09/09/29 01:51:49 0
受話器越しに「最近中野が物足りない。」と青山。
どう物足りないの?「刺激がまるでない。」
そのことを瑠璃に話す。「日曜に隣町で餅つき大会があるから伝えといて。」
日曜日。4人集まる。中年の男が叫ぶ。「餅になりたい人はいませんかー?」
静寂。「青山やってみたら。俺じゃ物足りないんだろう?」中野が言う。
「でも死んだりしないの?」「この大会は日本で100人以上参加して殆ど死んじゃったけど
成功すれば永遠の命が手に入るみたい。今の所日本人だけでも5人餅人間が存在するわ。」と瑠璃。
何でそんなに詳しいんだろう?と思ったが黙ってた。「へぇ、ずっと生きられるならやってみたいわね。
成功しそうな予感でいっぱいだし。」そして青山が挙手。どよめく会場。
中年女に促されてもち米と一緒に臼に入る青山。餅つき開始。
中年男が杵でつく。中年女が手水する。悲鳴だけが響き渡る。なぜか嬉しそう。
どうやら成功したらしい。産み親面の二人。臼から出てくる青山。みんな息を呑む。顔も身体も柔らかくなってる印象。
骨が無くなったようだ。でもちゃんと立ててる。少し気持ち悪い。俺達に近づいてきた。凄く気持ち悪い。
どうだった?「最初は痛かったけど段々気持ち良くなって来た。あたしこうゆうのを求めてたんだわ。」澄ました青山。
3人「・・・・・。」中野はその日に死んだ。青山は何も言わずどっかに消えた。
それ以来俺達は青山を見ていない。俺と瑠璃はその日を軸に呪いから解かれたような心が浮き立つような
とても清々しい日々を過ごしている。こうゆうのを求めていたのか・・・。
(あ、そういえばもう給料日か。今夜は黄粉シャワーにしようっと♪)