08/11/11 19:38:52
まず、自我とは何かという所から。
フロイドは人格を超自我、自我、エスの3層構造と捉えた。
超自我は当人の道徳規範であり、エスは当人の衝動や
欲望であり、自我はそれらをとりまとめて現実に対応する。
しかし、現実に対応するためには道徳規範は必要不可欠
であり、道徳規範なしに現実に対応する事はあり得ない。
すなわち、超自我と自我は一体となって機能するのであり、
両者を区別する事はできない。そういう訳で、岸田秀は、
人格を自我(フロイドの言う超自我も含めて)とエスの
2層構造で捉えた。これに従うと
全人格=自我+エス
この自我が弱くなるとはどういう意味かという事ですね。