09/02/21 16:46:23 0
家柄がよくなければ云々ということについて、私の考えを述べます。
私自身は、旧華族の傍系と言えば傍系ですが、明治になって叙爵される前に
本家から分かれているという関係です。
結局、家柄がどうとか言っても、残せるもの、伝えられるものは、莫大な
資産というよるなものより、むしろ文化資産です。だから文化的なこだわりが
強くて、別に自分の子孫な家柄のいい人たちでなくても、いいものを啓蒙しようと
いう気持ちは持っています。京都の旧家でも、「お家芸」を伝えているだけです。
大名家でも、細川家のように文化資本を伝えることに自覚的な家は、残っていくのです。
資産や権力だけを伝えようとした家は、早晩廃れます。
しかしながら、一般の人たちは外来の、そのときに勢いのあるもののコピー
なんかの方が、どうしてもすごいと思ってそれに飛びついてしまう。結果、
模倣者に出し抜かれて、割を食ってしまうことが多いのです。我々が伝えよう
としても、一般の人が受け止めてくれないだけです。