08/05/10 20:39:09 O
>>83
> 名もなき詩の初動107万枚は僅差だが歴代1位。
その「名もなき詩」の中に、
成り行き任せの恋に落ち
時には誰かを傷つけることがあるとしても、そのたび心傷めるよな時代じゃねえ。
誰かを思いやりゃ仇になり自分の胸つきささる
だけど、あるがままの心で生きようと願うから人はまた傷ついて行く。知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるなら、僕だってそう。誰だってそうなんだ
と歌われている。
「TOMORROW NEVER KNOWS」では、
無邪気に人を裏切れるほど何もかもを欲しがっていた。解り合えた友の愛した人でさえも。償うことさえ出来ずに今日も痛みを抱き、夢中で駆け抜けるけれどもまだ明日は見えず。勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく
と歌われている。
この頃のMr.Childrenの歌詞を読むと、「心のままに」生きることを求めながら、そのことによって周囲と軋轢を生じる、その苦しさを歌った歌詞が目につく。実生活でも桜井は糠味噌の妻を捨てて、不倫に走る。爛れた日常を送っていた。
しかし、この当時の、周囲と軋轢を生じさせながら生きていた頃の曲の方が、ひたすら夢を、愛する心の大切さを歌っている今の桜井よりも、遥かに魅力的に私には見える。日常を見据えた上で紡がれる言葉の迫真性が数段優ってる。
曲としてみると、「旅立ちの唄」も「彩り」も、確かに悪くないし、そりゃ良いですよ。だけど、歌われている世界の孕む不安定さが、かつての作品を素晴らしいものにしたのにたいし、歌っている主体の位置が静的だ。どこかで腰を下ろした感が否めない。
そこはかつての作品と大きく違ってきた所だと私には見える。
心のままに生きてゆくのさ、と歌った彼らも年を取り、家庭を作り、そこで保守的に成らざるをえなかった、と言ってしまえばそれまでだが、ap bankの事を色々言うまでもなく、インパクトは稀薄になってきてる。
“転向”と敢えて呼ぶが、転向した背景に、桜井は病死した少女のファンのことを『JAPAN』であげている。これにより、自分が恵まれていながら不満を抱えていたことに気付いた、確かそんなことを喋ってる。そんなよい子になることないのに!バカだこいつは、
と私は思った。