07/03/10 11:58:44
3連投ごめんなさい続きです…
>>325-326
実を言うと等倍返し刑や恐怖政治がなくとも、そんなバトルランナー的世界はすでに始まっ
ているのではないかと思うことがあります。
犯罪を犯した者を異常者であり怪物であると見なしたがる人々は、同じ行為を引き起こしか
ねない憎悪や攻撃性が自分のなかにも存在することを絶対に認めようとはしません。
ですが、アイツと俺は別物だ、敵だ、排除しろ、そう叫ぶときに抱いているのは紛れもない
憎悪です。憎悪は対象の破壊を求めるものですから。
そのことに無自覚でいつづける限り、人はストレスに満ちた毎日から解放されることはあり
ません。
>>318にあった、憎しみという感情は生物として必要だという考えは、戦いの連続であった歴
史から脱却しようとしている人類にとっても、はたして正しいと言えるでしょうか。
この世界を、憎悪の強大な力を借りてまでも自分を奮い立たせなくては生きていけない戦い
の場であると誤解しているから、日常の些細なことでさえ攻撃と見なし傷つきを恐れて身構
え疲弊する。理由のわからないイライラがいつも消えない。
そのようにして生きていると、あるときある特定の者に対して、たまりにたまったストレス
と憎悪が一気に集中し、その対象の破壊を強く求めずにはいられないという精神状態に容易
に堕ちてしまう。
そういった心の動きは、世間を騒がせる残虐な犯罪の裏側にだけでなく、ごく普通の罪なき
人々の中にも見て取れるときがあります。