スレat PSYCHO
異常心理スレ - 暇つぶし2ch350:、
07/11/02 18:01:17


スレリンク(army板:765-766番)



351:没個性化されたレス↓
07/11/03 17:53:00
何時からくだらないコピペ貼るスレに変わったんだ?

352:没個性化されたレス↓
07/11/07 05:11:04
【ハンデ板】ダルマ【妄想癖】
スレリンク(tubo板)



353:、
07/11/10 20:38:39
,

354:、
07/11/18 18:48:34










URLリンク(mito.cool.ne.jp) 曰く付きの墜落までの30分





355:、
08/01/01 18:55:31







つ スレリンク(yume板:54-57番)







356:没個性化されたレス↓
08/01/01 23:25:29
              _, ,_
            ( ´д`)  あけおめ!
       _____(つ酒_と)___   
      / \        ___\   
     .<\※ \______|i\___ヽ.  < 岐阜高専対一関 引き分け (ロボコンNHK)
        ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽ  
        \`ー─-.|\.|___|__◎_|_i‐>
          ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|
               \| テレビ台 |~

357:,
08/01/25 10:48:06
,

358:没個性化されたレス↓
08/02/29 23:28:09


359:白からす黒ひつじ
08/03/22 10:59:00

 ティシュナーの著作「テレパシーと透視」が出版された二年後の1919年、オカルティズムの仇敵ジグムント・フロイト
が、テレパシーに関する簡単な論文を発表した。ユングに語った「オカルティズムの黒い潮流」の所見からは、
想像も付かないことだ。抑圧された罪悪感と攻撃性を説明するにあたって、
テレパシーが副次的に必要となったに過ぎないと彼は弁明している。
 『精神分析とテレパシー』と言うその論文において、フロイトは、そのパラノイア的怒りを爆発させている。
「我々は、科学の発展に安らかに従事できないうんめいにあるらしい。かろうじて二つの攻撃の撃退に
成功し(ここで彼は、おそらく、ユングとアードラーと思われる背教徒的精神分析者に対する簡単な所見を述べている。
〔二人共にフロイトの門下であったが、袂をわかって独自の分派をたてた〕)、、、ようやく身の安全を獲得出来たと思いきや、
今、また新しい危険が生じた。それは、恐ろしくかつ根本的なところで、我々のみならず我々の敵にもより大きな脅威をもたらしている。

新しい危険とは、オカルティズムのことだ。フロイトは、自分がオカルティズムに反対するのは、もし、霊や未知のパワーに答えを求め始めれば、「無意識」を
理解しようとする精神分析者たちの試みが無視されるようになるからである、
と説明している。にもかかわらず彼は、私は、最近の所見を公表せずにはいられない、
(だが近しい同僚たちよ(この論文は彼らの間で極秘に回覧された)その所見は、
君たちの胸にしまってほしい、と語っている。




360:白からす黒ひつじ
08/03/22 15:12:28


最初の事例は、妹に対して近親相姦的感情を抱いた若者に関するものだった。妹は、ある
エンジニアと婚約した。 兄とそのエンジニアはともに登山に行き、もう少しで遭難しそうに
なった。―フロイトは、それを無理心中の試みと解釈している。のちに兄は、生年月日を告
げるだけで占ってくれると言うミュンヘンの占い師のところへ相談に行った。(恐らく、占星術
師だろう)。兄が、義の生年月日を告げると、占い師は、彼が、7月か8月にかににあたっ
て死ぬであろうと予言した。この予言は、実現しなかった。しかし、義弟は、前年の8月
に、かににあたってもう少しで死にそうになったことがあった。フロイトは、この事実を若者
からテレパシーで受信し、義弟に対する「死の願望」として表出したのだろうと結論している。


361:白からす黒ひつじ
08/03/22 16:38:03

彼が、続けて引用しているシェルマンと言うベテランの筆跡鑑定士、筆跡からその人の性格だけ
ではなく(大半の筆跡観者が読み取るような)、しばしば、未来をも予知することが出来た。
フロイトの筆跡を見せられたシェルマンは、これは度し難い亭主関白のものだと語った―自分は、
もちろんそんなものではない、とフロイトは憤然と付け加えている。しかし、弟子たちの多く
に対する彼の態度は、執念深く暴君的で、筆跡鑑定士の言もあながち間違えとはいえないところがある。
 フロイトは、更に別の事例をあげている。ある患者が愛人を囲っていたが、非常にむごい扱
いをしていたため、女は神経衰弱すれすれの状態だった。実は、その患者は、ある上流階
級の女性を愛していて、彼女から受けた苦痛をそのまま愛人にぶつけていたのだった。彼
は、最後に恨みを全て表出し、愛人と手を切ることを決意した。そのころ、彼は、愛人の
筆跡をシュエルマンのもとに持っていき、彼女が自殺寸前であることを告げられた。しかし、彼
女は、自殺しなかった。それは、シェルマンが若者の思考を読み、女が自殺を願っている事実を
読み取ったのだろう、とフロイトは推測している。
 フロイトは、論文の締めくくりで、弟子たちに次のように語りかけた。「思考伝達の問題は、
広範にわたるオカルト的な奇跡の世界に比すると、とるに足らないものに思えるかもしれない。
だが考えてみたまえ。この仮説だけでもすでに、われわれの現在の見解から見れば、容易
ならざるほど大きな一歩を踏み出しているのだ。」



362:白からす黒ひつじ
08/03/22 16:39:10



もし、フロイトがこの確信を公にしていたならば、それはたしかによういならざるほど大きな
一歩となっていただろう。恐らく、アインシュタインと並び世界でもっとも有名な科学者であった
彼が、テレパシ―の実在を認めていれば、ティシュナーが1ダースの本を著すよりも確実に、科学界は、
真摯な態度でテレパシーに臨むようになっていただろう。この論文は、フロイトの死後までほとん
ど知られずに終わった。そして、さらに40年の歳月を経てようやく、おしもおされぬ地位
を築いたユングが、次のように宣言するにいたったのである。「この現象の真実性は、今日で
はもはや論争の余地が無い。私は、体験的に、テレパシーが古代より主張されてきたように夢
に影響しえることを発見した。


363:、
08/03/22 16:40:44


359-362>>  コリンウィルソン 著サイキックより、、、、。



364:、
08/03/22 16:45:34
URLリンク(ja.wikipedia.org) フロイト


365:没個性化されたレス↓
08/05/09 11:06:55
虐待者のいるスレで 敢えて 改善を促すとしたらそういう言葉だろうか

366:没個性化されたレス↓
08/05/12 18:24:21
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)
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URLリンク(jp.youtube.com)
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鉄道をこよなく愛する人たち

367:、白からす黒ひつじ
08/05/20 19:44:53

シュタイナーがアーリマンと敏感になられる件に関しては、異常心理の管轄でしょうな、、。

つまり、人智学のそれも、、、。

ローマのキリスト教も同じ事、、、、。

そして、ローマに続く、ヒトラー、西太后、ラッセル、ユングのMKウルトラ群も、、、。

更に本家たる、テオティワカンも、、、、。



368:、白からす黒ひつじ
08/05/20 21:41:27

URLリンク(life9.2ch.net) 宗教板

URLリンク(academy6.2ch.net)  教育学板

URLリンク(academy6.2ch.net) 社会学板

URLリンク(academy6.2ch.net)  経済学板

URLリンク(science6.2ch.net)   いわゆる科学と技術

URLリンク(school7.2ch.net)  医歯薬看護

URLリンク(news24.2ch.net)  政治

URLリンク(academy6.2ch.net)  心理学

URLリンク(love6.2ch.net)   文学

、、、、、。



369:、白からす黒ひつじ
08/05/20 21:47:02
スレリンク(sm板)

スレリンク(army板)l50

スレリンク(occult板)l50x



370:、ミジンコ
08/05/21 08:21:45
スレリンク(occult板:450-464番)

130 KB


パウロのキリスト教、、、

物語の次のステップは、ローマ化したユダヤ人であるサウロの登場だ。彼は、ローマ市民となった際に
その名をパウロと改めた(一般に言われているようにキリスト教に改宗した時ではない)。それか
ら彼は、ユダヤ人解放運動の残党を殲滅するという任務を与えられた。

 彼がこれを開始したのは、イエスの磔刑から10年以上を経た紀元43年のことで、最初の
獲物の中にはイラクに逃亡することになるマンダヤ教徒も含まれていた。

 17年後、「ダマスコへの途上」で目が見えなくなり、それからキリスト教の主たる唱道者とな
った。これはシリアのダマスコのことではない。なぜならそこへ行ったとしても、彼にはなんん
お権限もなかっただろうから。むしろこれは、同じく「ダマスコ」と呼ばれるクムランのことだ。
ロマスとナイトによれば、彼がそこに向かったのはイエスの弟子ヤコブ、すなわち〈義人ヤコブ〉を迫害
するためだった。そしてこのパウロは、権力を取り戻すとともに、後に〈キリスト教〉と呼ばれ
ることになる教義になぜか熱狂的にのめりこんでいくことになるのだ。


371:、ミジンコ
08/05/21 08:28:44
ヤコブはたぶん面食らっただろう。自分たちを迫害しにわざわざクムランまでやってきた男が、
独自の宗教を作り上げた。そのうちに、この新しい改宗者の説教の内容を知ったクムランの人々
は、彼を「偽りの説教師」と呼ぶことになる。

パウロによれば、イエスの生涯には2つのヴァージョンがあった。パウロじしんんおそれと義人ヤコブのそれだ。
パウロ自身のそれによれば、イエスは神の子であり、アダムの原罪から人類を救済するために十字架上で死んだ。
このヴァージョンは異邦人、特にギリシア文化を重視する人々(たとえばローマ人など)に訴求するためのものだった。

パウロのイエスは一種のギリシアの神であり、自らの信奉者を天国に入れるために死ぬ。
 
ヤコブと彼の率いるナザレ派はまたメシア主義者であり、依然としてメシアを待望しており、
中には殉教した革命家であるイエスが死から復活し、ローマに対する反乱軍を率いると信じているものもいた。
(こうした過激派はゼーロータイとして知られることになる)。彼等の待望していたメシアは、ユダス・マカバイオスと同様、
正確なユダヤ教徒でなくてはならない。さらに彼らは―イエスがそうであったように―世界の終末は間もなくくる、
そして彼らだけが救われると信じていた。

 だがパウロのキリスト教―彼が異邦人に宣教した革命家であるイエスが死から復活し、
ローマに対する反乱軍を率いると信じている者もいた(こうした過激派はゼーロータイ
として知られることになる)。彼等の待望していたメシアは、ユダス・マカバイオスと同様、
正統なユダヤ教徒でなくてはならない。さらに彼らは―イエスがそうであったように
―世界の終末は間もなく来る、そして彼らだけが救われると信じていた。


372:、ミジンコ
08/05/21 08:29:58

 だがパウロのキリスト教―彼が異邦人に宣教したもの―は、さらに訴求力が強かった。私は「世界犯罪百貨」(1989)で次のように述べたことがある。

 「この新しいキリスト教のバージョンは、ユダヤ人と同様、異邦人にも訴求した。少しでも頭のあ
る者なら、ティベリウスの、カリグラの、そしてネロのローマを一目見れば、パウロの言う人間の堕落とは
何かを知ることができる。これらの好色な飲んだくれどもは、人類の堕落を示す生きた指
標だった。そしてまた、ローマの既婚婦人が快楽のために売春をしていたことは、エヴァもまた
アダムと同様に堕落していたことを示している。世界はローマの野蛮、ローマの物質主義、ローマの猥
褻に吐き気を催していた。キリスト教はより深い音を奏でている様に見えた―それは意味と
目的のヴィジョン、真摯さのヴィジョンを提供した。強きものにとっては、それは新たな覚知の
高みを約束するものだった。弱きものにとっては、それは平和と和解、不満からの開放、
謙遜への報酬のメッセージだった。そして万人にとって、それはカエサル王国の、磔刑と鞭打ちと、
恣意的な処刑の終焉を約束するものだった。キリスト教徒は、世の終わりの約束を望んだのだ。」

皮肉なことに、ヤコブのメシア主義に引導を渡し、パウロのキリスト教に勝利をもたらしたのは、紀元
66年のユダヤ人の叛乱だった。そのきっかけとなったのが―ユダヤ人歴史家ヨセフによれば、
少なくともその一つになったのが―紀元62年の、祭司たちによるヤコブ殺害だった。こ
の叛乱を鎮圧するためにネロは将軍ウェスパシアヌスを派遣せざるを得なかった。ネロが自殺すると、
軍はウェスパシアヌスを皇帝に担いだ。


373:、ミジンコ
08/05/21 08:33:02

 ウェスパシアヌスはローマに戻り、息子ティトゥスがイェルサレムの包囲を続けた。城の落城は紀元70年。神
殿は焼かれ、暴徒たちは―メシア主義者たちもその中にいたが―虐殺され、神殿の財宝は
ローマに持ち去られた。こうしてメシア主義者たちは全滅し、磔刑に処せられた救世主を拝むパウ
ロの宗教―それはすでに国外の異邦人に布教されていた―には競争相手がいなくなっ
た。それはやがて世界を征服することになる。



迫害者から加害者への変貌


キリスト教がこれほどの成功を収めたのは、世の終わりを説いたからだ―イエスは善と悪の最終
戦争(ハルマゲドン)を予言していた。それは説教を聞く人が生きているうちに起こると。つ
まり、彼の聴衆の中に子供がいたとしても、遅くとも紀元90年ごろより前に起こるとい
うことになる。

現在の基準から言えば、間もなく世の終わりが来るということを神から告げられたとい
うイエスは、妄想患者だ―叛乱を開始したときのユダヤ人が、ヤハウェは神殿に異邦人の魔の手
が伸びることをお許しにならぬ、という妄想に取りつかれていたのもまた同様だ。だが、
ハルマゲドンらしきものもなしに紀元90年が過ぎ去っても、誰もそれに気づかなかった。第
一、当時のキリスト教徒はかつてないほどに暴虐な皇帝の迫害を受けていた。彼は、ウェスパシアヌス
のもう一人の息子であるドミティアヌスでのもう一人の息子であるドミティアヌスで、自ら主なる
神を名乗り、彼が神であることを拒絶した数千のキリスト教徒を殺した。彼は96年
に暗殺された。

374:、ミジンコ
08/05/21 08:34:36

 その後の2世紀間、キリスト教徒の運命はさまざまだったが、迫害はたびたび繰り返さ
れた。―大衆を楽しませる為には、誰かをライオンの前に投げ出すのが最も手軽だというこ
とを、歴代皇帝はよく知っていたのだ。キリスト教徒のほとんどは、奴隷か抑圧犯罪者だった
ため、暮らし向きのいい人々は彼らに同情することなどほとんどなかった。

 小プリニウスは、キリスト教とは何かを知るために、二人の若い奴隷女を尋問した。この二人は
たまたま女輔祭だったが、彼は当然のように彼女らを拷問にかけた。彼は後にこれに関し
て弁明しているが、この拷問によって判明したのは、彼女らの信仰が「歪んだ果てしない
迷信」に他ならないということだけだ、という。大筋においてロマスとナイトもそれに同意する
だろう。

 教皇レオ10世もまた、これに同意している。ロマスとナイトによれば、彼は次のように述べた
という。「このキリストの神話は、我々にとって非常に役立ってくれた」。

325年、迫害を受けていたマイノリティであるキリスト教徒は、ほとんど信じられないほどの幸
運を得た。皇帝コンスタンティヌスが、キリスト教を帝国の公認宗教としたのだ。コンスタンティヌス自
身の説明によれば、ミルウィウス橋における重要な戦闘の前に空中に十字架が現れ、「この印の下
汝は勝利せん」という文字が見えたという。

 だが、コンスタンティヌス自身はキリスト教徒にはならなかったことからして、この話は疑わしい。
彼は終世、皇帝オウレリアヌスを始祖とする不敗太陽神の信徒だった。だが彼は勝利し―敵は義
兄の簒奪帝マクセンティウスだった―マクセンティウスの身体をティベル川に投げ込んだ。かくしてキリスト教徒
は、間もなく偉大な遺産を受け継ぐことになる貧乏人のような状況となった。


375:、ミジンコ
08/05/21 08:35:59

コンスタンティヌスの「改宗」は、完全に政治的なものに思える。その世紀には、70年の間に7
0人以上の皇帝がいて、その大半は暗殺された。帝国の全域で野蛮人が叛乱を起こしてい
た。284年に権力をつかんだ皇帝ディオクレティアヌスは、強靭な意志と暴虐な権力で帝国を束ね
た。彼は強靭な軍団を帝国の至る所に派遣し、これが駐屯する町や村には、彼らを無償で
奪うように命じた。臣民には空前の重税が課された。にもかかわらず、彼は帝国支配を輔
佐するための3人の別の「皇帝」を指名せざるを得なかった。彼が引退し、軍団を引き上
げると、帝国はたちまち分裂し始めた。

何とかする必要があった。そして何とかする方法を見抜いたのは、ディオクレティアヌスの「皇帝」
の息子の一人であるコンスタンティアヌスだった。たぶん、その霊感はミルウィウス橋の戦い以前に得たも
ので、だからこそ彼は、ヴィジョンを見たと主張したのだろう。彼は、帝国に必要なものは巨
大な軍ではなく、新しい宗教だということを理解していた。彼がキリストを選んだのは、母親
のヘレナ―ブリテンの女王―キリスト教徒だったからだろう。キリスト教はすでに帝国の至るところ
に広まっていたが、マイナーな宗教に過ぎなかった―臣民のキリスト教徒は10人に一人、だが、
ほとんどすべての町や村に、たとえ少数ではあっては彼らはいた。もしも彼らに力を与え
れば、あらゆる村と町に支持者を作ることになる。大きな都には司教をおくこともできる。

 この政策はうまくいった―だが同時に、コンスタンティヌスは新たな頭痛の種を抱えることに
なった。このおとなしい、平和を愛するキリスト教徒が、3世紀前のユダヤ人に匹敵する野蛮
さで、互いに内ゲバを始めたのだ。その争いの原因は、イェルサレムのそれとはほとんど同様だ
った―キリスト教との半数が、ほかの半数を「叛逆者」と見なしていたのだ。皇帝ディオクレティア
ヌスはキリスト教徒を迫害し、その聖典を放棄するよう命じた。多くの者は殉教よりもそち
らを選んだ。今や、妥協しなかった側のものたちは、裏切り者の処罰を欲した。


376:、ミジンコ
08/05/21 08:37:56

アルルで行われた宗教会議もこの仲違いを解決することはできず、困り果てた皇帝はビザ
ンティウムに逃亡した。この論争好きな狂信者たちに権力を渡してしまった愚行を後悔してしま
ったのは、間違いない。だが、ビザンチウムでも状況は似たようなものだった。ここでは論争
の原因はアレクサンドリアの司教アリウスの思想で、アリウスによればイエスは神の子であるが、彼自身では
ない、という。

 だがこのころにはすでにパウロによる空想的なイエス観がしっかりと根を下ろしていて、アリ
ウスのような合理的で穏健な見方は神に対する冒涜と見なされるようになっていたのだ。

 コンスタンティヌスは、この苛立たしい不和を永遠に解決してしまおうと考えた。こうして32
5年彼は、トルコのニカエアに会議を招集し、帝国のいたるところから教会指導者たちを呼び集め
た。彼は会議に同席し、キリスト教の厳密な教義を決定するように命じた。アリウスは議論に負け、
その思想は「アリウス派異端」として糾弾されることとなった。
彼は追放され、キリスト教の教義はニカエア信経によって決定されることになった。それによれ
ば、イエスは父なる神と「ひとつなる存在」であり、聖霊は哀れな第三位に置かれた。なぜな
らそれは父と子から「生じた」にすぎないからである。かくしてイエスは彼自身が好むと好ま
ざるとにかかわらず神となった―正統派ユダヤ教徒であったイエスにしてみれば、実に衝撃的
な教義ではあったろう。恐らく、真のキリスト教徒でもないコンスタンティヌスは、彼らが何を決めよう
とまったく気にしなかったが、何であれ結論が出て、内ゲバをやめて国の安全を驚かすこ
とがなくなるのを歓迎した(彼の娘)コンスタンティアはそれほど無関心ではなく、アリウスを追放か
ら呼び戻して復帰させようとした)。一方、彼の母ヘレナはきわめて貴重な人材となった。と
いうのも彼女は、「ユダヤの王」書かれた銘板のついた「本物の十字架」を発見したのだ.イエ
スが磔刑に処せられた場所も判明した。彼の墓もだ。ヘレナはまた、神が燃える柴からモーセに話
しかけた場所を初め、聖書に書かれた何十もの場所を特定し、そのすべてに教会を建てた。
当然ながら、そのすべては観光名所となった。


377:、ミジンコ
08/05/21 08:38:53


 これは単なる始まりに過ぎない。ロマスとナイト曰く、「初期ローマ教会は、その定められたドグマ
に合致しない全てのものを破壊するという事実に着手した。真実は重要ではなかった。教
会が真実としたいものこそが真実なのであり、それにはんするものはことごとくが取り除
かれたのだ。」

 415年、総大司教キュリロス率いる暴徒たちが、金切り声を上げてアレクサンドリア図書館を焼き
討ちした。当時最高の数学者で、美貌で知られる女流学者ヒュパティアは、裸に剥かれた上に、
アワビの殻で肉を骨からそげ落とされて死んだ。それからキュリロスは列聖された。その後もロー
マ・カトリック教会は歴代ローマ皇帝すらやらなかったような非道をやり続け、さらに「コンスタンティヌス
の寄進状」と呼ばれる文書まで偽造した。これは、キリスト教会こそが、単に宗教的な事柄の
みならず、世俗の事に関しても絶対の権威を持つべきであると主張している。教会は権力
の味を知り、それを気に入った―そしてそれにしがみつこうと決めたのだ。


378:、白からす黒ひつじ
08/05/21 18:36:56

スレリンク(rikei板:235-238番)

ブラウンは考えた。もしも水とまったく同じ比率で水素と酸素を混合するなら、いわば両者は
喜んで結合するのではないか、つまり、爆発することはないのではないか、と。この発見
こそブラウン溶接機の秘密だ。2つの気体を爆発させるのではなく、縛祝させるのである。果
たして両者はほとんど熱を発することなく結合した。その結果、溶接炎は水の沸点よりも
少し高い程度の温度で燃焼した。

その程度の温度の炎が、どういうわけでタングステン棒を焼く事ができるのか?ただ推測するし
かないが、この水素=酸素の炎は何らかの方法で、タングステンと化学的結合をしているらしい。
ここでは水素と酸素の原子が元の状態を維持しているという。つまり、O2やH2という分
子を作ることなく、一個の原子のまま存在しているというのだ。だが、なぜ分子ではなく
原子が、タングステンのような物質にこのような説明不能の現象を起こすのかは明らかではない。

 ユル・ブラウンはまた、後の研究で、ブラウン気体が放射性廃棄物を完全に無毒化できることも発見している。


379:、白からす黒ひつじ
08/05/21 18:39:39
 アメリカの実業家ボブ・ザルキヒとデヴィッド・エニスは、ブラウンの実演にいたく魅せられた。
彼等が見る限り、ブラウン気体がエネルギー革命を起こさないなどということはありえない。ガソリ
ンやディーゼルの代わりに、ブラウン気体で走る車のエンジンを造るのはたやすいだろう。それは石
油で動く製品よりはるかに安価であるはずだ。
 とはいうものの、ザルキヒとエニスにはブラウン気体の可能性を開発するのに必要な1億ドルを集
めることはできなかった。1時、米軍がこれに関心を示していたが、平和主義のブラウンがこ
れを軍事利用するつもりはない、というと手を引いてしまった。
 もはやブラウンは黙殺される運命かと思われたとき、中華人民共和国が彼にオファーを出してき
た。中国人によれば、ブラウン気体の最も有益な応用は、その爆発力にある。着火させると、
その体積は1860分の一に縮むのだ。つまりそれは、瞬間的に真空を作り出すということだ。
そしてこの事実はさらに海水を真水と塩に変えることができるということでもある。
なぜなら熱海水を完全な真空中に置くと、それは蒸気となり、塩およびその他の化学物質
が残る。この蒸気を廃棄ファンによって除去し、凝縮させれば、飲料水ができるのだ。
 1980年代末、ブラウンは北京を訪れ、内モンゴルの研究都市包頭(パオトゥ)に居を構えた。
そこで彼は研究所を与えられた。ブラウンはインスティチュート52と呼ばれる複合施設を誂え、20人
の専門家とともに仕事を開始した。その直後、ノーザン・インダストリアル・カンパニーがブラウン気体発生
器の製造を開始した。
 中国にいながら、ブラウンは自分の発明をアメリカに売ることを切望していた。中国当局との長
い交渉の末、ブラウンはとあるアメリカの企業にブラウン気体発生装置を世界に販売することを許可
する契約を結んだ。アメリカ人と中国人は、100万ドルの投資費用を折半することになった。だ
が、この契約は成立しなかった。中国人が割り当て分を前払いしたのに、アメリカ人が契
約を守らなかったからだ。


380:、白からす黒ひつじ
08/05/21 18:42:51
契約が決裂し、中国人の心に疑念が生じたにもかかわらず、ブラウンは包頭で働き続けた。
その結果、中国の潜水艦はきょだいな真水のタンク代わりにブラウン気体発生装置を搭載するよ
うになり、また中国の科学者たちは放射性廃棄物をブラウン気体で熱処理するようになった。
 ブラウンは1992年に合衆国に戻った。自分のアイデアに投資してもらう希望を捨ててはい
なかった―彼は、今やアメリカ人を同胞と見なしていたのだ。だがそれが叶わなかった
理由は、彼の研究所へ行って実演を見た人間には理解しがたい。というのも、水を燃料に
するというアイデアは、蒸気機関からTVまで、あらゆる大発明に匹敵する利益を得られそう
だからだ。とはいえ、これらの大発明はいずれも何らかの障害にぶち当たった。
 ショーン・モンゴメリは、1996年4月にカリフォルニアのユル・ブラウンを訪ね、その障害のいくつかを理解
した。彼は、バンクーバーから車で南下し、ロサンゼルスで宿を取って、打ち合わせどおりユル・ブラウ
ンに電話した。驚いたことに、ブラウンはモンゴメリに向かって下手な英語で訳の解らない怒
りをぶちまけた。最後に、ブラウンのガールフレンドであるテリ・ヨークが電話に出た。彼女もまた同じ
ように怒っていたが、英語はよくわかっていたのでモンゴメリの話をちゃんと聞くことができた。
 実はブラウンの怒りの矛先はトロント在住の実験者で、モンゴメリは自分がその人物とはまったく無
関係だということを説明した―その人物は、ブラウンの指示に反して、「爆縮箱」としてプラ
スティック容器を用いたのだ。水素原子はプラスティックの壁を透過するので精確な比率が乱れ爆発の
危険が生じる。
 誤解を解いたモンゴメリは、ロサンゼルス郊外に車を走らせ、ついにユル・ブラウンその人と対面した。
ドアを出てきたのは魅力的で身なりの整った70歳くらいの女性で、その背後にブラウンがいた。
禿頭、眼鏡、短躯(約163センチ)、肥満。その後、居心地のよい中流階級の居間で、モンゴ
メリはブラウン自身の語る発明の話を聞いた。
 ブラウンの言葉は聞きづらかった。というのも彼のアクセントは、ブルガリアの子音とオーストラリアの母
音を混ぜ合わせたものだったからだ。語り口は穏やかで、しばしば呟きになった。だが明
らかに彼は自分の考えを説明するのが好きで、根っからの教師なのだ。


381:、白からす黒ひつじ
08/05/21 18:47:22
 気がつけば両者はざっくばらんにテーブルに身を乗り出していた。メモや図表がテーブ
ルに山済みしたが、ブラウンはその間、片時も葉巻を口から離さなかった。その後、台所で紅
茶を入れながら、テリ・ヨークは教授との生活の不満を愚痴った。モンゴメリ曰く、「ブラウンは凄く苛
立ちやすい人物らしいんです。不幸なことに(まぁ彼のような人間にはよくあることです
が)、自分で自分を駄目にしているんです」。
 テリはブラウンが待ち望んでいたオファーを受けたときの話をした。彼の説明を商品化しようとい
うアメリカの大企業から持ちかけられた話で、彼にも莫大な利益をもたらされるものだっ
た。だが二人とも結局はおじゃんだろうと考えていた。以前にもアメリカの企業から似たよう
な話がいくつもあって、結局はポシャっていたのだ。最初は彼の仕事は大いに注目されるの
だが、会社の中である程度上のほうまで話が行くと、突然打ち切られてしまうのである。
 だが、そうはならなかった。むしろ逆に、その会社はかつての中国人と同じものを彼に
提供したのだ―研究室と気体の設備だ。ブラウンの問題はついに終わったかのように見えた。
 ブラウンが研究室長に就任する日、会社は彼を讃えるお祝いを行った。その後、スタッフみんな
で研究室に行って施設をお披露目することになった。
 だが研究室のドアに近づくにつれ、ブラウンが絶えず燻らす葉巻の煙に誰もが気づいた。皆
が当惑した。実はこの新しい研究室のようなエリアでは厳密な禁煙が定められており、保険法
と消防法の完璧な遵守が求められていたのだが、この莫大な発明家に対してそれを最初に
告げる勇気のあるものは誰もいなかったのだ。だがありがたいことにブラウンは葉巻を捨てて
踏みにじってくれた。
研究室に入る。皆が彼の反応に注目した。なぜならそこは、いわば発明家にとっての楽
園だったからだ。だが入るや否や、ブラウンは新たに葉巻を取り出し、火をつけた。ついに困
りきった誰かが、ここは禁煙です、といった。


382:、白からす黒ひつじ
08/05/21 18:51:13

 ブラウンは信じられないという顔をした。自分の研究室で室長自身がタバコも吸えないだっ
て?彼はおずおずと説明した、これは社内規則ではなく、国法なんです。だがね、とブラウン
は言った。タバコは必要なんだ,これなしじゃ仕事にならんのだよ。
 彼は必死に食い下がった、タバコをすいたくなったら外に出てください。彼は答えた、
私にはタバコ休憩なんてものはないんだよ。目が覚めている間、絶えずすい続けなきゃなら
んのだ。葉巻かタバコなしなんて考えられん、タバコなしには何もできんのだ。

話はそれまでだった。信じがたいことだろうが、ブラウンは長年の間、切望し続けたものを目
の前にしながら妥協することができなかったのだ。彼はユル・ブラウンという人物をしらなさす
ぎた。彼は踵を返して立ち去った。それが彼の夢の終わりだった。
ショーン・モンゴメリに言わせれば、ブラウンの極端な頑固さ、1インチとも譲らぬ心性は、ロシアやトルコ
で何年も投獄されたことに起因しているという。自由のみになったら、意に沿わぬ命令に
は2度と従わないと決意したのだ。たぶん彼がタバコに関して特に頑固なのは、看守にタバコ
を皮膚に押し付けられたことが原因だろう。
 いずれにせよ、その喫煙習慣―友人曰く、「傲慢な中毒」―-こそ、1998年3月の彼の
死因の一つとなった。一般大衆はまだユル・ブラウンの名を知らない。


、、、、ユル・ブラウンは時代の常識に振り回されたな、、、初めにブラウン気体発生器の値段の設定を

まちがったところから悲劇が始まったと言いたい、、、。


383:、,ミジンコ
08/05/21 19:30:14

スレリンク(psy板:201-300番)

スレリンク(pedagogy板)l50

スレリンク(sociology板)l50

スレリンク(economics板)l50

スレリンク(rikei板)l50

スレリンク(doctor板)l50

スレリンク(doctor板)l50


、、、、、OKy、、、!



384:、,ミジンコ
08/05/21 20:04:56
スレリンク(philo板:320-333番)
スレリンク(sm板)
スレリンク(occult板:362-450番)
スレリンク(occult板:478-481番)

 1913年の普通アントロポゾフィー協会設立とともにはじまったアントロポゾフィー運動は、教会な
どの宗教的権威にたどることなく、ここの人間が直接キリスト的な衝動を受け取ることで、社会
そのものの中に真の霊性を流し込むことを目標にしてきました。誤解されやすいのです
が、アントロポゾフィー運動は単に学校や病院を作ったりすることだけに主眼を置いているわけで
はありません。アントロポゾフィーの本当の目的は、学校や病院といった実践を通して、キリスト的な
霊性を社会の隅々にまで、浸透させていくことにあります。アントロポゾフィー運動の根底にある
ものは何か、と問われたら、それは、キリスト衝動である、と答えなくてはなりません。アントロポ
ゾフィーは、教会などの権威によってゆがめられていない本当のキリスト衝動を認識を通してうけ
とり、それを社会の中で目に見える形にしていくことを目標にしています。このいみにお
いて、アントロポゾフィーは20世紀のテンプル騎士団である、ということができるでしょう。
20世紀末の現代においてキリストはまさに人類に接近しつつあります。しかしいま、同時に
ソラトの側の勢力もかつてなかったほどの規模で人類に対し作用を及ぼし、キリスト原理がちじょ
うにはいりこむのを徹底的に阻止しようとしています。現在ソラトの影響はどのような点に見
てとることができるのでしょうか。


385:、
08/05/21 20:06:23

この世紀が過ぎ去るまでに、ソラトは人間に憑依する存在となって無数の人々
であるとは信じられないような人間が現れるのを見ることになるでしょう。こ
のような人間は、独自の方法で、外面的にも発達していくことでしょう。彼ら
は感情の中に憤怒の特徴と破壊的な碇を備えながら外面的には
集中的で力強い性質の持ち主となることでしょう。彼らの顔には、外面的に、
ある種の動物的な表情を見ることができるようになるでしょう。ソラト的な人
間は、また、外面的にも識別できるようになります。彼らは、恐るべき方法で、
霊的な性質を備えたあらゆるものを、単に軽蔑するだけでなく、撲滅し、水溜
りの中に投げ捨てようとすることでしょう。

もし、シュタイナーのいうとおりのことが実現しているのだとしたら、すでにいまソラトに表意され
た人々が数多くの地上に現れていることになります。
 では、いったいソラトに憑依された人たちはどこにいるのでしょうか。
 本当の目的は、1998年についてのシュタイナーの予言をできる限り正確に読者の皆様にお
伝えすることにあります。ですから筆者である私が、シュタイナーが述べた事柄についての主観
的解釈をここで付け加えることは、できる限り慎まなくてはなりません。まして、過去の
事実とは違って、いま現実に起こりつつあることについてかたるのは非常に困難なもので
す。しかしながら、現在現れつつあるソラトの影響について、次のように語ることは恐らく許
されるでしょう。


386:、
08/05/21 20:13:23
スレリンク(sm板:179番)




387:、
08/05/22 07:40:57

たとえば犯罪というものについて考えてください。

 20世紀初頭と、20世紀末の現代とでは、どちらのほうが犯罪が多いでしょうか。と
くに凶悪犯罪といわれるものは、どちらがおおいでしょうか。犯罪が多発する原因として
は、都市人口の急増や、社会的なストレスの増加をあげる人もいます。しかし、本当に理由は
それだけでしょうか。

 映画やテレビドラマを見てください。一部の作品の中でセックスや殺人が、あたかも楽しく、
美しいことのように書かれてはいないでしょうか。あるいは私たちの周囲に、激しい肉親
気や怒りのかんじょうを抱きながら、周りに人間を傷つけ、滅ぼそうと隙をうかがってい
る人間はいないでしょうか。

 人間の内面ではいま、こういった現象がすべてソラトの影響によるものであると請求に結論
付けるつもりはありません。しかし、少なくとも、いま私たちの周囲に現れつつあるこう
した現象の中に、現代におけるソラトの働きについて考えるヒントが潜んでいる、ということ
はできるのではないでしょうか。

 現象の表面ばかりにとらわれないで、人々を背後から動かしている衝動や思考方法に目を向けるとき、すでに共通して作用している力が見えてくるはずです。いま精神科学的観
点から一つ一つの現象を眺めるとき、おぼろげながら見えてくるものこそ、ソラトの働きなの
ではないでしょうか。


388:、
08/05/22 07:42:54

 シュタイナーが、3回目のソラトの攻撃が行われる年として予言した1998年はすでに目前に迫
っています。ここまで読んでくださった読者の皆さんの中には「さぁ、大変なことになっ
たぞ」と不安を覚えておられる方もおられるかもしれません。あるいは「1998年に何
が起こるのか具体的に教えてくれ」とおっしゃるかたもおられるでしょう。

 残念ながら、シュタイナーは黙示録講義の中で、1998年に何が起こるのかを具体的に述べ
ているわけではありません。

 シュタイナーの立脚点はあくまでも精神科学という学問です。シュタイナーは、精神科学に基づきな
がら黙示録から読み取った事柄意外については何もかたっていません。

 シュタイナーの考えに従うならば、どうやら1998年は人類にとってあまり好ましくないと
しになりそうなのですが、実際に何が起こるのか、シュタイナーははっきり語っているわけでは
ないのです。

 読者の皆さんの中には、これからさき世紀末にかけて起こると予想される出来事を具体
的に列挙してくれ、とおっしゃるかたおられるかもしれません。しかし、一回のシュタイナーの
紹介者に過ぎない私が、ここでシュタイナー自身も述べていないようなことを勝手に付け加えて、
さもいまの時代のことは自分が一番よくわかっているような顔をするわけにはいかないの
です。


389:,
08/05/22 07:45:12

本書の目的はあくまでも、きたるべき1998年という年は精神科学的にどういう意味
を持っているのか、ということを読者の皆さんにお伝えすることに尽きます。しかし、こ
こまで文章を書き進めてきた以上、やはり、私にも、きたるべき1998年という年をど
のような心構えでむかえたらよいのか、という点に関して、若干の事柄をお話ししておく
義務があるように思います。はたして皆さんが期待しているようなことを、お伝えできる
かどうか、はなはだ心もとないのですが、シュタイナーの紹介者を超えない範囲内で、1998
年というとしについて、考える上で参考になるかもしれないと思われることを幾つか述べ
させていただきます。

 いったい1998年には何が起こるのでしょうか。
経済恐慌でしょうか。
戦争でしょうか。
厄病でしょうか。
あえて予測を立てようと思えば、立てられないことはありません。しかし、先にお話した
とおり、私としては、あえてここで自分の主観に基づきながら未来予測を行うことは、避
けたいと思います。根拠のない事柄を並べ立てて、読者の皆さんの恐怖心を」板面にあお
ることは、本書の意図するところではありません。ただし、ここで次のように述べること
は許されるでしょう。


390:,まさに異常心理とはこのこと↑↓
08/05/22 07:49:04
スレリンク(occult板:483番)
何らかの予言について考えるとき、私たちは、ともすれば目に見える大きな事件にばかり
注目しがちです。1998ねんには本当に経済危機や戦争が起こるかもしれません。ある
いは逆に目立った出来事は何も起こらないかもしれません。しかし、仮に、1998年に
何も大きな事件が起こらなかったとしても、私たちはそれで安心するわけには行かないで
しょう。

こころみに、ここで世界史の年表を広げてみることにしましょう。ソラトが人類に対して最初
の働きかけを行ったという、666年の項目を探してみましょう。

この年、世界各地に天災や戦争が多発したでしょうか。
そうではありません。

この666年というとしそのものには、目立った歴史上の出来事はほとんどなにも起きて
いないのです。

2度目にソラトが活動されたとされる、1332年はどうでしょうか。

当時は中世末期の混乱の時代ですから、13332年の前後には、教皇のバビロン捕囚、英
仏百年戦争、ペストの大流行など、目立った出来事がいくつか起こっています。しかし、少
なくとも1332年という都市のみに注目する限り、世界をゆるがす様な大事件はおきて
いません。このようにみていくと、どうやら目に見えない霊的世界で生じることが、すぐ
にそのまま物質的な世界で大きな出来事となって現れるとは限らないようです。


391:,
08/05/22 08:05:00
スレリンク(psy板:282番)
>>384-390
      l l ! | ! | | | | ||  ||  | || (>、:::ヽ:::}). !
        | l! |  |l  | |l| ! || ! | |_ |  |  `L_;::イ勹\!
        || |!|  ||  | |!| | |lイ「 レ1 /| l| {>||<}\\   宗教スレに曝すのもいいわね、、、。
       || ', 、 l|ヽ. l! |lリ´」斗ヤ刋 /! | |   〈\\ ヽ \
      ヽ ヽヘ {>ヽ{リ ´ `辷'ソ //l! ,'. /  | 《. \\ ヽ `ヽ、
         ヾ<ヽヘ';)     ノ' ,'./ /  || 》\ \\ ヽ  `ヽ、
           |:! |lハ〈    _    // / ,  | l《  》 《  》 ヽ   `ヽ、
          |:! ! |l ヽ、 ´ー   //'´| /  | |  《   》 《   ヽ     \
           〃 | /! |/ ||`iヽ-//'⌒| / /⌒''⌒ヽ.  《     ヽ     ヽ
        /〈 ノ' | | || | |://:::::::::l'′/::::::::::::::::::::ヽ    i     ヽ       ヽ
          //l:|  | |ヽ V /'´ハ、:::/ /::::::::::::::::::::::::::::ヽ   l.    ヽ      )


392:,
08/05/22 08:06:21

1998年は、霊的な事象について考えるための一つの目安と捕らえなくてはなりません。
シュタイナーの黙示録講義全体に目を向けてみると、1998年は21世紀以降、人類が体験す
ることになる恐るべき出来事のほんの始まりに過ぎないことがわかってきます。

すでにわたしたちは、アーリマン的な物質文明の只中を生きていますが、このような傾向は20
世紀になってますます強まっていきます。そしてシュタイナーが「ルシファーとアーリマンの受肉について」
で述べているように、はやければ21世紀のあいだにアーリマンが地上に受肉することになりま
す。このとき受肉するアーリマンとは、太陽悪魔のソラトかもしれないのです。おそらくそのころ、
人間の霊性を破壊し、人間の関心を物質に向けさせようとするアーリマンの作用は最大限に強ま
るうことになるでしょう。すでに20世紀末の現代において、ソラト的な霊性を発達させた
人々が姿を現し始めていますが、恐らくこのような傾向を持つ人々は今後ますます増える
ことになるでしょう。

 シュタイナーによれば、これから先、人間は善と悪の二つに分かれていくことになります。あ
くの方向へと進んでいく人々は、ますます動物的な欲望とエゴイズムを発達させ、互いに憎し
みあい、地上に争いを撒き散らしています。一方、正しい霊性を受け入れた人々は、友愛
の精神に基づく新たな社会の建設を目指して活動を続けていきます。そして善なるものを
目指す人々とあくに向かおうとする人々のあいだの乖離が決定的なものとなったころ、最
大の戦争が起こります。これがシュタイナーのいう「万人による万人のための戦い」です。「万人
による万人の戦い」はいつごろ起こるのでしょうか。それは、後アトランティス時代が第六根幹期
へと移行する境目にある西暦7893年ごろだと考えられます。シュタイナーによればそれは「モ
ラルのカタストロフ」であり、あらゆる人間が互いに相争いう、恐るべき戦争となります。
しかもこのとき、何らかの自然災害が生じることも予測されています。


393:,↑マズッタ、まさに異常心理↓
08/05/22 08:32:18

人は後で目が覚めたときに、ようやく何が起こったかということにきづくことになるでしょう。
しかし、それは人間にとって悲惨な目覚めとなることでしょう。

人類は現在、岐路に立たされています。

ソラトに代表されるアーリマンの誘惑に従ってこのまま獣性とエゴイズムを発達させていくか、天使が
入り込んでくるヴィジョンを受け取りながら、人間同士が共生できる新しい未来社会を形成す
るか、人類はいま、選択を迫られています。

 ですから本書を読んだために、読者の皆さんが絶望的になったり、恐怖心を抱いたりす
るのは、編者である私としてはあまり望ましいことではないのです。シュタイナーが黙示録講義
でソラトの名を明かしたのは、人々を恐怖に落とし入れるためではなく、むしろ、一人一人の
人間がソラト的な悪の力に対して意識的になることを望んだからではないかと思います。シュタイ
ナーが黙示録の解釈を通して私たちに伝えたかったのは、「この20世紀という時代に目を覚
まして、現実を直視しなさい」というメッセージだったはずです。将来悪しきことがすべて生
じた後になって、ようやく人類が目覚めたとしても、もはや遅すぎます。いま目覚めるこ
とによって、人類は未来に進むべき道を正しい方向に向けることができるのです。

将来人類にとって決定的な時点がやってくることになります。このとき人類はたとえば右
に進むことになりますが、そのためには目覚めていなくてはなりません。眠ったままだと
左に進むことになります。その場合には、本能が出現します。この本能は実に恐るべきも
のとなるでしょう。


394:,
08/05/22 08:37:06

>>391  スレリンク(psy板:282-291番)  >>393

ソラトのような悪しき霊的存在について知ることは、確かにあまり愉快なことではないかもし
れません。現代の危機的状況についてのシュタイナーの言葉を読むたびに、なんとなく気が重く
なる人もおられることでしょう。ここまで読んで、なんとなく未来に対して不安になり、「こ
んな話、聞かなきゃよかった」と思っておられる方もいるかもしれません。しかし私とし
ては、無条件に「人類はいまのままで大丈夫です。人類の未来はバラ色です」と信じ込ま
せようとする人よりも、シュタイナーのように、あえて本当のことを言ってくれる人のほうがず
っと信頼できるような気がするのです。たとえばクレジットカードを使って、毎日のように高価
な服を買い続けるている人がいるとしましょう。その人の借金は雪だるまのように膨れ上
がり、このままの生活を続けたら破産するのは眼に見えています。この場合、「そう、借金
してでも人生を楽しまなくてはね」といって、さらに贅沢な暮らしをするように進める人
と、「あなた、そのままじゃ、だめになるよ」といって賢明にたしなめてくれる人とでは、
どちらが当人のことを親身になって考えているといえるのでしょうか。

 まずこのようなことをいうのかというと、どうも近頃では、人類の未来に関してあまり
にも楽観的なことばかりいいたがる人が増えているような気がするからです。

 私は何ももっと絶望的になれ、などというつもりはありません。ただ、過度に楽観的に
なると、人間は現実というものをはっきりと見据えることができなくなるようなきがする
のです。すべてが取り返しのつかない状態になる前に、私たちはたとえつらくても、いま
の本当の現実に目を向けておいたほうがいいようの思うのです。人類の未来をただ楽観視
して、生き方も考え方もまったく改めないでいるよりも、むしろ一人でも多くの人間がソラト
のような霊的存在の働きに対して意識的になることのほうが、人類を新しい未来に導くき
っかけとなるはずなのです。


395:,
08/05/22 09:07:21
164 KB
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396:,
08/05/22 09:11:47

 ここで個人的な意見を述べることをお許しいただくなら、私としては、この20世紀末
という時代にシュタイナーの一連の予言に出会うことができて、本当に幸運だったと思っていま
す。このような予言は、よくないことがすべて実現してしまった跡で知っても意味がない
からです。

シュタイナーは、人類はもう救いようがない、などということはまったく述べていません。20
世紀のいいまがこれからの人類の行く末を決める大事な時期だから、心して目を覚まして
いなさいーーこれこそがシュタイナーからの最大のメッセージです。私たちがたとえ誤った方向に進
みかけているとしても、今ならば、正しい進路に変更することができます。ソラトの存在を知
ったからといって、どうか、人類はもう神に見放された、などとは考えないでください。
現代という時代に、シュタイナーの精神科学を通して、ソラトに関する正しい認識が私たちに与えら
れる、ということは恩寵以外の何ものでもありません。ソラトの到来を事前に知ることができ
た私たちはとても運がいい、といってもいいと思います。私たちは最悪の事態が生じる前
に事実を認識し、意識し、自分に何ができるかを考えるためのきっかけを得たのです。私
個人としてはシュタイナーの予言に関して、恐れや不安はまったく抱いていません。むしろ私は
シュタイナーの予言の言葉の一つ一つに、人類の未来を気遣う、深い愛のようなものすら感じ取
るようなことができるような気がします。この20世紀にシュタイナーという人物が存在したと
いうことに、私は万軍の味方を得るよりももっと心強いものを感じるのです。

いま、一人一人の人間が目覚めたいしを保っているかどうかが、今後の人類の行く末に大
きな影響を及ぼすといってよいでしょう。

唯物論的なものの考え方に固執する人はアーリマンやソラトのような霊的存在を一切認めようとし
ませんシュタイナーの考えに従うならば、このような人たちは唯物論という夢を見ながら眠りこ
けているのです。このような考え方も後主こそ、ソラトが作用を及ぼすにあたって、最も都合
のよい人間であることは言うまでもありません。ソラトは人間に気づかれないまま、影響を及
ぼすことができるときに、最大の成果を上げることができるのですから。


397:,
08/05/22 09:15:00


これに対して、シュタイナーの精神科学を通してアーリマンやソラトについて学んだ人は、現実の中に現
れてくる悪しき霊の作用に対して意識的になることができます。一人でも多くの人間がソラト
の働きに気づくならば、それだけ悪しき霊の作用は効力を失うはずなのです。

人間は、3千年紀の前に終わることになるこの時代を寝過ごして、意識的な人生
の中に持ち込まれるものを逃すようなことがあってはならないのです。私たち
は、アントロポゾフィーによって方向つけられた精神科学の中から、雑多な教義を受け
取るのではなく、そこから意図を汲み取ろうではありませんか。この意図が、
私たちに目覚めた人間になるための力を与えてくれるのです。

いま、現実に起こりつつあることをぼんやりと見過ごしてしまうのか、それともそれにた
いして意識的に向かい合うのか、すべては私たち一人一人にかかっています。人類の未来
をよい方向に向かわせることができるものは、今を生きる私たち一人一人の意識のあり方
なのです。  、、、

最後になりますが、本書が現代という困難な時代を生きるためのささやかな指針となると
こを願ってやみません。


398:,
08/05/22 09:42:26

>>394-397   スレリンク(occult板:484番)




    l l ! | ! | | | | ||  ||  | || (>、:::ヽ:::}). !
        | l! |  |l  | |l| ! || ! | |_ |  |  `L_;::イ勹\!
        || |!|  ||  | |!| | |lイ「 レ1 /| l| {>||<}\\ 後は、もとのテンプル騎士団スレに
       || ', 、 l|ヽ. l! |lリ´」斗ヤ刋 /! | |   〈\\ ヽ \ 戻しておいたら済むかしら 、、、、。
      ヽ ヽヘ {>ヽ{リ ´ `辷'ソ //l! ,'. /  | 《. \\ ヽ `ヽ、
         ヾ<ヽヘ';)     ノ' ,'./ /  || 》\ \\ ヽ  `ヽ、
           |:! |lハ〈    _    // / ,  | l《  》 《  》 ヽ   `ヽ、
          |:! ! |l ヽ、 ´ー   //'´| /  | |  《   》 《   ヽ     \
           〃 | /! |/ ||`iヽ-//'⌒| / /⌒''⌒ヽ.  《     ヽ     ヽ
        /〈 ノ' | | || | |://:::::::::l'′/::::::::::::::::::::ヽ    i     ヽ       ヽ
          //l:|  | |ヽ V /'´ハ、:::/ /::::::::::::::::::::::::::::ヽ   l.    ヽ      )



399:,
08/05/22 17:50:20
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400:,白からす黒ひつじ
08/05/22 18:30:18
>>394-397 よく見てみると色々な意味で矛盾していることがあきらかとなる。

大変支配傾向が強いと言うか、かなりのヒステリーの人であるのはごらんの通りです(特に解離症的怖さと言うか)。

書かれている事は解っても、その人の私生活の裏の細部が解らない意味では、

ちょっとばかり解釈に困る部分が多い。事実関係から見たトータルが現実と照らし合わせてみて矛盾だらけ、

それに、シュタイナーがまずい、、。基本的にメンヘラの事の意味が理解できていると思われない面で光系か闇系かは定かでないが

優生学の弱点のある人と受け取る事になる。あなたはシュタイナーでないのに、何でシュタイナーの言う事が解るのか?とか

言われたらそれまでのことであるのに注意すべきである。ぶっちゃけ、一途過ぎるというか、、、。

スレリンク(occult板:483番) 奇妙な意味での情報操作に最適と言うか、

パウロのローマキリスト教の数十年後に終末がやってくると言う発想と五十歩百歩と言うか、、、。

先ず、実行して実現して示してからいってもらいたいと言う以前に、何が言いたいのかを理解して見ようとするとき、

本当の意味でのこの人のトータルは、一体どういうものなのかという疑念が湧くし、

如何なる意味かと言う判定の面でとるに足るものかどうかが問われる事になる。

その人が支配傾向の強い人であるのは解るが、シュタイナーそのものが破綻している意味で、

幾ら積み重ねてもシュイナーに由来する以上は後悔する事になると思われる意味で、初めからやり直した方が

よろしい事と思われますが、、、。

401:,
08/05/22 20:22:37



1998年3月と言えば寅年の寅月ですね、、、。ユル・ブラウン博士がなくなられた、、、。




402:,↑
08/05/23 07:47:23



1998年3月と言えば寅年の寅月ですね、、、。ユル・ブラウン博士がなくなられた、、、。  >>

違う、恐らく、3月だから卯月だ、、、、。



403:,無動機単独テロ(殺人予告でない)
08/05/23 09:35:25

スレリンク(psycho板:370-377番)  >>

スレリンク(whis板:74-77番)

スレリンク(uwasa板)l50 
非常にキリスト教は情報操作に友好だったに違いない、、、。学会の領域でも、、。

URLリンク(ja.wikipedia.org) オリオン座説

止めは死海文書ですけどね、、、。完全にカトリックは破綻です、、、。


404:,ミジンコ
08/05/23 10:16:26
URLリンク(ja.wikipedia.org) テオティワカン

聖都テオティオワカンの大破局



「大洪水」というTV番組の制作中、私はオルメカの遺跡の中で最も印象的なものの一つ、オアハ
カを見下ろすモンテ・アルバン遺跡を訪れた。この地に最初に到着したのがオルメカ人で、紀元前5000
年ごろのことだった。彼らは丘の山頂をゆで卵のように薄く切り取って、聖地を造った。
掘削機もなしにどうやってそんなことができたのかはまったくの謎だ。それと同様に、彼
等の次にここを征服した部族(紀元100年ごろ以後)サポテカ人が、どうやってオルメカ人を説得
してここを諦めさせたのかということも、まったくの謎だ。もしろ彼等がオルメカ人を殲滅し
たと考えるほうがしっくりくる。

 そして誰かに虐殺が行われた証拠もある。ある建造物に掘られた壁画では、人間が捻じ
曲がった姿で描かれている。その一部はラ・ベンタ・の巨石造と同様に黒人であり、他の
ものは明らかに髭を蓄えた白人だ。この人物は裸で、性器は切り取られている。様式はオルメ
カのものだが、石板に書かれた文字はサポテカのものだ。では、殺されたヨーロッパ人は何者か、
そして黒人の男たちは?彼らは「東方よりの白き神」とそのアフリカ人奴隷なのか?そし
て神に仕える黒人たちは通常のオルメカ人よりも高いくらいとされたのか?


405:,ミジンコ
08/05/23 10:19:34

恐らくサポテカ人は抑圧者たちを葬り去ろうと考え、大虐殺が起きた。このことはたぶん、
この石板の技術が、先行するオルメカの頭像よりも稚拙である理由となるだろう。この大虐殺
を記録した者たちは、オルメカ人のような技術は持っていなかったのだ。それからモンテ・アルバン
はサポテカ人の儀式場兼天文台となった。

 トルテカ人の作った大都市テオティワカンに何が起こったかも、同様に謎だ。ここは、ランドフレマスによ
るハドソン湾の旧北極探求の出発点となった理由である。彼は「使者の道」が真北を指してい
るのではないかと考えたのだが、この線を延長してみると、それが間違いであることがわ
かった。死者の道はハドソン湾を指していたのだ。だがこの間違いが瓢箪から駒を産んだ。

他の遺跡は位置を調べていくうちに、彼の主要な発見が導き出されたのだ。ギザを通る経
線を経度0の基点に設定すると、驚くほど多数の祭祀遺跡が、10の倍数に見出されるの
である。私はこれこそ、フレマスの発見の中で最も面白いものだと思う。とはいえ、もう一つ
彼の仮説―つまり、祭祀遺跡は元来、地球の地殻がどれだけ滑動したかを調べるために
アトランティスの科学者が作った「指標」であり、その後、アトランティス以後の人々によって聖地とさ
れたのだろうという仮説には最初から反対していた。それはあまりにも空想的に思えたの
である。だが、10の倍数の経度に関しては疑いの余地はない。祭祀遺跡は何らかの地理
的パターンに従って造られたものであり、我々の知るあらゆる文明に先行する驚くべき「原文
明」の存在を示すものだ。

 紀元前50年ごろから西暦6世紀ごろまで、テノチティトラン(現在のメキシコシティ)の北にあったこ
の巨大な神聖都市は、メキシコ人の生活を支配していた。アステカ人はそれを「神々が生まれ
た都」と呼んだ。

1520年7月にコルテスがここに到着したとき―彼は復讐心に燃えるアステカ人から逃れてき
たのだが―この荒廃した都市にはさらにオオクノアステカ人がいた。数の上では100万分の一
に満たないスペイン人が、戦いに勝った。彼等の頭目とされる男を襲い、これを殺したと
ころ、残り全員が敗走したのだ。


406:,
08/05/23 10:21:21

 テオティワカンは死の都で、大量の土砂に覆われていたコルテスはその塚を墳墓であると考えた。だ
から中央の道が「使者の道」と呼ばれるのだ。

1880年代、クロード・ジョセフ・ド・シャルネという考古学者が面白い発見をしている。その陶
器に書かれた顔には、白人、ギリシャ人、中国人、日本人、黒人などが見られるというのだ。
中にはセム人までいた。かつて、まさに国際都市であったらしい。この大都市が土砂に覆わ
れた遺跡となった次第は、ようやく考古学者たちによって明らかにされつつある。

紀元530年ごろ、地球は何らかの異常気象に襲われた。著名な聖職者エフェソスのヨハネは言う、
「太陽は暗くなった。その闇は18ヶ月に渡って続いた。来る日も来る日も、太陽の輝く
のは4時間ほどで、その光は微弱な影に過ぎなかった。誰もが、もう二度と太陽は輝きを
取り戻すことはない、と嘆いた」。そしてローマの官僚である元老カシオドルは言う、「太陽はかつ
ての輝きを失い、青みがかったいろになった。真昼でも我々の身体に陰ができず、あの太
陽の熱はすっかり弱弱しいものとなってしまった、、、、。」

 この深刻な破局が、結果的に(暗黒時代のきっかけとなったのだが、その原因は今も不
明だ。一説には火山の噴火によるものだといい、この場はスンダ海峡のクラカトリアが有力容疑者
だ。それは1883年8月末に溶岩の噴出を起こした。煮えたぎる溶岩の渦に海水が流れ
込み、水爆の百万発分と見積もられる大爆発を起こしたのだ。

 その爆発音は3000マイル(約4800キロ)かなたにも聞こえ、引き起こされた津
波は高さ百フィート(約30メートル)以上に達し、3万6000人が死んだ。噴煙は全
地球を覆い、太陽光線を10パーセント減らした。


407:,
08/05/23 10:22:47

こうした火山噴火も考えられる。だがその原因はむしろ6000万年前に恐竜を絶滅さ
せたような、小惑星の衝突である可能性も高い。来る年も来る年も作物が実らず、大規模
な飢饉が到来した。テオティワカンの支配者たちにとってはこれは途方もない災難だった。という
のも、降雨と方策を保障することこそが彼等の、そして神官たちの仕事だったからだ。

 メソアメリカの文明は、どれもこれも民主主義とはまったく無縁だった。いずれも神である国
王を頂点として、その元に貴族、それから神官というガチガチの権力構造が出来上がって
いたのだ。一番底辺にいたのが労働者で、その身分は死ぬまで変わらなかった。支配者に
対する彼等の感情は、尊敬と恐怖が入り交じったものだった。そしてひとたび飢饉ともな
れば、恐怖は憎悪に転じたのだ。叛乱がおき、神殿や宮殿に殺到した群衆は、神官や貴族
をばらばらに切り刻んだ。機器として彼等の頭蓋骨を砕き、それから四肢を引き裂いて、
他の部屋や庭にばらまいた。さらには、火と泥煉瓦で造られた神殿に火を放った。聖像ま
でもが攻撃の対象となった。高さ2フィート(約60センチ)の女神像の一つは、粉々に
砕かれて8600平方フィート(約2580平方メートル)の領域にばら撒かれた。植えた人々
は、雨を降らすことができなかった女神への侮蔑をこのような形で表現したのだ。

 もしもこの人々に力があったなら、全部を灰燼に帰していただろう。実際、破壊者の集
団は壁を打ち砕き、柱を倒し、燃えるものには見境なく火をつけた。これに比べれば、野
蛮人によるローマ破壊など生ぬるいものだった。

 これが起こったのは紀元600年ごろのことだが、歴史家はたいていその1世紀後だと
考えている。


408:,
08/05/23 10:23:54

 解らないのは、この遺跡に土を被せたのが誰なのかということだ。太陽のピラミッドま
でが、土の山の下に埋もれてしまった。それは多分、テオティワカンに住んでいたアステカ人の子孫が
行ったのだろう。彼らは依然としてそれを聖都と見なし、遺跡の中に住んでいた。

 1884年、悪名打開独裁者ポルフィリオ・ディアスの義兄弟で元軍人のレオポルド・バトレスという
男が、ディアスを説き伏せて自ら遺跡監視官となり、巨大な塚を発掘する権利を自らに許可し
た。彼は考古学者でもなんでもなかった―単なる黄金を求める貪欲なぼうけんかにすぎ
なかった。

 彼の最大の仕事は、何千トンという土砂の除去だ。バトレスは大量の労働者を日当数セント
で雇い、最後には土砂運搬のなめの鉄道まで敷設した。最大の塚の元から現れたのは、荘
厳な階段状ピラミッドすなわち太陽のピラミッドだった。その基部はギザの大ピラミッド
と大体同じくらいだが、高さは半分くらいしかない。

 このピラミッドの頂上近くで、バトレスは興味深い謎の物体を発見した。2層の雲母だ。雲母
とはガラスのような物質で、絶縁に用いられる。しかもそれは、2000マイル(約320
0キロ)かなたのブラジルから運ばれた特別の雲母だった。それは何らかの魔術的な目的
を果たしていたのか?だがそんなことはお構いなしに、バトレスはすぐさまそれを売り払って
しまった。幸運にも、近くの「雲母神殿」の床にあった2枚の雲母は彼に発見されずにす
んだ。

 太陽ピラミッドは煉瓦と石から作られていたので、バトレスはそれに計り知れないほどの損傷
を与えた。その結果、4つの壁のうちの3つは、本来あるべき位置よりも奥に言ってしま
っている。

 この発掘は、独裁者の「再選」に合わせて、1910年に終わることになっていた。だ
がそのころには、彼の支配に対する反対は強まり、式典も行えなくなったばかりか、19
11年には権力の座を追われ、国外に逃亡した。めでたいことに、彼の義兄弟のほうも、
それ以上遺跡を破壊する前に歴史から姿を消した。ピラミッドの4墨に、バトレスは少年たちの
骸骨を発見した。神々への生贄として生き埋めにされたものだ。


409:,
08/05/23 10:25:58


 エンジニアのヒュー・ハーレストンは、1960年代と80年代にテオティワカンの調査を行い、それが太陽
系の模型かもしれないと考えた。大ピラミッドが太陽であり、その周囲に諸惑星が正しい位置
に配置されている。海王星や冥王星に至るまでもだ。彼はまた、376という数字が頻出
するので、テオティワカンに用いられている基本単位―1・059メートルを378倍し、さらに1
0万倍すると、地球の極半径に一致するということを見出した。ギザの大ピラミッドと同様、
これを建築した人々は地球の正確な大きさを知っていたのだ。

 テオティワカンがどのように終焉を迎えたのかは不明だ。ただそれは何らかの攻撃を受け、法化
され、それから土に埋められた。だがこの何百万トンという土は、明らかのこの聖都の遺
跡を保存するために運ばれてきたものだ。バトレスがこれを除去するのに費やした労力を思え
ば、これを埋めるために投入された労力の膨大さもわかるだろう。

 このメソアメリカのインディオたちの世界観は、想像を絶するほど胸糞悪いものであった。彼らは
神々が悲劇と苦難を送り込んでくると信じていたのだ。不運を呼び込む最も確実な方法は、
その到来を心から信じることが。そして、まさにそのとおりのことが起こったのだ。



410:,
08/05/23 10:30:51


いいたいこと解るけど、カッコ内は、読み飛ばせ↓、、、。


【 これらの出来事に関するモーリス・コットレルの見方は、かなり奇妙なものだ。彼の信じるところ
によれば、人類の歴史はヒンドゥー語で「アヴァタール」と呼ばれる「超越神」に支配されてきた。
クリシュナも仏陀もイエスも、そして(パレンケの)首長パカルもまたアヴァタールだった。さらに奇妙なこ
とに、彼の言うアヴァタールには、ペルーのシパンに墓があるというヴィラコチャ、ツタンカーメン、そして秦の
始皇帝までもがふくまれているのだ。始皇帝といえば、100万人以上の人間を犠牲にし
て万里の長城を築いた、恐らく人類史上最も暴虐な支配者だ。】


そんなわけで、われわれは2000年以上にわたって反映したこの驚くべきマヤ文明に関
しては、驚くほど乏しい知識しか持っていない。ローマがヨーロッパを征服しつつあった時代に、
恐らくは貿易のためにこの地を訪れていたギリシア人や日本人、そしてセム人についてはなおさ
らだ。


スレリンク(utu板:831番)
スレリンク(army板:43番)


411:,
08/05/23 10:35:23

コンドルの裁き、、、

サーモンの著書「わかエルドラド探求」(1979年)の中で一番奇妙な話は、ワクチュという名の少
女に関するものだ。彼女はティティカカ湖北方のカラワヤ族の一員だ。彼女の夫はシャーマンだが、部族の
ために金を稼ごうと都に行ってしまい、ワクチュに不倫の疑いがかかった。老女たちと村の女
たちの集会では結論が出ず、神官たちは問題解決のために「コンドルを呼ぶ」ことになった。
カfラワヤの信仰では、人間は生まれ変わってコンドルとなる。特に、大コンドルは、かつてこのあた
りを征服した偉大なインカの主張の生まれ変わりだ。

 サーモンはこの儀式を撮影するために呼ばれていた。彼が見ている前でワクチュは腰巻一枚の裸になり、
崖の上の杭に縛り付けられた。儀式が始まり、笛や太古の不協和音が鳴り響いた。
その音は周囲の山々を震わせた。

 サーモンは何も起こるはずがないと確信していた。彼はそのあたりで一羽のコンドルすら見たこ
とがなかったのだ。しばらくすると詠唱が静まった。サーモンは、もはや自分がここにいるの
が凶兆だと感じているのではないか、と考え始めた。

突如、勝利の叫びが上がり、向こうの山の上に3羽のコンドルの黒い影が現れた。翼長』
12フィート(約3・6メートル)。まっすぐカラワヤ族の方へ飛んでくる。2羽の黒いメスと、
それを率いるおおきな黒いオス。白い陽光に、白い首を輝かせている。音楽が再開され、
縛られたワクチュは身を捩らせた。押すコンドルが着陸すると、再び静寂が訪れた。サーモンは息
を飲んで、ほんの数フィートのところにいる巨大な鳥を見つめた。それは剣闘士のように威風
堂々と歩き回った。それから、翼を広げ、ワクチュに向かって走り出した。そのくちばしは彼
女ののどを狙っている。サーモンの部下が駆け出し、鳥を追い払った。それは斜面を駆け下が
り、空中に飛翔した。長老たちは叫んだ、「有罪だ-―この女は自ら死を選ばねばならぬ」。

 10日後、ワクチュはそれに従った。崖からみずからのみを躍らせたのだ。


412:,
08/06/01 07:55:39
スレリンク(army板:60-61番)

413:,
08/06/01 08:34:54
スレリンク(occult板:526-529番)

414:,
08/06/01 08:37:01
スレリンク(occult板:530-548番)

415:,
08/06/03 06:25:12
スレリンク(geo板:40-44番) マヤの残虐な人身供儀、、、、


416:,ミジンコ
08/06/03 20:30:05
スレリンク(archeology板:91番)
スレリンク(archeology板:89番)
´ |                     `ヽ
l>  !                  ヽ
<フ 〉   -‐― ―‐- .         ',
__/ , '´ , -‐―‐- __ `ヽ、     }
 / /  // / i \ \`'ヽ`ヽ   /
/ //   / / /l   \ \ヽ`ヾ、 /
イ イ  // // i!  ト \ヽ  ヽ  ヽ_     ,
7 ||  i__//  |',ヽヽ\\ヽ ',   ヽ`ー‐‐'
i  ||  |_,/´ ̄`ヽ ',ヘ ヘ \\_ ! i  ',
.   l  |          \ヽ乂,!、ハ‐ト |  i
.  l  lヾ===、,ヽ   ` `´| Vi` | !   ト
   l   |´ 、、、     ,r==、 j ∥|  li ',
.   i   !          、、、 '/ !/! l !   !| !
    l   !       ,    / ! .| | |   !' |
   ',.  l    ` ―     イ / ! ! !  !|
',   ',  ト、      . ィ ´/ /  ! ! ト,  | .|
ヘ     V ∨` ー, 7     ! /   ! ! i i  | !
 ヘ   Vヘゝ,_ /      ! /   l l !l l ! !
、 ヘ   ', ヘ `ヽ     l/   //!l |j | | |
ヘ  ヽ  \\  `ヽ._  //   // !|/ ! ! !
_',  \  ヽ`ヽ<´`} !/   // !|'  | | |
. /\   \  \ト、`ト{_/  //  l.i ,.イ ! !
. ><\  \  ヽヽ|ヽi   //  |.|/ | | |
/    _`_\   ヽ  ∨:::!! //  //  ! ! !
    ヽ ヽ\  ヽ ヾ:ヾ};ソ  //  /

417:,
08/07/20 21:01:06


オーケハンプトンに着いてすぐ、夫と私は日没の最後を見ようと外に出た。それは、全世界が息を
呑んでいるような夕暮れだった。私たちと沈み行く大要の間には黒々と荒野が横たわり、
その上では西空が氷河のようにミドリと金に輝いている。

ふいに何の前触れもなく、信じがたいほどの美しさに押し流され、私は次元の境界を越え
た。もはや私が<自然>を見ているのではなく、<自然>の女神が私を見つめていた。そ
して彼女は私たちの存在をうとじていた。私は、無数の無害な生き物が私たちの侵略に腹
を立てて身を潜めているとでもいった奇妙な感覚に自尊心をくじかれ、さらに、地平線で
風にそよいでいる小さな木までもが、嫌悪をこめて私たちから身をそらしていることに衝
撃を受けた。

「どうしましょう」。私は夫にささやいた。「私たち、ひどく嫌われているわ。こんな風に
おしかけてはいけなかったのよ」

夫は笑わなかった。夫もまた、侵略者になったように感じていたのだ。私は言った。検挙
にそっとたたずんでん、私たちは友としてきたのだ、荒野を静かに歩かせてください、と
心で訪ねてみたらどうかしら。私もまた、素朴な人々が樫とトリネコとイバラの古い魔法で自然
のものと結ばれていた遠い昔のことを考えていた。

この謝罪につづいて起こった驚異的なできごとを、自己暗示などといったこじつけで説明
する必要はないだろう。ありがたいことに、私はこれを研究者としてではなく、個人的な
体験として綴っているのだから。


418:,
08/07/20 21:06:58

ハマシギがわを描いて飛ぶように、目に見えるものも見えないものもすべての生き物が一体と
なって周囲を飛び回り、私たちをしげしげと観察した。私たちを危険でも残酷でもないと
判断したのだろう、安堵の吐息が感じられた。私たちの謝罪は受け入れられたのだ。これ
で前進しても―-「入り込んでも」大丈夫だあの風に吹かれている小さな木までもが、い
ままで好意を示すようにこちらになびいている。しかし、私はそれを不思議と思わなかっ
た。

これはまだ、意外な後日談がある。二日後の朝、私は窓のそばで一人荒野に面して手紙を
書きながら、目に見えないその住人たちを考えていた。そのとき、私もまた侵略者に出会
った。だがそれは楽しい侵略だった。不可視の小さな存在の一団が、元気の有り余った子
供のように漂ってきて「やあ!」と呼びかけ、いっしょに遊ぼうと誘ったのだ。その瞬間、
私は彼らの訪問に何に疑念も抱かなかった。

しかし、まもなく分析的な精神が働き始め、瞬時にして彼らは私にとって存在しないもの
となった。私は今も、自分が話を交わしたのが「実在するものだったのかどうか、確信で
きずにいる、、、、。

スレリンク(uwasa板:565番) の臭いが、、、。

とある外交官の夫人の話なんですが、優生学方面やら、交霊会方面やら色々と通じていたそうで、、。

詳細はそのうち、、、。


419:,
08/07/22 18:16:22

ここで、ロザリンド・ヘイウッドのサイキック能力の発達を詳しく調べてみよう。そうすれば、彼女が
われわれとほとんど変わらない当たり前の人間であり、ひいては、われわれの中にも同じ
能力が潜んでいるのに違いないことが、理解できるだろう。

彼女は後期ヴィクトリア時代のきわめて典型的な家庭に生まれ、自分が「サイキック」であるなどと
は疑ったことのないままに成人した。それまでは、そうした体験すべてを想像力のせいと
みなしていたのだ。

13歳でインドから帰国してまもなく、私はいくつかの場所に下等な存在がいることを、し
ばしば漠然としながら意識するようになった。中には陰気でさびしげなものもあった。
<もし目に見えさえすれば、それほど神経に障ることもなかっただろう。>
そのひとつは、祖母の家で私の寝室に割り当てられた部屋にいた。南向きでダートムーア(高原
地帯)を見下ろすその寝室には、青いリボンとピンクのバラの花網模様の壁紙がはってある。
昼間は明るいその部屋が、夜になると一変する。不可思議な目に見えない<誰か>があら
われるのだ。

私にはその<誰か>がわからない、、、。<誰か>のことを大人たちに告げていれば、母と
祖母も昔、ベッドの足元に立つ老女の幽姿を見たことを、聞かされたことだろう、、、、。

ようやく芽生えてきたサイキックとしての自覚は、しかし17歳のときに、駅の売店で買ったエル
ンスト・ヘッケルの著書「宇宙の謎」によって、中断された。ヘッケルは唯物論的哲学者で、近代科学
の発見を驚くべき明快さで説いた「宇宙の謎」は、出版と同時に20世紀初頭の大ベスト
セラーとなった。

彼は肉体の進化、精神の進化、宇宙の進化を現代生物学や天文学の見地から研究し、次の
ことを証明した、と主張した。すなわち、人格的な神は存在しない、自由意志は幻影であ
る、「死後の生」はもっともおろかな迷信に過ぎない--。
ヘイウッドは震撼とした。


420:,
08/07/22 18:18:36

かわいそうなお母様!いかなる爆弾をもってしても、あなたが細心の注意を払って組み立
ててきた娘の人生の枠組みを、これほど見事に打ち砕くことはできなかっただろう。ここ
に真実がある。神はいない。美は、宇宙が何の目的もなく永延に回り続ける無意味な機械
に過ぎないことを隠すための罠であり、錯覚に過ぎない。その夜、私は寝室の窓から星を
見つめながら、さびた歯車のきしむ音を聞いたように思った。<真なる何か>が見つけら
れる望みはついえさった―そして賢明なるわが両親は、愚者の天国に住んでいるのだ。

その後しばらくして、第一次世界大戦が始まった。ロザリンド・ヘイウッドは看護婦になり、まも
なくはじめての超感覚的知覚を体験した。意識のない女性の枕元でカラマーゾフの兄弟」を読ん
でいるとき、イワンが悪魔と討論するくだりで病人が体を起こし、ベッドの足元を指さして
悪魔と話し始めたのだ。これは偶然の一致かもしれないが、テレパシー(精神感応・思考伝達
などと訳され、感覚器官の媒介なしに思考や心理状態を他人に伝える能力)の一例とも考
えられる。

スレリンク(utu板)l50 精神の病いと奇怪な現象との関係 [メンタルヘルス]


数週間後、ヘイウッドは重態の男性の看病をしていた。男はうわごとを口走り、彼女の存在に
すら気づいていないようだった。ふいに心の中に<命令存在>があらわれ、「彼が静かにな
るように念じよ」と告げた。以前の「テレパシー」体験を思い出して、彼女はそれにしたがっ
た。男はすぐさま安らかな眠りについた。やがて看護婦次長が仕切りを動かしたので、男
は目を覚ましたが、もう一度「念じると、また眠りに入った。しかし病棟婦長が3度目に
起こした後は、もういくら念じても無駄だった。


421:,
08/07/22 18:28:27

ふいに寝返りとうわごとがやんだ。彼は明らかに穏やかで理知的な視線を私に向け、静
かな声で言った。「もう精神集中してもだめですよ、看護婦さん。私はもう眠りませんから」。
それから理知的な顔が消えて、苦しげなうわごとが再開した。これが死の訪れならば、私
が想像していたよりずっと恐ろしいものだ。しかしふいに彼は顔を輝かせ、歓喜の視線を
私には見えない誰かに向けて叫んだ。「アニーだ!それにジョン!、、、ああ、光だ!、、、、光
だ!、、、、」(ヘイウッドによるこの記録は、まさしく典型的な臨終体験である。1960年、ニュ
ーヨーク超心理学協会のカーリス・オシス博士は、1万人の看護婦に臨終ヴィジョンに関するアンケートを送り、
非常に多くの病人が死の間際に、すでに個人となった親戚の姿を見ていることを発見した。
SPRの創設者サー・ウィリアム・バレットも、著書「臨終ヴィジョン」のための資料収集をしてい
るときに、同じ事を発見している。)

これらの大半は潜在意識という言葉で説明される。しかし彼女の著書には、それだけでは
説明できない事例もいくつかあげられているのだ。

夏の休暇で、1ヶ月の旅行に出かけようというとき、<命令存在>が、水道管が爆発する
から元栓を締めていったほうがいいと忠告した。夫はそれを聞いて、真夏に水道管が爆発
するはずのないことを技術的に説明してくれた。だが、彼女は夫の反論を無視して、万一
のときのために、スペアキーを大工にあずけることにした。。大工もまた、7月に水道管が爆発
することはないと教えてくれた。だが実際に水道管は爆発し、大工はスペアキーを役立てて修
繕を行ったのである。

配管工事なんてまったく理解のほかだという彼女の主張を考えると、<命令存在>を潜在
意識的直感で解釈するのは、かなりの無理があるのではないだろうか。


422:,
08/07/22 18:32:02
ほかにも自伝「無限の巣箱」にあげられたいくつかの事例は、彼女が「予知能力」を行使
している可能性を示している。この能力は明らかに、存在するはずのないものだ。テレパシー、
透視能力、霊媒能力(物質界と例会をつなぐ媒介として、さまざまな心霊現象を起こす能
力)、サイコキネシス(いわゆる念力、念動力。手を触れず精神力によって物体を動かす)など、
そのほかのいわゆるサイキック能力については、大なり小なり科学的な解釈が成り立つ。しかし、
未来を前もって知る能力には、いかなる説明も不可能だ。

非論理的で非常識。要するに、未来はまだおこっていないのだから、知りようがないのだ。
しかしながらヘイウッドの著書には、あらゆる合理的説明をはねつける未来予知の事例がいく
つかのっている。

たとえばあるとき、彼女の夫が、発明品の市場をさがしている発明家とであった。夫はそ
の方面の仕事をしていたので、市場開発を約束した。彼女はすばらしい考えだとその話に
賛同したが、男の名前を聞いた瞬間、「不安と反発の波」に襲われた。「だめよ。その男と
かかわってはいけないわ」。夫はいまさら手を引くことはできないといい、取引は続行され
た。やがて男は詐欺を働いて逮捕され、保釈中に自殺した。


彼女自身はこれを次のように説明している。夫は潜在意識で男が詐欺師であることに気づ
いていた。そしてそれを、彼女がテレパシーで探知したのだ。「無限の巣箱」には、夫のサイキック
能力を証明する事例も数多く紹介されているが、そうすると今度は、夫が彼女の懇願を無
視して詐欺師との共同事業に踏み込んでいったことが、いささか奇妙に思えてくる。

夫のサイキック能力を示す事例としては、次のようなものがあげられる。

大型リムジンがぶつかってきたため、私たちの小型スポーツカーは歩道に乗り上げ、街灯
とぶつかってしまった。「大丈夫だ」。夫が穏やかな声で言った。「昨夜この自己の夢を見た
よ。どこが悪いのか分かっている。タイヤをとりかえればいいんだ」。夫は車を降りて調べた。
「思ったとおりだ」。そして夫はタイヤを交換した。


423:,
08/07/22 18:34:22

常識で考えれば、偶然の一致だろう。しかし彼女の息子もまた、偶然の一致では説明ので
きない能力を示しているのだ。夏休み、イングランドにいた息子がアメリカの両親の元にやってき
て、彼女に言った「ママたちの住んでいる村のことならもう知っているよ。夢で見たから
ね」。「それなら、海まで案内して御覧なさい」。息子は先に立って浜辺までおり、何百もの
ビーチパラソルの中から両親のものを選び出した。そして、「どうしてこれだとわかったの?」
と問われ、「模様を夢で見たんだよ」と答えた。

ロザリンド・ヘイウッドは、この事例がテレパシーでも解釈できることを認めている。しかし、次のエ
ピソードはどうだろう。

ある日、、、、息子がロンドンの地図を見ながら、あるとおりを指していた。息子は説明した。
これから僕が出かけると、よその人がそのとおりはどこにあるのかって僕に尋ねるんだ。
そのことは「わかって」るんだけれど、僕はその場所を知らないからね。
一時間とたたないうちに、彼の予知したとおりのことが起こった。

偶然の一致だとか、まったく見知らぬ人と複雑なテレパシー交信を交わしたのだという説明は、
あまりにも強引過ぎる。となると残る解釈はただ一つ。奇妙に思えるかもしれないが、息
子が「予知した」出来事はすでに起こっていて、彼はその「未来の記憶」を受信したのだ。
この理屈を用いれば、ロザリンド。ヘイウッドが詐欺師の名前を聞いてふいに予感に襲われたこと
も、次のように説明できる。すなわち、その男はすでに詐欺を働いていて、彼女はどうや
ってかそれを「知った」のである。


424:,
08/07/22 18:52:10

何が異常かお解りですかね?  >>417-418 ヒトラー同様に、非常に美の感性の共有に長けていますが、

懐疑論者とエスパーの二枚舌の段構えの人であることが、読み取れる事になるんです。

>>419 サイキックの目覚めかけ時に、懐疑主義の哲学に精通、、、。

本人の短所を聞こえ良く通じるように表現した処世術。

あくまで、本人の見解は下される事無く読み手に見解を強いるような表現

漠然とした恐怖心や不安の共有や訴え、、、、。



425:,
08/07/22 18:58:20
ぶっちゃけ、ラッセルに似ていると言うか、、、、。

>>420

そして賢明なるわが両親は、愚者の天国に住んでいるのだ。>>

この薄情で自己矛盾した自己の開示は救いようの無いものだ。


ベッドの足元を指さして悪魔と話し始めたのだ。これは偶然の一致かもしれないが、テレパシーの一例とも考
えられる。

そういう問題以前に、その手の支配力がまずい事について本人は問題にしないのか?





426:白からす黒ひつじ
08/07/22 19:24:25
>>421
さらにヘイウッドのその無意識の脅迫の働きかけと無意識的駆け引きの隠蔽、
科学の不可知的見解をも利用した、バッティー的処世術。支配力で押し付けた、誘導の力
の話とも受け取れなくは無い。

だが、彼女は夫の反論を無視して、万一
のときのために、スペアキーを大工にあずけることにした  >>

彼女が爆発の力を秘めていた可能性も否定できない。

>>422しかし、 未来を前もって知る能力には、いかなる説明も不可能だ。>>

 そんな事を言ったら物理学の実験はどうなるんだ?

やがて男は詐欺を働いて逮捕され、保釈中に自殺した。 >>

催眠を掛けて、魔術的支配力で誘導して、殺すということも気客観的に考えて不可能でないことに、ご注意いただきたい

詐欺を働かせ破滅に至らせる力を秘めていたか、そのような成り行きとなるような関係が潜行していた
のなら何が潜行していたのかを言うべきであったはず。シュタイナーが最も嫌がった意味での、SPRは
最大の唯物論者であると言った根拠はそこにあります。

欲にまみれた唯心論は多いが、フロイトにまして無関心で都合の良い唯物論とはこの事。

命令存在といってもどこの馬の骨かもわからないし、、、。

ローマのペテンとインディオの人身御供は、唯物論を通してオカルトの領域に進出していた。


427:白からす黒ひつじ
08/07/22 19:49:31


つまり、超能力と優生学やウィリアム・バッティ的操作の処世術と人身御供の影響力と


ローマ的ロマンチズムの犯罪と病気を利用したペテンの知恵による神秘の演出で纏め上げたものである。


>>422-423 テレパシー、、、、。つまり、煎じ詰めると隠蔽の言い換え。病気と犯罪を利用した運命的営み、、、。



428:,ミジンコ
08/07/27 10:25:34
スレリンク(denpa板:248番)


ロザリンド・ヘイウッドは二つの人格の分裂の体験をしたことがある。

ある暑い夜、私は彫刻を施した大きなベッドに横たわり、安らかな寝息を立てている夫の横
で眠れないまま、おちつきなく転々としていた。やがて、恐ろしい静寂に耐えられなくな
って、私は考えた。「もう我慢できない。彼を起こして抱いてもらおう」。

この利己的な考えを実行する前に、非常に奇妙なことがおこった。私が二つに分裂したの
だ。ひとりの<私>はピンクのネグリジェを着て、自己中心的な考えにふけりながら枕をたたい
ている。もうひとりの<私>は長い真っ白なフードつきローブを着て、穏やかに身動きせず、
無感動にベッドの足元にたたずんでいる。

<白い私>は<ピンクの私>と同じくらいの存在感をともなっており、私は同時に両方の場
所にいる自分を意識していた。いまでもはっきりと覚えている。<白い私>は目の前のベッ
ドの彫刻を見つめながら、すねたように枕をたたく<ピンクの私>がなんと愚かなのだろう
と考えていた。「恥ずかしいことだ」と<白い私>は冷ややかな軽蔑をこめて<ピンクの私>
に言った。「わががまもいい加減にしなさい。彼がくたくたに疲れていることはわかってい
るでしょう」。

<ピンクの私>は「性欲」のみで作られた完全に自己中心的な小動物で、かわいそうな夫が
疲れていようがいまいが、まったく意に介していなかった。「私はしたいようにするのよ」。
彼女は猛烈な勢いで言い返した。「あんたにだって止められやしないわ、この、白い、おり
こうぶったやかまし屋!」。彼女は<白い私>が自分よりも強く、自分が静止できることを
知っているがゆえに、いっそう腹を立てていた。


429:,
08/07/27 10:27:14

移動したいという感覚のないまま、まもなく<白い私>はふたたび<ピンクの私>と一緒に
ひとつの肉体に閉じ込められた。それ以来、二人の私は水と油のように同居している。私
はごく最近、めったに記憶に残らないが、自分がその気になれば<白い私>になって、<
ピンクの私>を性欲や衝動を、(ここが肝心なのだが)自分では感じることなく、観察できる
ことを知った。

ここの体験を事実ではなく象徴として受け止めるあろう読者のために、ヘイウッドは続けて、
出産後に「分裂」した女性の事例を紹介している。

ひとりの彼女はベッドに横たわったままで、もうひとりはその傍らに立っていた。二人の「自
我」がお互いに相手をどう思っていたかという質問に対し、彼女は次のように答えた。「外
にいる<私>はまったく無感動に、ベッドの中の<私>を軽蔑しきって見下ろしていまし
た」。

こうした体験にも、ヘッケルから吸収したヘイウッドの基本的不可知論(物の本質や究極の実在は
認識できないとし、経験を超越する問題を取り扱わない思想的立場)はゆるがなかった。



430:, 危険!#
08/07/27 10:32:32
>>417-427

最終的にヘイウッドの不可知論を陥落させたのは、死者との接触と思われる二つの体験であった。

最初の事件は、1930年代、外交官である夫のフランクの赴任地、ワシントンDCで起こった。

夫婦はパーティなどで、しばしばジュリアという魅力的な女性と顔を合わせた。ある日突然、ジュ
リアがヘイウッドに、手相を見てほしいと頼んできた―ヘイウッドは手相占いに凝っていたのだ。
彼女は気がつくと、ジュリアの手をとっておごそかに告げていた。「あなたは求めるものをこ
の世で見出すことは決してできないでしょう」。ジュリアも同じく厳かな声で答えた。「ええ」。

数週間後、ジュリアはペルー旅行に出発することになり、ヘイウッドに自分の写真を渡した。<命令
存在>がこれは大切なものだと告げたので、ヘイウッドは写真を受け取った。ジュリアの乗ったペ
ルー行きの飛行機はアンデス山脈で墜落し、乗客は全員死亡した。

その後、ヘイウッドの頭の中にジュリアの名前がこびりつき、幾度も幾度も繰り返されるようにな
った。2日後、ジュリアの母親にお悔やみの手紙を書いてから長椅子に横になっていると、壁
に掛けてあったウィーン風板目木版画が不意に床に落ちた。壊れたのではなかった。紐も壁の
釘もちゃんとしていた。


「机の脇に立ったまま、なぜ落ちたのだろうと考えていると、ジュリアの母にあてた手紙が
目にとまった。その瞬間、ジュリアの声が、はっきりと聞こえた。「そんなばかげた手紙を
出したりしないでよ。まっすぐ母のところへ行って、くだらない嘆きかたをするのをい
ますぐやめるように、言ってちょうだい。私はとても幸福なの。そんなこと、我慢できないわ」」。

ヘイウッドは当然ながら躊躇した。イギリス外交官夫人ともあろうものが死者からのメッセージを伝えに行っ
たりしたら、変人と思われるに決まっている。「私がためらっていると、「ジュリア」はさらに執拗に
なっていった、、、、、」。そしてついに、


431:,なんちゅう支配力と誘導力だ!#
08/07/27 10:36:50

これほどおろかなことは無いと考えながらも、私は車に乗って出かけていった。何より困
ったことに、私は当時、死に直面したアメリカ南部人がどのようにふるまうのか、まったく知
らなかった。知らないままに、自分の母親なら同じ状況でどう振舞うかと考えて、ジュリアの
母親も普通の服を着て、顔をこわばらせて平成を装い、悲嘆を隠しているのだろうと想像
した。もしそうなら、つかつかと歩み寄って、そんなに嘆くのはやめなさいというのは無
意味だし、無作法になるだろう。

彼女の家に着くと、すべてのブラインドが下ろされ、玄関にカラスのように陰気な女たちが小
声でささやきあっていた。私は言った。「ハワード夫人にお目にかかりたいのですが」。

女たちはびっくりしたようだった。「とんでもない。床に付して嘆いていらっしゃいますよ」。

それできまった。「ぜひともお目にかかりたいのです」。私は言い張った。もめた末に、私
は彼女の部屋に案内された。

暗い部屋でひとり、まさしく悲嘆にくれた女性がボッドに横たわっている。私は彼女のそう
したようすに当惑を覚えながらも、ジュリアからのメッセージを伝えたが、狂人か、もしくはでし
ゃばりと罵られ、放り出されるのではないかと危惧せずに入られなかった。しかし、彼女
は顔を明るくして叫んだ「わかっていました。娘がこんなことを嫌うのは分かっていたん
です。私も嫌いですわ。おきて、こんなことはすぐにやめましょう!」。


彼女の返事は私にも奇妙な効果をもたらした。その瞬間、つきまとっていたジュリアの気配が
すっかり消えたのだ。満足して、すぐさま自分の仕事にとりかかったようだ。そしてそれ
以後、彼女の思いでは、ごく当たり前にときどき私を訪れるだけとなった。


432:,
08/07/27 19:16:16

それから、20年ほど後、ロンドンにおいて、ヘイウッドは2度目の「死者との接触」事例を体験し
た。旧友ヴィヴィアン・アズボーンが、長い闘病生活の末に他界したときのことである。彼は死を
目の前にして、死は蝋燭を消すようにし人間を消滅させ、後に何も残さない、とある主の
苦々しさをこめて語っていた。

10日ほどの早朝、私は彼がくれると約束した絵を受け取りに言った。言っておくが、その
とき私は別の約束のことで頭がいっぱいで、気もせいており、ヴィヴィアンに対する感慨にふ
けっている余裕はなかった。病室に飛び込んで絵を引っつかんだとき、死のにおいとでも
言おうか、胸の悪くなりそうな瘴気が襲い掛かってきた。それが物理的なものなのか、高
感度者たちがうまく説明できないままに境界(ボーダーライン)と呼んでいるものなのか、いま
もって私には判断できない。

それから私は、それとは驚くほど対照的に、、、、、至上の喜びにあふれ、生命力に満ちた「ヴ
ィヴィアン」その人と正面衝突した。私は道で友人とぶつかったときのように、はっと体を起
こした。その後の体験は筆舌に尽くしがたく、どう語っても単調かつ無意味にあるか、劇
的になりすぎるしかないだろう。

「ジュリア」のときと同じく、「ヴィヴィアン」が心の中に語りかけてきたので、私は目を閉じて
静かに立ったまま、心を集中した。彼は仰々しく聞こえるかもしれないが霊交という言葉
が最もふさわしい、親密な方法で交信してきた。

死は消滅であると考えていた自分は完全に間違っていた。それどころか、自分は今、最も
荒唐無稽な夢よりもすばらしい視野と自由と選択肢を手に入れている。単に生きているだ
けではなく、選択肢が恐ろしく拡大されたことを力説したい。、、、、。

一瞬、私は立ち尽くした。まったく対照的な、死のにおいと、「ヴィヴィアン」の強烈な生命力
との対比がひしひしと意識される。それはまるで、両者の存在形態がまったく異なってい
るかのようだった。それから私は自分の義務を思い出、彼に「言った」。「それはすばらし
いわ。でも何か証拠はないかしら。SPRにどう報告すればいい?」。


433:,
08/07/27 19:28:23
URLリンク(ja.wikipedia.org) 荒俣宏

(この親密な統合状態において「言う」という言葉がどれほど場違いであるかは、ジュリアと
思われる存在との密接な交信を描写したときに理解いただけたものと思う。これはギルバー
ト・マリー〔イギリスの古典学者。古代ギリシア学の翻訳で有名心霊研究の分野では特にテレパシーに
関する実験で知られる〕が自身のテレパシー体験において用いた言葉によると、交感感応のよ
うなものである)。

「ヴィヴィアン」は私の質問に、言葉を飾らずはっきりと答えた。「証拠は提示できない。この
状態を表す概念はない。私的なイメージを伝えられるだけだ」。

それから私の心眼が、はるかな上空ではてしない青空を漂う「一対の巨大な白い翼をとら
えた。いかにもヴィクトリア時代らしいこの素朴なイメージは、はじめ、ばかばかしいものに思
われた。しかし、一瞬とらえた視野と選択肢と自由を表現するのに、これ以上ふさわしい
ものはないだろう。だがそれも一瞬のことだった。私はまもなく「ヴィヴィアン」との接触に
必要な忘我状態を維持できなくなり、気が進まないままに言った。「そようなら、私はもう
落ちていくわ」。

そして、死臭の漂う空っぽの部屋に落下していった。

彼女はまた、自分はほかにも死者との接触体験をいくつか隔てているが、「ジュリア」や「ヴィ
ヴィアン」体験ほど印象的ではないので、詳述しても退屈なだけだろうと語っている。

これらの体験はすべて、死者にさし迫った目的があるか、私のほうが行動に駆り立てられ
ているか、どちらの場合にも生じている。その点において、これらは憑依として知られる
現象と、区別される。理由は何であれ、憑依現象には通常、この切迫感が欠けているから
である。

言い換えると、死んだばかりの人間との接触は、死者のほうが「接触」したいと望むから
起こるのである。ヘイウッドは、たまたま彼らの交信を受信できる「開放」状態にあったに過
ぎないというのだ。


434:,
08/07/27 19:35:47

ヘイウッドの体験を長々と引用したのは、次のことを理解してほしかったからである。つまり、
透視体験は、日常生活の流れを中断する奇怪な出来事ではなく、日常生活のパターンの一部、
基本構造の一部に過ぎない。

事実、ヘイウッドは「サイキック」としてはそれほど優秀ではない。ダニエル・ダングラス・ホーム(世界最
高と評された19世紀のスコットランドの霊媒。)やユーザピア・パラディーノ(二十年以上にわ
たって科学的研究の対象となり、論争を巻き起こしたイタリア生まれの霊媒)、あるいはジェラー
ル・クロワゼ(20世紀オランダの透視能力者。いくつかの犯罪事件に手がかりを提供した)やロバ
ート・クラックネル(やはりいくつかの犯罪事件に手がかりを提供したことで知られるロンド
ンの能力者)らとは、比べ物にならないだろう。彼女はいわゆる「中庸な能力者」であり、
したがって、絶好の研究対象となるのである。

また彼女は、エドワード時代の典型的上位中産階級におけるごく普通の主婦で、その階級特有
の価値観の多くを身につけ、能力者であることにいささかの引け目を感じていた。だから
こそ彼女は、いつも自身の体験に別の説明を求めようとしたのだ。

たとえば、詐欺師の名前を聞いて予感を覚えたときも、彼女は夫との間にテレパシー交感があ
ったのではないかと解釈した。名前そのものが、自分と詐欺師の間にテレパシー的接触を築い
たのではないかという時代遅れな解釈も試みたが、残念ながら男が偽名を使っていたため、
その可能性は棄却された。      ↓
    だから、嫌いなんですよ、24年から33年に渡る世代は、、、。>>423
いやいやよくでっち上げたもんだ、、、。
何だ、初めから偽名を言っていたのか、それなら、そこで、そういってくれればいいのに、
ということは、ジュリアはあたらないと思っていてわざと占いをロザリンドに頼んだとでも言いたいのかね、、、、、。
そういう問題じゃないが、いずれにせよ支配力の問題だ。
事実で分かっていたなら、そこで言てくれよ、そういう意地悪するから、人体実験が進行していくんだよ。


435:,
08/07/27 19:39:46









  γ⌒⌒⌒"'-^~~、
  ζ  ,,, ,, , , ,,, ,, , ,  ヽ
   ノ シ'"        ゛'ミ i
  (彡           ミミ )
  トシ┏━ノヽ━┓トヾ)
   ミ| < ● >  ;;< ● >、|ヽ)
  | ノ ゛ - ' | l ヽ - '  |トiミ
  ヽ_ヽ   、_ ,ィ   / |ノν , , , , , , , , , , ,
     | iii■■ ■■iii /| ν  
     l `ヘ三三ヲ^ l
      ト  ~""~  /
       ヽ__ ノ










436:,
08/07/27 19:42:54

しかし、自分が詐欺師の名前を認知したのは、ある意味で詐欺が「すでに行われていた」
からだという。明白であると同時に不可解な説明には、大きなためらいを示した。つまり
彼女の体験は、C・E・M・ジョウド教授(イギリスの哲学者。ラッセルの影響を受け入れて新実在論
の立場をとった)がかつて「時間の確然たる曖昧さ」と呼んだものなのだ。

ヘイウッドは数多くの「透視」体験を経ながら、何事に関しても「確然たる曖昧さ」を受け入
れようとはしなかった。彼女はヴィクトリア時代の、秩序と安定を好む強い先入観を持っていた
のだ。

ヘイウッドにとっては同様に受け入れがたいものだろうが、彼女の「予知」の事例には、もう
一つの解釈が成り立つ。つまり、「霊」が情報を伝えたいという考えだ。彼女はその可能性
に直面させられた例として、あるエピソードを紹介している。

第二次世界大戦勃発後まもなく、ヘイウッドはウィジャ盤の実験を試みた。友人の医者が、実演を
見せてくれと言い出した。無意識精神がメッセージを左右する可能性を排除するため、彼女は
床に座って腕を伸ばし、テーブルの上の指示器に手を載せた。医者がメッセージを書きとめた。ジ
ョージという人物からフランクに、2日の間運転には細心の注意を払うようにという警告があった。

フランクとはヘイウッドの夫の名で、ジョージはつい最近死亡した彼の兄だった。医者は、フランクが彼
女の夫だということも知らなかった。彼女は当時ワシントンで「ジュリア」体験をしたにもかかわ
らず、「死後の生」の実在に深い疑問を抱いており(これもまた、彼女が簡単に「信者」の
列に加わらなかったことを示している。)、無意識精神が悪戯をして、このような結果を引
き起こしたのだろうと考えた。そこで、ひどく躊躇しながら夫にメッセージを伝えた。翌日、
夫が言った。「君が忠告したように、気をつけていなかったら、僕は今日、3つは大事故を
起こしていただろうね」。


437:,
08/07/27 19:44:23

詐欺師の予知事例も、「霊魂」仮説でうまく説明できる。友好的な霊が、男が詐欺師である
ことを知っていたと考えればいいのだ。だがそれでも、48時間以内にフランクが3つの事故を
起こすところをどうやってジョージが知ったかは、依然として説明することができない。息
子がとおりの場所を尋ねられることを予知した事例と同じく、ここでもわれわれは、ジョウド
の「時間の確然たる曖昧さ」に逆戻りしてしまうのである。







ロザリン・ヘイウッドの体験を総体的に見て、基礎理論を形成できそうなパターンを導き出すことは
可能だろうか。

興味深い手がかりがひとつある。彼女は美に対して、異常な感受性を持っていたようだ。
子供のころインドで、父親が山の頂上に積もった雪を指差して言ったことがあった。

「ごらん、子供たち、雪が積もっているよ」。

私たちは長い間、それを見ることができなかった。視線が低すぎたのだ。ついに、コバルト色
の空にそびえる世界で一番高い山の一つ、白く輝く神々しいカンチェンジュンガが目に入った。そ
のとき私が味わった、高知にいたたまれなくなるほどの感動は、いまも昔も筆舌に尽くし
がたい。それは、子供っぽい生き物が霊の息吹を浴びて内なる何かを目覚めさせ、二度と
無垢で入られなくなったかのようだった、、、、。


438:,
08/07/27 19:46:04
イギリスに戻ってからも、彼女は高地のことを思い出してはしばしば悲鳴を上げることがあっ
た。数年後、彼女は晩餐会で隣に座ったチベット探険家に、高知が自分にとってどのような意
味を持つかを説明した。「一瞬の間をおいて、彼は私が聞きたかった2語を発した。それは、
「それらの存在」という言葉だった」。

彼女はまた、インドから帰国して以後、祖父の家の寝室にいた老女のような「下等な存在」
を感知できるようにもなった。

ロザリンド・ヘイウッドはこのように、美に感動した体験を数多く語っているが、その素朴な真摯
さは、「審美主義」などといった言葉とは無縁のものである。
例えば彼女は、ショパンのバラード変イ長調の名曲を聴いたあと、「色彩鮮やかな壁を持ち、東の
端が吹き抜けになって夜空と星が眺められる、大理石でできた巨大な楕円形ホール」の幻
覚を体験した。そして夫がごくそっと手を触れたとき、蹴飛ばされたかのような衝撃とと
もに地上に引き戻されたのだ。

彼女の体験は、近代インドの聖者ラーマクリシュナ(インドの哲学者・宗教家。すべての宗教は唯一の
究極的真実にいたると説いた)の幼少期を思わせる。ラーマクリシュナは子供のころ、米の入った
大きな鉢を持って沼地を歩いているとき、白い鶴の群れが黒い嵐雲を横切って飛ぶのを見、
その美しさに圧倒されて気を失い、米が当たり一面に散らばったという。ラーマクリシュナはのち
に、忘我の境地で意識を失う「神の恍惚」状態、「三昧(サマディ)」(サマディはヒンドゥー教用語で
いわゆる瞑想・観照を意味する)にはいるようになった。

439:,
08/07/27 21:00:12
こりゃ、人体実験の処世術、、、。そりゃああなるか、、、。

、、、、凄まじい、、、。

荒俣宏 激触手過ぎ

ヘイウッドにとっては同様に受け入れがたいものだろうが、彼女の「予知」事例には、
もう一つの解釈が成り立つ。つまり、、「霊」が情報を伝えたという考えだ。
                                      >>
スレリンク(uwasa板:536番) スレリンク(uwasa板:629番)

、、、www、、、。 悪霊と言う事になるんですがね、、、。

コリン・ウィルソン  激しくウィリアム・バッティの臭い、、、。 この人、人体実験の操作の問題には触れていない。

そのまま、考古学の領域に来てる、、。詐欺しにしても、ジュリアにしても、そこまで歪曲する?

スレリンク(uwasa板:565番)

>>434 何で今頃言うとんのか? コリンウィルソン  激ワロタ


440:,ミジンコ
08/07/27 21:21:21

恐らく、イギリスは、ナチスに関して、出たら目な情報操作と意識操作の世界に対する無関心な本音の働きをして、

優生学のアメリカの精神医療による大虐殺から目をそらせたと言う意味で

今後、世界各国から、袋叩きにあう事になるに違いない。イギリスは、歴史的に

大きな傷を負う事になる。最終的に、長い歴史の流れから見ると、中国や特にインドから

笑いの対象として扱われる事になるのではないかと言う懸念すら抱かせる。

チショルム以前にヒトラーがいて、ヒトラー以前に、ラッシュの一見人道主義と黒人病の『発見』の奇妙な矛盾に

見えなくも無い陰湿で悪質な権力主義があり、それ以前に、ダヴィンチの狂気があり、それ以前に、

ローマ法王に関する影響によるテンプル騎士団の冤罪があり、ローマのキリスト教以前に、犯罪と病気の巣堀のローマ帝国そのものがあった。
        (勿論、転生を否定しない本当のキリストの元祖の流れを汲む迫害され続けて来たカタリ派は、例外だが、、。)
ただ、エジプト文明やそれ以前の原始時代の名残を見る限りは、どう見ても人間の進化上、ローマの出現は避けられなかったと思う。

あれだけ長い歴史の流れを下って来る変動の中での放置されてきた歪みが、根本的な人間の進化の限界の現れとして、

あのような現れを取ったとしても驚くにあたるまい。この流れから見ると、ローマのキリスト教や、ダビンチやラッシュやヒトラーやチショルムは、

ローマ帝国の流れに乗った犯罪と病気に侵された者と判定される事になると思われる。


441:,↑2月頃各板で投稿が出来なかったレス
08/07/27 21:22:42

スレリンク(denpa板:248番)  >>分割脳の研究、、。やだ怖いこの人

最期の考古学が正しいのが皮肉、、。イギリス人ばっかじゃねー?

そっちのほうは、ケチりすぎて、凍死者を出す話は聞くが、今度は餓死者を出すんじゃねーぞ#

大偉業もしてのける事もあれば、大嘘もやってのける、、、、。だからイギリス人はやだよ#


>>437-438

主観による美しさと醜さに関する偏見による優生学を潜ませている。

異常な感受性に関しては、熱狂性や病的で、つまらない事に執着していると言うか、

麻薬の常習の精神異常に通じているものがある。

蹴飛ばされたかのような衝撃とともに地上に引き戻されたのだ。 >>

ロザリンドは、オーバーで、つまらないことに執着して、神経過敏 、もっと大切な事はある。

ラーマクリシュナを引き合いにして、敷衍してでっち上げるコリン 

 、、、、こんなことをしてもだめなのに、、、。

さすが13星座で分裂のふたご座、、、エライ!

 忘我、、ですか、、、。アブなかしい、、、。


442:,
08/07/27 21:27:07
忘我、、  >>  、、、ですか、、、。 、、、へぇ、そう、、、。損なこと言ったって騙されないぞ#

443:,
08/07/27 21:28:45

、、、やだ、このパソコン、、、。

損なこと言ったって

損じゃないです、、、。


444:,
08/07/27 21:32:10

主観による美しさと醜さに関する偏見による優生学を潜ませている。 >>

ヒトラーに通じています、、、。


  

445:,ミジンコ
08/07/27 22:46:09

>>434 支配力、、、、、私は、この支配力について非難しているんです。
ブルジョアの議会制の影響力の問題ですよね、、、。

スレリンク(handicap板)l50
3度目の奇形児スレ(詳しくは4度目)人間改革スレッド、又は、
正攻法の正規の元祖人権スレッド  半年だが、長い道のりだった




446:没個性化されたレス↓
08/08/03 19:15:34
わたなべのぞみ 27歳女
・嘘つきまくり
・裏切りしまくり
・約束守らない
・逆ギレしょっちゅう
・マザコン&ブラコン


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