06/11/30 23:36:40
>>565 つまり完全なる 「独」 という状態がある。ということだろうか。
類から個へ移りゆく生誕の過程の中で、
完全に、母親という「これからの世界のすべて」を胎児が認識する前に
完全なる「独」の状態を胎児、または(フロイトの言い方では)新生児の状態の時に持つ、と。
それは興味深い「仮定」だと思う。
ただ
「誕生を記憶する子どもたち」(デビッド・チェンバレン著、春秋社)という本を読むと
新生児の時にはもう母親がすべての状態になっている、という事が説得的に書かれている。
(そこでの催眠状態の回想がすべて正確とは思えない事を差し引いても)
したがって、そういう第一次ナルシズム状態というのは、胎内の羊水の中で体験されるのだろう。
(そういう仮定を信ずるならば、だが)
その上で、その完全なる「独」 (541氏の言う「神」)の状態が、誕生後にどういう影響をもつのか、
そのあたりは、どう考えているのだろうか?