02/12/01 03:10
“Bildungsroman”って
なぜか日本語では「教養小説」と訳されてるけど,
要するに主人公の人格形成というか,
アイデンティティ確立までのプロセスを描くものですよね。
どちらかというと単発の映画より大河ドラマ向けの題材という気がする。
ハリポタの場合はシリーズ化されることが予め決まっているので映画でも可能なんでしょう。
私の場合,「青年心理学」から連想するのは1970~80年代のATG映画かな。
内なる性衝動に抗いながら
都会への憧れと地縁・血縁のしがらみとの葛藤に身をやつす
地方在住の青年の焦燥と憂鬱を描き出して見せた
寺山修司の「田園に死す」とか
黒木和雄の「祭りの準備」とか
橋浦方人の「海潮音」なんかは,
都会育ちの私にとっても非常に印象深い作品だったな。