09/03/10 11:45:05 0
>645>>646をフレームワークとした具体的議論の例
⑵応用する対象の選定
将来消費税を上げる際、肉製品の税率とその他の食品の税率に差異を儲けるのは善い(②)策となりうるだろうか?
(煙草には高額の税金がかけられており、それは概ね善い(②)ものだとされている。
(医療費や受動喫煙防止の資金負担を原因を作っている喫煙者に求めることで得られる公平感や喫煙抑止効果による健康増進という功利が評価されている)
将来消費税をあげる際に、生活必需品と贅沢品の税率に差を設けるのは善い(②)策かは議論がある。
これらに類似した点があるので議題として選定した)
⑶行為への応用
ⅰ行為により生じる快苦の列挙
環境負荷をより多く生み出す行為に対してより多い税負担を求める公平感による快
過剰な肉食抑止効果による環境負担の軽減による快
動物愛護的雰囲気の促進による快
医療負担の減少による快
税制の複雑化による苦
需給の変化による苦
ⅱ列挙された快苦の総合
②社会の功利の増減の判断
私は、畜産等による肉製品について若干の差異を設けることは、トータルで社会の功利を増加させる(善い策である)と考える。
(煙草ほどの嗜好性が高いとは言えない肉製品に煙草ほどの税負担を求めるのはかえって公平感を欠くし、
急激な需給の変化は多大なコストをもたらすし、
健康に貢献する範囲の肉食や環境維持に資する範囲の肉食があるから若干とした。
過剰な肉食抑止効果は快の減少をもたらす
漁業などについては、環境負荷を軽減するか、および魚類などの痛覚(苦)の有無には争いがあるから、畜産などに限定した)
ⅲ留意
他の学問分野の知見を正しいものと(仮定)するなら、他にも快や苦があるとか、その快や苦は生じないというレベル(ⅰ)まで正しさを議論できるが、個人がいずれの快苦に重きを置くか(ⅱ)については正しさを議論できない。
従って、この政策を行うことの善悪は、そのレベル(ⅰ)の議論を経た後、最終的には多数決で決せられるべきである。
⑹前提とした他の学問分野の知見
畜産は環境負荷が大きい、現代日本人は肉を摂りすぎている傾向がある、税制は簡素かつ公平なものが望ましい、産業構造の変化には(少なくとも一時的に)コストが生ずるなど