08/05/03 10:35:19 O
休みで暇なんでもう少しやります。ミスチルの“偉大さ”について。
『I LOVE YOU』てアルバムがあります。このアルバム、面白いのが、歌詞を注意深く読むと、当時彼らが始めたap banlていう地球環境保護運動に対する想いや動機をちりばめ、ラブソングに喩えた、手の込んだ曲作りが目立つ。実に巧くねじこんでいる。
以下に例を挙げてみます。
・少なくとも今日まで、出会った日の僕らの前にはただ、美しい予感があって、それを信じたまま、甘い恋をしていられた。そして今、音もたてず忍び寄る、この別れの予感を信じたくなくて、光を探している。生まれたての僕らの前にはただ、果てしない未来があって、
それを信じてれば何も恐れずにいられた。そして今、僕の目の前に横たわる、先の知れた未来を信じたくなくて、少しだけあがいてみる。いつか、この僕の目の前に横たわる先の知れた未来を、変えてみせると、この胸に刻み付けるよ。
自分を信じたならほら、未来が動きだすよ。(「未来」)
・そうだ理論や知識にもとづいたものじゃなくて、信じた音を奏でよう。間違ってなんかない、ホラ、ホラ、ホラ。きっと正解もない。これが僕らの音。(「僕らの音」)
・仕組んだのは他の誰でもない。俺だって。自首したって誰も聞いてない。まして罪が軽くなんかならねえ。なら、息絶えるまで駈けてみよう。恥を撒き散らして、退きどきだと言うなかれ、素人!まだ走れるんだ。息絶えるまで駈けてみよう。
恥を撒き散らして、胸に纏う玉虫色の衣装を見せびらかしにいこう。(「ランニングハイ」)
・跳べ!向かい風に乗って「どうせ出来やしない」と植え付けた自己暗示を引っこ抜いて、呪縛を解け!カーペットの上、ソファーの上、思い立った瞬間、そこは滑走路。跳べ 跳べ。
失敗を前提にした言い逃れを引っこ抜いて呪縛を解け!思い立った瞬間、そこは出発点。跳べ 跳べ。自分を縛ってる命綱、そいつを離してみるんだ。そして自由を掴み取るんだ。ワン、ツー、スリー、GO!で走りだすんだ。
目指すべき場所はなくとも、いつか辿り着くんだ。跳ぶんだ。そうさここが出発点。そうだここが滑走路。(「跳べ」)
まあ、よくもこれだけねじ込んだもんだと感心するほど、自らの心境や動機について、様々に喩え尽くしている。