07/07/29 03:29:29
「空像としての世界」って昔読んだことがあるけど、俺には難しすぎて最後
まで読みきれんかった。ただ、印象に残っているは「脳は世界を表出せしめ
るホログラフィである」ということで、これは世界の見方を180度変えた。
そういえば、本のサブタイトルは「世界は実在か関係か?」とか書かれていた
と思う。
素直に考えたら、我々が実在していると思っている目の前のコップは、脇から
見てると、コップに当たって反射した光が、目の中に飛び込んで網膜に像を
結んで電気信号に変えられて、神経を伝わって脳がコップの表象を現出せしめ
るのではないかい。厳密に言えば、A君とB君が見ているコップは違う表象なん
だよね。
自分の手を見てみると、これもまた脳が作り出した表象である、ということは
今まで自分と外の物と分けていたけど、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚のすべて
は、個々人の脳が現出せしめているってことになるんだよね。
とすれば、100人の人がいれば100個の感覚世界が同一の場(実在の世界)に存在
することになって、「全体の中に個が存在して、個は全体を表出せしめる」って
いう、昔はうさんくさく聞こえていた仏教か何かの言葉が、理解できてしまう
んだな。
本屋で茂木健一郎のクリオアの本を立ち読みしたとき、思い出したのがこの
世界観だった。
いかんせん、俺のpoorな頭脳では的外れなことを書いているのかもと、自信
がないけど、100人の人間が表出せしめている3次元の100個の表彰の表象と表
象の隙間には一体何があるんだろう、と時々考えています。
頭の悪いごみレス失礼、的を外していたら無視してね。ケンウィルバーとい
う表題が目についたので、書き込んでみました。ではでは。