07/03/11 14:04:17
>>331-332
残虐な行為を止めるものとは何でしょう。
罪悪感・共感と配慮・自制と自省・自尊心・柔軟性など、数えあげればまだまだたくさんあ
るのでしょうけど、国家がそういったものを失うというのはとても恐ろしいことです。
にもかかわらず死刑はあります。しかもただシンプルに安楽に命だけを奪うのではなく、苦
痛を伴う絞首による死刑があるのはなぜか。
それは究極の罰というものが必要だからです。
この世には、それを犯せば(苦しみを伴う)死をもって罰せられるほどの重い罪があること
を知らしめ、そしてそれに対し国家は、厳しく毅然として対処するものであることを示すた
めに死刑はあるのだと考えています。
死刑という究極の罰を「保持している」という事実こそが大事なのです。
究極の罰は必要であるが、しかし国家というものは健全な精神を失ってはならない。
ですから現行法上の死刑制度はほんとうにギリギリの線です。これ以上の残虐性は持たせら
れないと思います。