07/09/03 15:03:55 0
科学の世界は、ほとんど全て「仮説」によって成り立っています。だから、10年前の科学の本と今の科学の本は、違うことが書いてあります。また、10年たてば、内容は変わっているでしょう。
ただ、全て仮説といっても、その科学の中で、一部の人が主張するときには「仮説」と呼ばれ、検証データーが増え、賛同者も増えると「理論」と呼ばれ、大多数の人がそう思うようになれると、「定説」と呼ばれたり、時には「事実」と呼ばれることもあります。
「証明済み」と思われた定説が、後にくつがえされることも科学の歴史では、ありふれたことです。
科学上の命題は実は全て「私はそう思う」(仮説)なのです。それが、「私たちはそう思う」(説や理論)になり、「私たちのほとんどはそう思う」(定説、事実)になります。そして、そうなると、「~である」といった表現を使うこともあります。
たとえば、「太陽系の惑星は、9個である。」と一般に表現します。しかし最近、10個めの(とても小さい)惑星発見のニュースを新聞で見ました。もしかしたら、もっと遠くに、もっと小さな11個めの惑星もあるかもしれません。
科学者の書くこと言うことは、すべて、「現在のところ私たちの多くはそう考えている」と、解釈しなくてはなりません。
そうは言っても、みなさんがそういうふうに解釈して下さるわけではないので、やはり、発言の際には、慎重な態度が必要だと思います。