09/05/19 14:26:46 0
>>61のつづき
これは自然科学が不可避的に持つ方法的限界に起因する。
自然科学とは知識を蓄積する方法のひとつであるが
その知識は
「主観の外側に広がる世界として対象化されるものについての知識」
に限られる。
しかもその知識の正当性は
「その世界に存在するであろう他者の同意を必要とする」
という点で二重に間接的なものとなっている。
この点で「私は今、頭が痛いと感じている」というような
直接的な知識とは根本的に異質なものといえる。
結局のところ
脳と脳を繋ぐことによって主観と主観が繋がったように思えたとしても
それを確かめる術は「ディスプレイ」や「他者の応答」などの
主観外にしかないのであり、
それらのものについて言えることは
厳密にいえば推測の域をでない。
以上がこの問題について
「原理的にわからない」とする理由だ。